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母の小さなお店...


 なんか知らんけど
 Google Earthを開いたので
 もう十年以上帰っていない
 故郷を検索してみた、、、

 厳格で言葉より手が早い父と
 利他の心を教えてくれた亡き母。

 その想い出が、、、
 たっぷり詰まった
 母の美容院がまだ存在してた。

 この扉を開けて
「行ってきます」と学校へ

 この扉を開けて
「ただいま」と帰ってきた日々が蘇る。

 人間交差点のように
 いろんな人が行き交ったお店の
 色んな情景が思い浮かんできたよ。

 ぼくが
 顔面を飼い犬に噛まれたときも
 愛犬と一緒にプール遊びしたのも

 体力をつけないとと父と
 10キロのランニングしたのも

 野球やゴルフの⛳️🏌️‍素振りの練習も

 友達のとこに遊びに行くときも
 おばあちゃんんちに行くときも

 いつもこの玄関から、、、

 母は、書道塾で腕を骨折したときも
 怒ってる父親とは対照的に
 心配そうに飛び出してきて
 仕事が忙しくて疲れてたはずなのに
 ここから僕をチャリに乗せて
 数キロ漕いで病院を探してくれて、、、

 懐かしいな
 まだ残ってたなんて
 そして、こんな小さかったかな、、、

 入り口の隣の窓ガラス
 極真やってた父に
 投げ飛ばされて三度ほど
 突き破ったそうだ(笑)

 しかも奇跡的に三度とも怪我なし

 髪の毛を結いにきたお客様に
 名物のソースカツ丼を頼んで
 一緒にお昼を食べたり

 カットしたいけど今月はお金ないから
 来月くるよと言うお客様に
「いいよ来月で」
 とお代を貰わずにカットしたり

 ぼくの同級生に
 ただでパーマをかけてくれたり

 損得抜きの美容院やったなぁ
 儲かってなかったけど
 色んなステキな人が
 母に吸い寄せられていた。

 それは、ぼくの学び...
 母の教えだったんだね。

 鏡の前に、ポツンと一人座り
 卵かけご飯食べたり
 ねこまんま食べて学校へ行ってたなぁ。

 貧乏だったけど
 楽しかった

 愛に溢れてたお店だったね

お袋✨
 ぼくは、お袋の教え...

 利他の心を実践できてるだろうか?
 損得なしの行動をやれてるだろうか?

 色んなこと教えてくれてありがとう。

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