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【Day33】ベトナム63省バイク旅(Hà Giang省編)ハザン・ループとは?

Ha Giang Loopとして、特に欧米の観光客(バックパッカー)から人気のベトナム北部ハザン省の山岳地域をバイクで巡る約200㎞のルート。実際は、Loopと呼ばれながら、工事中の道路や、険しくて細い山道が多いので、それらの道を避けると、結局来た道を戻ったりして、Loopとは言えないのだけれど、とにかく、みんなバイクで旅をする。そして、とりわけĐồng VănからMèo Vạcの道20㎞ほどは、断崖絶壁の絶景!!ここは、毎年マラソン大会も開催されている場所だけれど、この道をとにかくバイクで走るのは爽快なのだ。この地域は、Dong Van UNESCO Global Geoparkとしてユネスコにも登録されている。Quan BaからYen Minhまでの道は、ROAD UP EARTH'S FECUNDITYとして。Yen Minh から Dong VanまではLIFE MELODY IN A ROCKY KIINGDOMとして。そして、Dong Van から Meo Vac まではSKY JOURNEY TO PRIDE AND HAPPINESSとして。

EXPLORE THE GEOPARK THROUGH ITS THREE DISCOVERY ROADS! 

ハザン省を周る際の交通手段として、バス、車またはバイクがある。そして、ハノイからのツアーに参加するか、Easy Ridersという現地のプロライダーの後ろに乗るツアーに参加するかか、バイクのレンタルだけして自身で周るか、の3種類がある。

1.ハノイからのハザンループツアー
例えば、ハノイにオフィスを構えるこちらのツアーでは、ハノイからハザンまでのバスも含めたツアーパッケージを提供している。2泊3日や3泊4日は、結構タイトなスケジュールになるけれど、すべて込みなので便利ではある。

3泊4日で299USD(日本円で、11月現在45000円程)。
2泊3日で199USD(日本円で、11月現在30000円程)。

2.Easy Riders 
バイク運転が不安な人は、Easy Ridersという、現地のガイドが運転するバイクの後ろに乗ることも可能。(1日60USDほど(通貨がドルというのがキモで、円安の今、1日10000円ほどになる))これは、宿泊費やほとんどの食費も含まれている。(結局、ハノイからハザンまでの往復バスが含まれている上記のツアーと比較しても、同額になる)

3.バイクのレンタル

バイクのレンタル一覧

たとえば、ハザンの街に宿泊すると、ほとんどの宿でツアーを実施またはバイクレンタルを実施している。セミ・オートマが一番安くて1日レンタルが150.000VND~180.000VNDほど。オートマティックは高くて250.000VNDほど。運転に慣れていない人とかマニュアルの運転をしたことがない人は、オート(スクーター)をレンタルする人もいるけれど、ハザン・ループは結構道がうねっているので、かえって危険だと思う。念のため、保険に入ることも可能。

例えば、セミオートマのバイクを3日間レンタルすると、540.000VND(日本円で11月現在約3200円)そして、この辺りの1泊の宿泊費が1000円~3000円程なので、2泊3日で7000円程。

・・・まぁ、これをどう取るかは人によるかもしれないけれど、当然ながら自分でバイク運転する際はとにかく安価。

さて、ハザンの街の初日の印象は、朝靄がすごい!ということ。この日は特に曇っていたのもあって、遠くまでは見渡せなかったけれど、山々の風景は北部独特だ。

山々の風景が、かっこいい
そして川も流れているので、心が落ち着く
町の入り口風景
昼以降、少し太陽の光が差してきた
川の水が緑色をしている

これだけでも、きっと今までのハノイの街や、南部の風景との違いを感じて頂けるに違いない。メコンデルタに慣れ親しんできた自分にとっても、異国だった。(そして、朝晩は寒い笑)

初日は、近くまでドライブして街の様子を見ながら、カフェに立ち寄った。西洋人の観光客が多い反面、お店のスタッフの若者はほとんど英語を話さない。正直、私にとってはどちらでも問題無いけれど、正直、ここの街の人々にとって英語を話せると将来の選択肢がとても広がると思う。英語が全てじゃないけれど、私にとっての英語は、まさに生き抜く手段でもあったので、何かしら将来の自分への助けになるはず。

H'Mông Pub& Cafe

ハザンの街で、ここが最初に見つけたカフェで、最高のカフェだった。行ったのは、日中、みんなこの街に来る人たちは、ハザン・ループの前夜に宿泊して、すぐにバイクの旅路に出かけるので、ほとんどお客さんがおらず。暇そうな若者2人の店員がいた。

2階のテラスからは川を見下ろせる 

この景色。まさに、インドのリシケシュのお気に入りのカフェで見た光景だった。ここは、ガンジス河上流か!と一人で思いふける。川の流れっていいな。上流と下流の街の人々の生活をも思い出させる。(ほとんど知らんけど)

ヨーグルトカフェを。ヨーグルトたっぷりで、氷が少なく、今まで飲んだ中で、ベスト5に間違いなく入る!またこの景色を独り占めしながら飲む経験がプライスレス!また戻りたい。

Hà Giang cột số 0

そして、ハザンの街といえば、Km0。Ha Giang Loopの始まりの碑。ベトナム人は、ここでチェックイン(写真撮影)をしてから、ハザン・ループ(Hà GiangからMèo Vạcまでの185㎞の道のり)へ出かける。そのため、早朝はいつも大勢の人々が写真撮影をしている。西洋人はあまり見かけない。

この道は、別名”Happiness Road”(幸せの道)と呼ばれてはいるのだけれど、その名称とは裏腹にとても暗い歴史がある。この道路は、山岳地域に住む少数民族を繋げる道として、地域の人々がほとんど素手で、約7年の歳月を経て作り上げたもの。その間、病気や事故で多大なる人々の命をも奪っていった。なので、この碑は、この道路を築き上げてきた人々を忘れないための、記念碑でもあるのだ。

以下、リンクからの日本語訳。

185㎞に及ぶ「幸せの道」は1959年から1965年、およそ7年の歳月を経て、作られた。道路工事には、6か所の山岳地域(Cao Bang, Bac Kan, Lang Son, Thai Nguyen, Tuyen Quang, Ha Giang そして Nam DinhとHai Duongのデルタ地区)の人々約1300名が動員され、16の少数民族グループ、約1000名のボランティアの人々も工事を手伝った。

現在、この道は、QL4C道路で、Quan Ba, Yen Minh, Dong VanそしてMeo Vacまでを結ぶ。

当時、工事はほとんどシャベルやハンマー等を使って素手で行われた。人々は、食糧不足や塩分や水分不足に悩まされ、緑黄色野菜の欠如、そして夏場の暑さや冬場の寒さにも耐えなければならなかった。この道を、「幸せの」道と呼ぶには程遠いのだ。

歴史と、そして、今の時期(11月)至る所に咲き誇こるソバの花。そんなことをいろいろ調べながら、旅路へ向かうのだった。

街の至るところに見る、ベトナムの国旗


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