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肺に愛を濾していた

太宰治は「本を読まないということは、そのひとは孤独ではないという証拠である」という言葉を残してる。
その裏を返せば本を読む人は孤独である。ということである。

簡単に人と繋がれる時代で孤独を感じることは少ないかもしれないが、読書をすると孤独を感じることがある。
没頭しているだけかもしれないが、人とのつながりを遮断して何かすることを体感する。
この時間に恐怖を感じる。

読書して、繋がりを感じないだけで不安や焦燥感に駆られるのは自信が無いことの表れかもしれないが、簡単に繋がれる時代の裏返しは簡単に人を切れる時代でもあることである。

その分、人を大切にしたいと思う。
友達、恋人、先輩後輩、それぞれを大切にしたい。
読書をすることで孤独を感じ、孤独を感じることで人を愛する練習になる。

友達、恋人、先輩後輩ベクトルは違えど愛したい。

こういう考え方も悪くないのではないだろうか。

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