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広告代理店からピクシブ広告のプロダクトマネージャーになって苦労したこととやりがい


自己紹介

こんにちは。ピクシブ株式会社で「pixiv Ads」という広告プロダクトのプロダクトマネージャー(以下、PdM)と、pixiv Adsチームのチームリーダーを務めているrukapiと言います。
前職はWeb広告代理店の広告運用者で、主にモバイルアプリ案件のデジタルプロモーション戦略の立案や、広告配信・運用に携わりました。ピクシブには2020年6月にマーケティング部署配属として入社し、2021年8月よりいまの広告部署で働いています。
今回はpixiv AdsのPdMとして、苦労したことややりがいについてお話しします。少しでもPdMに興味を持ってもらえたり、PdMに興味のある方の参考になれたら嬉しいです。

こんな人に読んでほしい!

以下のいずれかに当てはまる人を読者として想定しています。

  • マーケティングや、運用型広告の領域に携わっている

  • プロダクトマネージャーという職種に興味がある

  • 創作活動や、アニメやマンガなどのコンテンツに興味がある

pixiv Adsについて

ピクシブではイラスト・マンガ・小説の投稿や閲覧が楽しめる国内最大級の作品コミュニケーションサービス「pixiv」を始めとする、作品やモノを創る、見る、応援するといったことを楽しむための多くのサービスを開発・運用しています。

私が担当しているpixiv Adsは、pixivや関連サービスに広告を簡単に出稿できる法人向けの運用型広告プラットフォームです。最低出稿金額などがなく気軽にpixivに広告出稿できるのが強みで、特設サイトから申し込み、発行された広告アカウントで入稿、配信、運用調整などを一気通貫で行うことができます。
詳細については、先月に弊社が主催したイベント「PIXIV MEETUP 2023」の登壇資料に記載しているので、興味のある方は読んでみてください。
PIXIV MEETUP 2023登壇資料「エンタメのための 新しい広告サービス 『pixiv Ads』について」

ピクシブにおけるPdMという職務

一般的にPdM職とは、チームと会社が正しいプロダクトをユーザーに届けるために、さまざまなスキル、ツール、チームを駆使し、プロダクト開発を推進します。ここで言う「プロダクト」とは、ピクシブにおいては主にユーザー(pixiv Adsの場合は文脈によりクライアント≒広告主、代理店を指すことも)に提供するウェブサービスのことを指します。
多くのPdMはプロダクト開発チームに所属し、ユーザー領域やビジネス領域との橋渡しを行います。時にそれぞれの立場から矛盾するインプットが集まることもありますが、それらにおいてもPdMが調整を行います。

やっていること

pixiv Adsは2022年11月の正式版リリースから1年が経とうとしています。プロダクト・ライフサイクルでいう導入期から成長期への移行期である現在では、代表的なものだと下記の通りのことをしています。 

  • 事業戦略や目標計画の策定

  • プロダクトのロードマップの作成と各ステークホルダーへの浸透、管理

  • プロダクトバックログの作成・優先順位付けなどの管理

    • ※プロダクトバックログとは、ロードマップに基づき、チームが行う施策やタスクに優先順位を設定したリストのことです

  • 各機能や検証の立案・要件定義・プロジェクトマネジメント

  • BIツールを用いた数値分析、数値監視など

いずれの業務も一人ではこなせません。エンジニア、セールス、プロダクトとしてのpixivのメンバーなど、さまざまな方々の力を借りながら、みんなでプロダクトを前進させています。

苦労したこと:なぜ? を突き詰めること

私はたまたま他社の広告媒体に触れる機会が多かったので、他社と比較して「pixiv Adsに足りない(と主観的に感じる)機能」がどうしても目につきます。そのため、立ち上がり期は「この機能が必要」という発想ありきでチームに提言して開発を進めようとし、難航することがありました。
しかし、プロダクトについて学んだり、上長をはじめとするさまざまな方々から施策へのフィードバックをもらうにつれ、プロダクトにおいては「何を(What)」「どのように(How)」よりも「なぜ(Why)」を考え抜くことが大事だとわかりました。
Why、つまり「その機能をなぜ導入するのか」「誰にどんな価値を届けたいのか」などを見極めずに機能をリリースすると、プロダクトはちぐはぐな機能群のかたまりとなってしまい、ユーザーに正しく価値を届けることはできません。また、チーム共通の「何を良しとするか」の軸がないため、メンバーが自発的・創造的に課題に取り組むことができないという弊害も生まれます。
そのため、施策起案時には必ずWhyを事実・客観ベースで言語化・文書化し、チームでの議論や調査・検証をもとにブラッシュアップしながら進行するようになりました。(といいつつ、簡単にできることではないので、日々頭を抱えながらやっています。)

やりがい①:扱う領域の広さ

前職では、担える領域がマーケティング領域のごく一部であるWeb広告のみであることに、もどかしさを感じる場面がありました(それはそれで専門性が深く魅力的な分野で、今でも楽しく思います)。その点PdMは、プロダクトや部署によっても多少異なると思いますが、プロダクトのことはなんでもできる(というか、なんでもやるのが仕事)と考えていて、そこに大きなやりがいを感じています。
また個人的には、PdMが求められるスキルが多岐にわたることもあってか、これまでの点(経験)が線になって人の役に立てることも日々嬉しく思うポイントです。私の場合は前職での経験に加え、ピクシブ広報での業務経験からプレスリリース作成に、学生時代にWebサイト制作・運営のアルバイトでコンテンツ企画やコーディングなどをしていたことから、特設サイトの制作進行に活かせたことがありました。

やりがい②:より最適な広告表示を求めること

pixiv Adsは、創作活動やコンテンツを愛するユーザーにより最適な広告を届けるため、pixivに集まる膨大なデータを独自に解析し、いまではたとえば「ジャンルターゲティング」や「キーワードターゲティング」などの機能として提供しています。
もちろんまだまだ発展途上で不充分な部分もあると考えていますが、「どうやればユーザーにより最適な広告を届けられるか?」「商材の魅力がより伝わる広告体験は?」を日々チームで考え、プロダクト開発に落とし込むことは、大変ですがやりがいがある仕事だと感じています。
また現時点では私の個人的な目論見でしかないですが、将来的にはたとえばクリエイターさん個人が広告を出稿できるようになるなど、ユーザーが楽しめ、創作活動にも貢献できるような新しい価値提供を実現できる手段を講じたいとも夢見ています。

これからPdMを目指したい人へ

本当はPdMになった経緯もお話ししたかったのですが、長文になったので割愛しました。ただ、PdMは求められるスキルが多岐にわたるため、キャリアを歩む足がかりとして、専門領域や得意なことがあればそこを核にするのもひとつの手段なのかなと感じています。(もちろん足りない領域については、自分でスキルを磨いたり、他のメンバーに力を借りたりする必要があると考えています。)
もしpixiv AdsのPdM職に興味を持ってくださる方がいたら、直接お話しする機会を設けることも可能です。こちらよりご連絡ください。

またピクシブでは、同じPdM職やチームで協力しながら活躍している社員が他にも沢山在籍しております。
ピクシブのPdM職にご興味をお持ちの方は、下記よりエントリーをお待ちしております。
ピクシブ株式会社 プロダクトマネージャー 求人概要はこちら

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