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【第7回】ベトナム国内に於ける再生医療の現状

私たち再生医療安全推進機構では日本国内にとどまらず、世界の再生医療の安全推進にも着目しております。第7回では私ピヨにゃんが実際に目で見たベトナム国内に於ける再生医療の現状をお話ししたいと思います。

再生医療分野は日本国内だけではなく、世界各国で注目されており研究や臨床が行われております。私たちが誇る日本では世界で初めて再生医療に関する法律が施行され、法律に則って治療を行うことができるようになった、謂わば再生医療先進国です。
また、アジアを中心に世界各国から日本の安心安全な再生医療を求めて治療を受けに来られる患者様が数おおくいらっしゃいます。現在の日本市場の6割〜7割は世界各国から来られたインバウンド患者でしょう。
その中でも特に多くの患者様が来られているのが、中国
続いて、ベトナム、韓国だと思います。

ですが前述した通り、これは各国で再生医療が行われていないことではなくほとんどの国では法律がない状態でグレーな状況で行われているというのが実情になります。
では実際にベトナム国内ではどのような形で再生医療が行われているのか、またベトナム国内での再生医療相談室の使命・活動についてお話ししていきます。

【ベトナム国内における再生医療】

ベトナム国内には再生医療に関連する法律はありません。
ですが、再生医療 幹細胞を用いた治療は数おおくの医療機関で行われています。
そしてそのほとんどが、他家治療。要するに日本では禁止されている他人の組織から培養した幹細胞を用いた治療です。日本では他家治療を行ったことによって死亡事故が起こったことをきっかけに再生医療安全性確保法が施行されております。

治療を提供する医療機関の先生から話を聞く機会がありましたが、国内で幹細胞治療をすることの危険性や、法律違反であること、中にはベトナム国内で死亡事故が発生していることを噂で聞きながら他家治療を提供する医療機関もあり、非常に驚きました。

様々なドクターにお会いしては、他家治療を行うことの危険性や自家(ご自身の)治療を行う上での細胞培養の重要性についてお話ししましたが、聞く耳を持っていただけるドクターはほとんどいませんでした。

【ベトナム国内での再生医療安全推進機構の使命・活動】

私が今回ベトナムに来て気づいたのは、日本と全く同じ歴史を辿っているということです。
日本国内でも再生医療安全性確保法が施行される以前は他家治療が横行し、死亡事故が発生したことをきっかけに法律が施行されました。

再生医療安全推進機構としては、日本が世界をリードする再生医療先進国だという自覚を持ち、日本の法律施行と同じ道を辿らぬよう、各医療機関や消費者に教育を行っていかなければいけないと、強く感じました。

以降、日本国内だけではなく世界に目を向けて再生医療という素晴らしい技術が正しく発展していくように、再生医療安全推進機構としても活動を行っていきます。

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