憧れ

約3年前に他界した祖母が大好きだった。

教師の仕事を定年退職した後、
1人で世界中を旅し、
いつも素敵なお土産と
ワクワクするような旅話を持って帰ってきてくれた。

中でも旅先から届く素敵なポストカードを
私はいつも心待ちにしていた。
たとえ祖母が帰ってきた後に届いたとしても、
それはそれで世界の広さを実感することができた。

祖母はどんな状況でも、
私の良いところを見つけ褒めてくれる
唯一の存在だった。
将来はこんな人になりたいと強く思っていたし、
これまでも、これから先もずっと私の憧れだ。

いつか祖母が見た世界中の素晴らしい景色を
私も見てみたい。
彼女から聞いた不思議で、感動的な世界を
この目に焼き付けたい。

その日が来るまで
おばあちゃんのような自立した素敵な人に
なれるように心を磨き続けるから見守っててね。