見出し画像

ECショップ作成サービスBOOTHの裏側を知るプロダクトマネージャーとは?


自己紹介をお願いします

watasuke: 2017年に中途入社しました。最初はBOOTHのプロダクトマネージャーとして配属され、その後全社の決済機能を見る部署に異動した後、今は3Dビジネス室という3Dモデルクリエイターのプレゼンスを上げることを目的とした部署で、BOOTHをはじめとしたプロダクトと協働してプロダクトマネージャー業をしています。

RND: 2019年にピクシブに新卒として入社して、BOOTHのエンジニアとして働いています。エンジニアとして働いていますが、プロダクトマネージャー的な仕事も少し担当しています。

BOOTHとはどんなサービスですか?

RND: BOOTHは、クリエイターが自身の創作物を販売し、ファンが購入できるサービスです。  
誰でも簡単に無料でネットショップが開設できて、配送や決済も弊社が代行しているため安心して作品の販売と購入ができます。 購入金額に好きな金額を上乗せしてクリエイターを支援できる「BOOST」をはじめ、クリエイターとファンをつなぐ機能が充実しています。

BOOTHのプロダクトマネージャーはどのようなことをするのですか?

watasuke: ユーザーが何を求めているかを把握し、そのためにプロダクトはなにをすべきかを決め、実際に価値を提供するためにあらゆる方法で推進する役割です。
BOOTHにおいて特徴的なのは、エンジニアやデザイナーも「なんのためにそれをするのか」「その目的を達成するためにこの解決策は適切なのか」といった検討部分にも積極的に参加し、一丸となって進む姿勢があることだと思います。
そのうえで、エンジニアやデザイナーに甘えすぎず、「なにを、なぜすべきなのか」を明確化したり、「それはやるべきだ」とチームやステークホルダーの合意を得たり、メンバー間のコミュニケーションをなめらかにしてパフォーマンスを最大化させられるかがプロダクトマネージャーとしての腕の見せ所だと思います。

RND: プロダクトマネージャーの仕事とエンジニアやデザイナーの仕事の境界は曖昧で、例えば新しい機能のユーザー体験を設計する際はエンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーそれぞれのロールのメンバーで集まって技術、ユーザー体験、ビジネスの観点から議論を行います。プロダクトをより良いものにするため、他のメンバーの観点を補うように動く人がプロダクトマネージャーです。自分はエンジニアなので、プロダクトの設計やコードを書いたり技術的なレビューの仕事を行いますが、必要に応じて他の観点の仕事も行います。
プロジェクトの進行管理やリリース時のお知らせなどのユーザーコミュニケーション、他社事例の分析、コストに見合った効果がありそうか根拠となるデータを出したり、エンジニアの仕事の延長線上にある領域に手を伸ばしています。ユーザーの課題をどんな機能や仕様で解決すればシンプルで素早く価値を提供できるのか、エンジニアの領域だけでは取れない選択肢も見えてくるのでプロダクトにとってより良い形を探ります。

どのようなスキルが得られますか?

watasuke: 前述したようにエンジニアもデザイナーも施策の目的部分から入ってきてくれるので、仮の解決策の提案後、チームからのフィードバックによって施策がブラッシュアップされていくことが多々あります。その様子を繰り返し見ることで、初手の提案の精度は磨かれてきたかもしれません。
また自社プロダクトなので、フラットな視点で「ユーザーがなにを求めているか」「そのためになにをするのか」に集中することができ、鍛えられます。

RND: エンジニアの視点からプロダクトマネージャー的な業務を行って得られるスキルですが、技術的な解決策だけでなくビジネス的な解決策も提案できるようになりました。新しい機能の要望を既存の機能の見せ方を変えて解決したり、サーバーへの負荷が大きい機能についてはコストや利益を分析して機能の廃止や提供方法の見直しを提案したりなどです。プロダクトの課題は大抵コードを書けば解決できるのですが、その分管理しないといけないコードがどんどん増えてしまい、プロダクトが壊れやすくなってしまいます。プロダクトを長生きさせるには、エンジニアの視点から少し俯瞰して、コードが複雑にならない解決策を考える必要があります。

楽しい・嬉しいと感じるのはどのようなときですか?

watasuke: 多くのユーザーさんに使ってもらえているプロダクトに自分の提案した機能が追加された時、足跡を残せた気になります。
あとは、ラフなアイデアがエンジニアとデザイナーに磨かれて実現性のある機能として現実化してきたとき。
それから、X(旧Twitter)で担当した機能やBOOTH自体が褒められていることを目にしたときです。

RND: 単純かもしれないですがX(旧Twitter)を見ていて、実装した機能がクリエイターやファンのみなさんに喜んでもらえていたりするとすごく嬉しいです。

大変なことはなんですか?

watasuke: BOOTHは創作物全般を自宅から発送・倉庫から発送・pixivFACTORYから発送・ダウンロード販売と広く扱っているので、プロダクトが扱う範囲が非常に広いです。
それぞれのドメイン知識も必要になってきますし、範囲が広い分メンテナンスや機能追従も大変ですし、特定の分野に特化しすぎた機能だと応用が効かないため導入しにくいというジレンマがあります。
そのバランスをとりながら操縦していくところは頭を使います。

RND: 色々なセグメントのクリエイターやファンコミュニティが利用しているサービスなので、同じ機能でもさまざまな使われ方があります。一つだけの視点ではなく色々なユーザーを想定して問題が起こらないようにする必要があり、気を使いますね。同じような理由で、誰にでも伝わるようにお知らせなどの文を書くのも大変です。

BOOTHのプロダクトマネージャーを始める人へのメッセージはありますか?

watasuke: 創作物やクリエイター、それらのファンといった創作シーン全体を愛する気持ちがプロダクトづくりに活きるときと、逆に客観的に、どうすればプロダクト的に無理なく安定して運営できるかを考える冷静さが求められるときがあります。
そのバランスをつねに意識し続けられる方を歓迎したいです。

RND: BOOTHは2023年の12月に10周年を迎えるサービスで、大規模なマーケットプラットフォームに成長してきました。法律の改正、創作文化の多様化など、クリエイターを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。BOOTHは現在、そういった変化に素早く対応するためやるべきことがどんどん湧き出てくるフェーズにあり、プロダクトマネージャーとして成長できる機会が多くあると思います。BOOTHがこの先もクリエイターにとって良いプロダクトであり続けられるように一緒に頑張っていければと思います。

最後に

いかがでしたでしょうか。ピクシブでは、同じPdM職やチームで協力しながら活躍している社員が他にも沢山在籍しております。

記事をお読みいただき、ピクシブのPdM職にご興味をお持ちの方は、下記よりエントリーをお待ちしております。

ピクシブ株式会社 プロダクトマネージャー 求人概要はこちら


この記事が参加している募集