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【さんすう雑学】なんで18÷0は「解なし」なの?

寝起きにふわふわとスマホを眺めていたら、こんな記事が流れてきておりました。

0でわる計算は、本来算数の世界では扱われない内容なので、教科書や中学受験塾のテキストには登場しません。
でも、知的好奇心にあふれる子達はやっぱり気になる様です。
塾の授業中も、しばしば「0でわり算したらどうなるの?」といった質問がとんできます。

こんなとき、「数学的には"解(=答え)なし"って決まってるんだよー」とだけ伝えて終わると味も素っ気も学びもないので、ざっくりとでもイメージを伝えられればと↓のような話をしております。

18個のチョコレートを1人に3個ずつ配っていくお仕事なら?
18÷3=6(人)にわたすだけの簡単なお仕事だね!

じゃあ1人に9個ずつ配っていくお仕事なら?
18÷9=2(人)にわたして終了!さらに簡単だね、天国ですなぁ

でも、1人に0個ずつ配るお仕事になっちゃったら??
人類80億人以上にもれなく配ろうが永遠に終わらないねー、無間地獄だわ……

その上で、続けて次の様な説明をしてみたりも。

逆算で考えてみた

まず、生徒の皆さんに聞いてみます。

僕「18÷3の答えは、どうやって求めるの?」
皆様「サブロク十八(3×6=18)だから6!」
僕「じゃあ18÷9の答えは?」
皆様「ニク十八(2×9=18)だから9!」

そこに、こう付け加えます。

僕「ありがとう。じゃあ、18÷0の答えを□として、同じ様に表してみると…?」
皆様「んー、□×0=18!?」

生徒の皆さんは、わり算を学習する段階で既に
"どんな数にも0をかけると0になっちゃう"ことはご存じです。
ここで、□にあてはまる数を聞いてみると…?

「えー、そんなのないじゃん、インチキー!」

と、ステキな反応を返してくれます。
そう、「ない」んです。

ふだん学校や塾で習う計算はちゃんと答えが1つに決まるものだけなので、生徒の皆さんにはインチキに見えて当然です。良い子の皆さんゴメンナサイ。

とはいえ、数の世界の広がりに少しでも興味を持って頂ければと、懲りずにこのインチキ話を続けていく所存でございます。

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