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なんて素敵なプロトタイピング

こんにちは、PIVOTの近藤です。
仕事をしているとお客様から「UXってどの段階で検討すべきでしょうか…」と聞かれることが多々あります。

そこで今回はUXを検討するタイミングと、検証方法についてご紹介していこうと思います。


UXとは

UXはどの段階で検討すべきかを説明するにはまず、UXの定義についてお話する必要があります。

そもそもUXとはユーザーエクスペリエンス(User Experience)の略称で、「プロダクト(またはシステムやサービス)の利用により生じるユーザーの知覚及び反応」を意味します。

もう少し細かく説明すると、「利用により生じる」というのは決してサービスの利用中だけではなく、「利用前」や「利用後」も含みます。つまり、
利用前は広告などによるサービスへの期待感、
利用後はサービスを利用したことを振り返ったときの感情
といったように、かなり範囲の広い概念を意味しています。

そのため、UXは、点で見るのではなく、サービスを設計するときには最初から最後まで通して一緒に考えるべきものになります。


結局どのタイミングで何をすべきか?

「通して検討すべき」とは結局どのタイミングで何をすれば良いかと言うと、「サービスを利用してユーザーにどのような体験を得てもらいたいか」
が各工程で一貫して検討できていれば良いと思います。

ただ、それだけだと善し悪しの明確な判断軸が無いので、軸がぶれてきたときに気づかない可能性はあります。
「しっかり検討した上でサービスを設計していたはずだったのに、出来上がった物を触ってみたらいまいちだった」
そういったことを防ぐには、早めの段階で検証を行うことが一番効果的でしょう。


UXの検証方法とは

一言でいうと、モックやプロトタイピングを使った検証になります。

結局、サービスの最終的な形にならないと気づけないことはたくさんあります。「百聞は一見にしかず」と言われるように、言葉で細かく定義するよりも形をとって見せた方が全員の認識も合いやすいです。
そのため、まだ柔らかい段階でもプロダクトの形を取って検証してみるのがひとつの手段です。


3種類のプロトタイプ

プロトタイプには3種類あると言われており、何を検証したいかによってどれを選択すべきかも変わってきます。
ここではそれぞれのプロトタイプについて説明を行っていきます。

・ファンクショナルプロトタイプ
ファンクショナルプロトタイプとは、機能面や実用性を確認するための「動きのシミュレーション」を行うプロトタイプになります。
デザイン要素などは排除し、白黒の手書き図で紙芝居のように画面の遷移を確認するなどの"ペーパープロト"が有名です。

・デザインプロトタイプ
ファンクショナルプロトタイプで大まかなサービスの機能や動きを確認した上で、デザイン要素を足したプロトタイプになります。
ほぼ完成形に近く、こまかなインタラクションのアニメーションを付けたり、デザイン的な世界観などを確認します。

・コンテクスチュアルプロトタイプ
ユーザーがプロダクトの利用を疑似体験できるようなものを指し、プロモーションビデオなどが例にあげられます。


まとめ

今回はUXを検証するタイミングと検証方法について紹介していきましたが、一番大事なことは別にあります。それは「検証によって得られた結果に応じて、サービスを作り直すこと」です。
設計や開発が進んでくると、費やした期間や費用のために作り直すことを躊躇してしまいがちです。しかし、検証して得られた結果が良くない場合は、思い切って一つ前の工程まで立ち返り、作り直すことが大事になります。
こうして3歩進んでは2歩下がりを繰り返すことでより良いプロダクトが出来上がるのです。

PIVOTではプロトタイプ実証のお手伝いも行っています。
UXをしっかり検討したいけど、プロトタイプってどう作ればいいかわからない…どのくらい費用が必要なの?という方のためにも無料相談から承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
https://pivot.jp/feature/prototyping/

最後までお読みいただきありがとうございました!

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