みんなが私の味方だった。ただ一人、わたしを除いて。
飛び込みたいけど、飛び込めない。踏み出したいけど、踏み出せない。フットワーク軽くても、チャレンジ精神があっても、なんでだか踏みとどまっちゃうことってあるよね。
見えない何かに縛られているようで、何をしてもそこから出られなかったりする。今回は、その「何か」を探り、破ろうともがいた葛藤記。
どうして飛び込めないのか分からず、悶々とする日々。だって、行く手を阻むものが見つからなかったから。
だから、余計に悶々としたし、鬱々としていた。
どうして、飛び込めないのかずっと分からなかった。
もし、飛び込んで失敗しても、きっと、あの人はネットになってくれる。もし、無人島に漂流しても、きっと、あの人が迎えにきてくれる。もし、真っ暗闇に放り込まれても、きっと、あの人が一緒にいてくれる。もし、飛び込むのが心配なら、あの人が、追い風を起こしてくれる。救命ボートだって、ライフジャケットだって持ってる。
手を伸ばせば、力になってくれる人の顔が浮かぶ。
人に恵まれてる。ありがたいことだ。
もし、誰も、誰ひとりとして、無人島に迎えに来ず、暗闇にほっておかれたとしても、きっと私なら、無人島で楽しめる力を持っていると思う。高校の時の卒アルに「将来無人島にいそうランキング」1位だった。
(なんだその称号笑)
でも、それでもわたしは飛び込めなかった、。
飛び込んだ先には、新たな出会いがある。それも分かっている。
レールから降りて、道なき道を歩く時、道は違えど自分の足で歩く同志と交わる。いつの間にか仲間ができているはず。そうでしょ?
一度、飛び込んでしまえばどうにでもなるし、飛んだ先に新しい出会いや発見があることもわかっている。
これもすでに体験して知っていること。
わかってる。分かってるはずなのに、それでもジャンプできなかった。
そんな自分に嫌気がさした。
うじうじ悩んでいる自分は、めんどくさいし、何よりその間に起こっている周りの楽しいことも逃してしまう。ずるずると半年が過ぎた。(いや実際には、もう二年経つ)
決断できない。不安は焦りに変わり、揺さぶられて、揉まれて、徐々に自信がなくなっていった。
「時が解決する」「すべての出来事には、ときがある」
そんな言葉へのツッコミもレパートリーがなくなった。その「とき」を待つ間に、今この「とき」がなくなっていく感覚。
う〜ん、何が足かせになっているのか。
「なんでなんだろうね。周りはみんな味方でいてくれるのにね」
弾丸で行った友達の家でそんなことを語り合った。
「自信がない」と片付けることもできるし、「プライド」が邪魔しているとも言える。「世間の目」、それもある。でもどれもしっくりこなかった。
自信がないと言えば、ない。プライドがあるといえば、ある。
確かに、縛られている見えない「何か」は、それかもしれない。
「自信」「プライド」「世間の目」、これはどんな時でも付き纏う。それでいつの間にか、雁字搦めにされてたりする。この三つにプロレスやらせたら、めっちゃ強いだろうな笑
だけど、もっと奥深いところに飛び込めない何かがあるような気がした。答えに近づいているようで、自分で答えを埋めているような感じがする笑
こんなときは、いったんお茶しよう。はい、お茶お茶、お茶のんで。胸にごはんが詰まってむせたら、お茶飲むでしょ。それと同じよ。はい、お茶。
一息ついて、吐いて吸ったら気がついた。
たったひとり、私が「わたし」の味方じゃなかったんだ。
見渡せば、みんなが味方だった。
反対する親ではないし、むしろ応援してくれているし信頼できる友人たちもいる。
どんな「わたし」でも大丈夫!なにかあれば、私が飛んでくよ。
そんな風に、「キミ」に言えても、人から言ってもらっても、わたしは自分に言えなかった。「キミ」が「わたし」に入れ替わった瞬間、言葉の重みが変わる。これが、人には無責任に言えても自分には言えないってことか。
私が「わたし」の味方じゃなかったんだ。
それは、無理だよね。だって、飛び込んで溺れてても「あ、わたし溺れてるわ〜」って私が自分を見捨てることになる。ほいじゃだめだ。セルフアドボカシーもレジリエンスもそれだったら、発露しない。
まぁ、そういうことだった。
私が、わたしの味方じゃなかった。だから、何度飛ぼうとしても踏みとどまってたんだ。一旦、腑に落ちた。
(今のところは、そういう結論にしておこう笑)
自分の味方でいることって簡単じゃない。だから、悩む。
だけど、少しだけでも味方でいられるように。もし、無理だったら誰かにお願いして笑
これから
わたしはもがきながら溺れながらも、社会的な成功とは反対の方へ泳いで行くことになる。新卒切符も学歴も、そこでは浮き輪にもなってくれない。それでも、私は進むしかないのだ。いや、進むのではなく、静かに深く潜っていくといった方が正しいかもしれない。波に飲み込まれ、流されないところまで深く、深く、奥深く。
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