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【Day25】ベトナム63省バイク旅(Ho Chi Minh編)中秋の名月の日

旧暦8月の満月の日は、ベトナムの文化で祝われる伝統的なお祭り。この収穫祭は、古代中国の中秋節として春と秋に始まったとされる。とりわけ、中国南部の平原地域とベトナムの紅河デルタの水稲文明から始まった、農家の休息日でもあった。他、台湾、シンガポール、そして日本でも形を変えて祝われている。中秋の名月と満月は必ずしも重ならない、と言われているけれど、昨年と同様、今年も満月の日と重なった。

もう、あれから1年か。1年前、まだコロナ禍真っただ中、浅草の街は静まり返っていた。開いているお店も少ない中、適当に選んだお店で、熱い議論を繰り返した忘れられな友人がいる。

ホーチミン市では、同じドリンクでも、他の地域との価格差が3倍程ある。そして、道路は車、バイク、路面バス、観光用バス、そして歩行者(観光客)と、目の前の見る世界が変わる。そしてエネルギーを使う。

みんな、都会に出ると、何かに駆られるのだろう。「急いでいる」とでも言いだしそうな人々が、次々他のバイクを追い抜いていく。

近所のお店では、バインミーやソイガー、バインゴット、フーティウといった、様々なベトナム料理が店先で販売されている。こういったお店は、朝4時頃から準備を始めて、5時頃には販売開始するところもある。以前、朝4時半頃に仕事で20㎞先の場所へ行く必要があって、バイクで走りながら、外は暗かったけれど、お店の準備で活気がある通りを見て、なんだか安心感を抱いた。

xôi gà 20.000VND(鶏おこわ)
1区から7区へ向かう道のり 

ホーチミン市内は、1区、2区、3区のように区分けがあって、一番の繁華街である1区から、今回向かう予定だった7区までは時間的には20分程で到着する。ただ、道路が複雑なので、道に迷い結局30分以上かかることもある。写真のように、細長い、3~5階建ての建物が連なる。「ベトナムらしい」街並み。

3年ぶりにSECC (Saigon Exhibition and Convention Center) で開催された、ホーチミン市のITE (International Travel Event)2022 。建物の前にある専用駐車場にバイクを停めてから、その目の前にあるカフェで一休みして、暑さを凌ぐ。

WAYNES COFFEE

Cinnamon Bun 60.000VND

街中のこういった店内のカフェは、クレジットカードが使えるからありがたい。今は完全に円安なので、市内の両替所に行っても、レートが非常に悪いし、ATMだと手数料が非常に高い場合もある。(ちなみに、東南アジアの中でもタイはとりわけATMの手数料が高くて、1回の利用に220THB(1000円程)の手数料がかかる)Cinnamon Bun は、温めすぎているのか、もともとのパンの構造なのか、紙にへばりついていて、取るのが大変だったけれど、味は美味しかった。

その後、予め登録しておいた画面を見せて、いざITE2022の会場へ。
SECC (Saigon Exhibition and Convention Center)

ベトナムで最大規模の旅行会社のひとつ Vietravel

こちらの旅博に関しては、また別途まとめることとして、3年前の思い出が蘇ってくる光景だった。

ホーチミンの7区は、日本人や韓国人も多く住む住宅街があり、またIppudo (一風堂)やPizza 4'peaceなどのレストラン、そして、ベトナムでも高級店舗が集まるクレセントモールという大型ショッピングセンターもある。

その中にある、人気の豆腐屋さん。面白いのは、豆腐といえば日本人の私たちにとっては味噌汁の具材というイメージだけれど、海外ではデザート感覚で食べられていて、ここのお店でも、カキ氷のように、いろんな味のゼリーと氷と共に提供される。

Tàu Hủ Xe Lam - Quận 7

Tàu Hủ Thập Cẩm 27.000VND

まぁ、杏仁豆腐と考えればいいのかな?笑 シロップがかかっていて、程よい甘さ。人気店なのも頷ける。店内は客席が少なく、すぐに満席になるのだけれど、回転がはやくて席が空くとすぐに案内してくれるといった、サービスも良かった。

クレセントモール内のフードコートやレストランは、どこも家族向きで、値段も高いので、また外に出て、屋台でご飯を頂く。お気に入りの近所のお店。豚の角煮が一番美味しい。

Cơm phần 40.000VND

Phương Nam Book City Saigon Center
ダクラク省に行ったとき、カフェで出会った子が「ホーチミン市に友人が住んでいて、近々仕事で日本に住む予定なんだ」と言っていて、本当にホーチミンに帰ったときに連絡して、即日会うことに。その子は空港近くに住んでいたけれど、1区の本屋カフェで文房具を買う予定があるということだったので、そこで会うことに。

その子が注文してくれた、ヨーグルト

ちなみに、アフォガートもそうだけれど、ベトナムでヨーグルトやアフォガートといった「デザート」ものを注文すると、必ずといってよいほど、何かが一緒についてくる笑 チョコレートソース、ゼリー、チェリー、コーンフレーク、そして大量の氷!

ここの本屋はとても面白くて、1階は大人向けの小説、文庫本、観光本、料理本などあらゆる本が販売されていて、文房具の種類も多い。その隣にカフェがあって、飲食が可能。そして2階、3階は吹き抜けになっていて、主に子ども向けの本がたくさん置いてある。3階にもいくつかテーブル席があって、空いていれば1階のカフェの食べ物や飲み物もここで食べることもできる。(けれど、学生が勉強や読書に使っていて空いていないことが多い)

日本の小説や有名な著書も、表紙がオリジナル
ここには、英語の本もたくさん置いてある
韓国語の勉強本

海外の本屋で、よく日本語学習者用の本を見るんだけれど、どの本もめっちゃ畏まっているなーと思う「公式本」がたくさんある。

こんな感じw
試験かよー-

資格取得のための本が多いという印象。その反面、よく近くにある韓国語学習者用の本は、表紙からして、可愛い。本当に学習者を意識して作られた本という感じ。(実際、日本語や韓国語の学習者は、10代、20代が中心であり、ベトナムの韓国語学習者は近年急増している)

その子は、今年の11月頃から日本に来日し、関東で1か月程トレーニングを受けた上で、愛媛県に住むのだそうだ。もともと、ベトナムの田舎街が好きで、フーコック島でも働いていたことがある為、日本で働く場所を選ぶ際も、地方が良いと伝えていた。私にとって、愛媛県といえば、しまなみ海道。ここにも、ベトナム人が多く活躍しているのか、と思うと、みんなの日本での経験が、巡り巡って、またベトナムの様々な地域で開花することを願うばかり。

紹介してくれた、ダクラク省の友人にも、「会ったよ!またみんなでフーコック島で集まれたら良いねー」と連絡した。とても喜んでくれた。

こうして、旅先で出会った人々の友人たちと、この大都会で出会える瞬間というのも良いものだな、と思いながら、また激混みの夜のホーチミンの街を走る。

行った場所
SECC (Saigon Exhibition and Convention Center)
WAYNES COFFEE
Phương Nam Book City Saigon Center
Tàu Hủ Xe Lam - Quận 7

費用
宿泊費
139.000VND 
Xôi gà
20.000VND
Cinnamon Bun
60.000VND
Tàu Hủ Thập Cẩm
27.000VND
合計:246.000VND

次回行きたい場所
San May Cafe & Vegetarian Restaurant
Cục Gạch Quán

創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி