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「好き」を活かして!新卒プロダクトマネージャーとVRoidプロジェクトの3年間


自己紹介

こんにちは!ピクシブ株式会社でプロダクトマネージャーをしているkoharuです。
私は2020年度の新卒としてピクシブ株式会社に入社し、初めはコミュニティマネージャー(CM)としてVRoidチームの一員となりました。

▼当時の記事「VRoidコミュニティマネージャーのおしごと!」
https://inside.pixiv.blog/2020/09/18/120000

それから3年経ち、現在はVRoidチームのプロダクトマネージャーとしてお仕事をしています。

この記事ではVRoidプロジェクトの足跡を振り返りながら、自分が経験したお仕事をいくつか紹介します。

こんな人に読んで欲しいです!

  • 新卒って何するの?将来どんな風に働こう?と考えている学生の方

  • ピクシブのプロダクトマネージャーに興味のある方

  • VRoidプロジェクトについて興味がある方

VRoidとは

VRoidプロジェクトとは、ピクシブ株式会社による3D事業です。
誰もが自分の3Dキャラクターモデルを持ち活用する世界を目指して、3D技術に関するサービスの開発や提供を行っています。

▼VRoid公式ページ
https://vroid.com

最初のサービスである3Dキャラクター制作ソフトウェア「VRoid Studio」は、私が入社する2年前、2018年にリリースされました。
同年冬には3Dキャラクターのためのプラットフォーム「VRoid Hub」が公開され、翌年2019年にはVRoid Hubとアプリケーションを連携させる「VRoid SDK」、スマートフォン向けアプリ「VRoid Mobile」をリリースしています。

そして今年9月には「VRoid Studio」iPad版をリリースしました!

職種説明

一般的にプロダクトマネージャー(PdM)職とは、チームと会社が正しいプロダクトをユーザーに届けるために、さまざまなスキル、ツール、チームを駆使し、プロダクト開発を推進します。ここで言う「プロダクト」とは、ピクシブにおいては主にユーザーに提供するウェブサービスのことを指します。

to Cサービスはpixiv、ピクシブ百科事典、pixivコミック、BOOTH、pixivFACTORY、pixivFANBOX、pixiv Sketch、VRoid など、to Bサービスは広告事業・金融事業などを展開しております。

プロダクトを取り巻く領域として「開発者」「ユーザー」「ビジネス」の3つが存在し、それらの領域の橋渡しを行うことで、プロダクト開発は前進します。

入社したきっかけ 

私の入社のきっかけは、まさにVRoidでした。

中学生の時に動画サイトで個人制作の3Dモデルの動画に出会い、当時ものすごい衝撃を受けたことを覚えています。それから3Dモデルに憧れを感じるようになり、しかし同時に自分で作って動かすには難しすぎるとも思っていました。
その後大学生になり就活を始めた頃、今では当たり前になったVTuberが突如登場しました。昔からの3Dモデルへの憧れに「なんかすごいのが出てきたぞ」という熱気が加わりワクワクが止まりませんでした!

そんななかで知人に教えられて知ったピクシブのインターンのテーマが、ちょうどその年リリースされたばかりのVRoidでした。
そのインターンへの参加をきっかけに、ピクシブへ入社することになりました。

3年間を振り返る

入社して最初の年の大きなプロジェクトはNEOKETでした。

NEOKETとは、ピクシブ株式会社が主催するオールジャンルオンライン同人誌即売会です。
新型コロナウイルス感染拡大によって同人誌即売会の中止や規模の縮小が続くなかで、即売会文化や創作活動の場を絶やさないことを目標に、バーチャル空間で実際の即売会のような交流を行うことができないか?とプロジェクトが立ち上がりました。

▼NEOKETとは(ピクシブ百科辞典)
https://dic.pixiv.net/a/NEOKET

「実際の即売会のような交流」を目指すプロジェクトだったため、入社直前の冬まで漫画やイラストを描いて同人誌即売会へ参加していたことを活かし、体験設計や会場の小物デザインなどに関わりました。

あれ?入社後すぐはコミュニティマネージャーをしてたんじゃないの?と思われた方もいるでしょうか。
実はピクシブ株式会社には「プロダクトマネージャー」という枠での新卒採用はありません。「ビジネス職」と呼ばれている、もっと広い職種のくくりでの採用になります。
(キャリアのイメージがしっかり定まっていなくても、働きながら道を探せるというわけです!)

▼25年度新卒(ビジネス職)の求人情報
https://hrmos.co/pages/pixiv/jobs/054

私は入社前の面接の時点で「採用ページに書いてあるプロダクトマネージャーというやつが気になっています〜」となんとなくキャリアの希望を伝えていました。
そこで「まずはプロダクトやそれを使ってくれている人への理解を深めよう!」という話になり、コミュニティマネージャーとしてVRoidチームへ配属されることになりました。

その後NEOKETプロジェクトが立ち上がる少し前くらいの時期からプロダクトマネージャーのたまごとして働いてみることになり、NEOKETプロジェクトでは体験設計を担うことになりました。

まだまだプロダクトマネージャーという仕事については何も知らないような時期でしたが、「好きだ!」という気持ちに突き動かされた経験が幸運にもピタリとハマり、プロジェクトに貢献できたことは今でも自信につながっています。

NEOKET会場内でアイテムを購入すると再生されるアニメーションのアイデアスケッチ

ちなみに今年の10月には、5回目となる「NEOKET5」が開催予定です!
立ち上げに関わったイベントが毎年続いていて、今でも開催に関われていることはお仕事をしているなかでも特に嬉しいことの一つです。
▼NEOKET
https://neoket.net/

2つ目の大きなプロジェクトは、VRoid Studioの正式版リリースに向けたプロジェクトでした。

2018年にリリースされたVRoid Studioは「ベータ版」としての公開であり、それを「正式版」としてリニューアルするための開発を行うプロジェクトです。

VRoid Studioの正式版としてベータ版よりも良い体験を提供するため、VRoid Studioより後に公開されたスマートフォン向けアプリVRoid Mobileの「組み合わせて作る」という楽しさを取り入れることになりました。
そこで、髪型のカテゴリをより細分化したり、パーツのカラー調整の方法を乗算からオーバーレイに変更することでより自由に色を設定することができないか提案するなど、要件定義のお仕事を中心にプロジェクトに参加していました。
また、ベータ版のVRoid Studioにはなかった「たくさんのプリセットから衣装やパーツを選ぶ」という機能のために大量のアイテムデータを制作する必要があり、一部アイテムのデザイン案や発注、データの組み込みや管理も行いました。

正式版プロジェクトでのアイデアスケッチ

加えて、正式版のコンセプトムービーの制作にも関わりました。
これはいわゆるプロダクトマネージャーの仕事とは違うかもしれませんが、興味のあることや好きなことについて社内で発信しているとそれを活かせるお仕事に繋がることがあるのはとても楽しいです。

コンセプトムービーの一部シーンのアイデア

そして3つめの大きなプロジェクトは、VRoid StudioのiPad版プロジェクトです!

これはNEOKETやVRoid Studio正式版とのプロジェクトとは異なり、全く新しい体験を作るものではありません。
今までと同じような体験を新しいデバイスでも提供することが目的のプロジェクトです。

このプロジェクトでは主に、チームメンバーが書いてくれる報告を開発に取り入れるための流れの構築や、仕様に迷った際により良い判断が行われるような情報の整理などを行いました。

ここにきて入社後最もプロダクトマネージャーらしい仕事を前にし、「これ好き!」「これやったことある!」という経験に頼ったゴリ押しともいえるやり方が通用しなくなりました。
今までのプロジェクトで先輩のプロダクトマネージャーが行っていたことを思い出しながら、相談用のテンプレートを作ってみたり、Notionのデータベースの設定をこね回したり。
4年目にしていちばん手探りで参加したプロジェクトだったように思います。

それでも、引っ張ってくれるプロジェクトリーダーや親身になってくれるエンジニアメンバーのおかげで、この9月にリリースを行うことができました。

▼VRoid Studio iPad版の紹介記事
https://vroid.com/news/6y0vSyA8LOjW4wKAlbehcv

今は、次の開発に向けてチームがどうあるとやりやすいか?どうやってタスクを管理してスケジュールを引くのが良いか?というプロダクトマネージャーらしい仕事を、今年の上半期より自信を持って進めることができています。

今後チャレンジしていきたいこと

正直まだプロダクトマネージャーという職種における正解が何かは全くわかりません。
今は自分がいるチームに対して「どうすればもっとメンバーの負荷を減らせるか」「どうやれば持続可能なやり方が作れるか」「どう伝えれば納得感があるか」という、目の前のことをやれるだけやってみている感じです。

プロダクトマネージャーの仕事のうち、学生の間に学んでおけるものはあまり多くはないと思います。仕事に必要なことのうちの多くは、実際にチームに入ってプロジェクトに参加する中で覚えていくことになります。
(チームごとに扱っているものや方法の好みに違いがあるというのも大きいです)

代わりに、学生の間にはぜひ好きなものに全力で取り組んでみていただきたいです!

即売会で手に入れた本を参考に見様見真似で作ったイラスト本や、データが飛んで泣きながら仕上げたBL漫画、キャラデザから始めて3ヶ月かけて作ったフルスクラッチの3Dモデル…などなど。
当時作ったものは今では恥ずかしくてとても人には見せられませんが、本当に貴重な体験だったことは確かです。実際に仕事のヒントになる場面も多くありました。

決して近道ではありませんが、ピクシブで働く限り「サービスを使ってくれる人と同じ経験をしたことがある」というのはとても大きな強みになると思います。
これからも「好きだ」と思えたものに片っ端から取り組んでみるつもりです!

最後に

いかがでしたでしょうか。ピクシブでは、同じプロダクトマネージャー職やチームで協力しながら活躍している社員が他にも沢山在籍しております。

記事をお読みいただき、ピクシブのプロダクトマネージャー職にご興味をお持ちの方は、下記よりエントリーをお待ちしております。

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