見出し画像

コンプレックスを原動力とせよ【本:僕は君たちに武器を配りたい】

・企業、商品、サービス、そして自分自身の「コモディティ化」にどのように対応していくかという、「生きる指針」

・自分の時間と労力、そして才能を、何につぎ込めば、そのリターンとしてマネタイズ=回収できるのか、投資家的に考える

・重要なのは、資本主義の本質を理解すること。インプットを変えることで、アウトプットである自分自身の行動を具体的に変えること。

・コモディティ化した市場で商売をすることの最大の障害は、「徹底的に買い叩かれること」にある

・ここ数年、日本の大学は、どんどん国からの補助金が減らされている。年率1%、医学部は2%近くの削減(5年で10%)。そのため多くの大学が、知的財産や研究機関を生かして、外部の企業や団体と連携したり、ベンチャービジネスを立ち上げることにより、収益を上げることで生き残りを図ろうとしている。

・人材マーケットでも資格だけを売りにする限りコモディティ化する

・スペシャリティになるために必要なのは、これまでの枠組みの中で努力するのではなく、まず最初に資本主義の仕組みをよく理解して、どんな要素がコモディティとスペシャリティを分けるのか、それを熟知すること

・資本主義経済の逆の体制である「計画経済」
計画経済体制の国家とは、旧ソ連が典型的だが、簡単にいうと「どこかに神様のように万能な頭のいい人(官僚)がいて、その人の正しい予測をもとに、社会が進んでいく」という前提で作られた社会

・計画経済においては、農産物の生産から、食糧の配給、物資の輸送、そのすべてが官僚のコントロール下にある。個人が自由意志で関与することは許されない。また、そこに住む市民の意識も変えていくことだ。

・スターリン時代のソ連、毛沢東時代の中国、ポル・ポト政権時代のカンボジア

・アダム・スミス「神の見えざる手」

・資本主義社会でお金を増やすことができる人は「より少ないコストで、みんなが欲しがるものを作った人」

・ものづくりにこだわる限り、ますます日本は世界の市場性を失っていく

・経済産業省が作成し、ネット上で話題になった「日本の産業を巡る現状と課題」というレポート。そこで経済産業省が出した結論としては、日本が目指すべき産業構造の方向性は、自動車や電気機器といった「グローバル製造業」の海外での競争力を維持しつつ、それ以外の産業(インフラ、アニメなどの文化産業)を海外の市場につなげていくというもの

・個人レベルでビジネスモデルを変える、または新たなビジネスモデルを作り出す、ということに挑戦しなければ、多くのビジネスマンが生き残ることができなくなっていく

・資本主義には3つのモデルチェンジ「略奪」「交易」「生産性革命」があった。

・儲かる漁師6タイプ
1.商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
2.自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
3.商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
4.まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
5.自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)
6.投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)

価値を失っていくのは、トレーダーとエキスパート
ここ10年間の産業のスピードの変化がこれまでと比較にならないほど速まり、積み重ねてきたスキルや知識自体が、あっという間に過去のものとなり、必要性がなくなってしまう

・マーケター、イノベーター、リーダー、投資家を一人のビジネスパーソンが状況に応じて、顔を使い分けること

・マーケター
顧客の需要を満たすことができる人、
顧客自体を新たに再定義するということ
つまり、人々の新しいライフスタイルや、新たに生まれてきた文化的な潮流を見つけられる人
差異(デザイン、ブランドや会社や商品が持つストーリー)を生みだし、あるいは発見して、もっとも適切な市場を選んで商品を売る戦略を考えられる人間

新しくない要素の組み合わせで差異を作り出す
企業や商品で差をつけることは難しい。差をつけるには、ターゲットとなった顧客が共感できるストーリーを作ること

・自分自身も商品。売る「場所」を変えることで、まったく結果が違ってくる。

・イノベーター
特定分野の専門家よりも、いろいろな専門技術を知ってその組み合わせを考えられる人間になる。自分の働く業界について、ヒト、モノ、カネの流れを徹底的に研究しろ。

・リーダー
リーダーには、優秀だがわがままな人をマネージするスキルも大切だが、優秀ではない人をマネージするスキルのほうが重要。ダメなところが多々ある人材に、あまり高い給料を払わずとも、モチベーション高く仕事をしてもらうように持っていくのが本当のマネジメント力。

・理想論を語るビルゲイツと、冷徹で時に残酷な決断を躊躇なくできるスティーブバルマー

・カルロスゴーン
1999年、倒産寸前だった日本2位の自動車メーカー日産自動車はルノーからやってきたカルロス・ゴーンを社長に迎える。4年で自動車業績をシェア12%から20%へとV字回復させる。彼は何かを達成すると約束して、それが達成できなかったら、責任をとるというコミットメントを最初の就任演説で告げた。日産の社員たちは、ゴーンのコミットメントの、自己に厳しい姿勢に心を動かされ、実際に彼が数々の改革を次々に推進していくのを見てくうちに、この社長を信じてみようと従うようになった。

投資家の藤野氏は、投資を検討中の企業を訪問したときに、「この社長はどういうコンプレックスに突き動かされているのか」ということをまず分析する。リーダーは多くのコンプレックスを持っている。

・自分自身の過去に大きなコンプレックスを持っているとしたら、それはリーダーになる大切な素養を持っているということなのかもしれない。自分の人格が少し普通の人と違って破綻しているなと感じていたら、その「負の側面」を逆転させることでリーダーへの道が開かれる可能性がある

・クレイジーな人はコンプレックスを原動力とせよ

・日本人の多くは、長年続いた封建制度に基づく搾取構造の中で、ある意味で飼いならされてしまったといえる。また戦後長らく、高度経済成長のもとで働けばどんどん豊かな生活をすることができるようになったことも拍車をかけた。そして「本物の資本主義」に対して真正面から向き合わずとも人生を送ることができた

・本:ビジョナリー・カンパニー
ウォーレン・バフェットが投資したウェルズ・ファーゴ銀行

・投資は、長期的な視点で富を生み出し続けるか、人が信頼できるか、の2点で判断する

・行動を変えようと思うならば、インプットを変えなければならない

・トレンドとサイクルを見極める

・リベラル・アーツを学ぶことの重要性
リベラルとは本来「自由」という意味。人間が自由になるための学問。
人類が歩んできた歴史、過去の叡智の結晶である哲学、芸術や文学、自然科学全般について勉強する
幅広い分野の学問領域を横断的に学ぶことにより、「物事をさまざまな角度から批判的に考える能力」「問題を発見し解決する能力」「多様な人々とコミュニケーションする能力」「深い人格と優れた身体能力」などの力を身に着けること

・社会に出てから本当に意味を持つのは、インターネットにも紙の本にも書いていない、自らが動いて夢中になりながら手に入れた知識だけ。資本主義社会を生きていく武器とは、勉強して手に入れられるものではなく、現実の世界での難しい課題を解決することで、初めて手に入るもの

・「ほんとうに人間らしい関係」とは

創造の場所であるカフェ代のサポートを頂けると嬉しいです! 旅先で出会った料理、カフェ、空間、建築、熱帯植物を紹介していきます。 感性=知識×経験 மிக்க நன்றி