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2019振り返り:平成最後の祝福旅✈22年ぶりのSydney編

2019年師走。過去10年の中で今年ほど旅をした年はない、というくらいに旅をさせてもらえたことを少しだけ文字の記録に残しておこうと思う。年のはじめから順に振り返っていこうと思う。

まずは、2月下旬のオーストラリア・シドニー行き。滞在は2週間。うち1週間は、数年前から参加したいと目をつけていた、Australasia Constellation Intensive というファミリーコンステレーションの学びを深めていくカンファレンス的イベントヘの参加。オーストラリアは、わたしが人生で日本の次に長い時間を過ごしている土地。どうしても英語がマスターしたくて、10代の頃のホームステイから通算すると5年ほどこれまで過ごしていると思う。4年間の留学による滞在から帰国したのが97年の春のこと。07年にオーラソーマのブリッジコースを受けにアデレードに行った時シドニーに一瞬立ち寄ったけれど、それを除けばシドニーに再び行くのは22年ぶりとなる。どうやらこの旅は、単に自分のここ数年の興味の対象であるConstellationを学びに行くだけではない、当時オーストラリアに住んでいた頃自分なりに描いたであろう未来からの答え合わせのような、そんな意味をも含む旅となった。

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画像:滞在したお部屋のバルコニーからの景色。場所は、シドニーから北へ車で約一時間のCollaroyというビーチエリア。シドニーの中心部は都会。でも少し離れれば、海も緑もたくさんあるところが、わたしがこの街を愛してやまない理由の一つ。ビーチフロントのリゾートアパートメントをNZから参加していた女性とシェアすることに。築年数は古そうだったけど、全体的に広いし、バスルームも綺麗で、ワークの会場までは途中Shopsを通り抜けながらの徒歩10分で文句なし。とはいえ、毎日プログラムが9:00-21:00ビッシリで、朝早起きでもしないとビーチを歩く時間すらなかったというのが実際のところ。

このConstellation Intensiveは、国内外からたくさんのファシリテーターを招いている。Facultyというメインファシリテーターたち以外にもゲストファシリテーターたちもいて、その人たちによるワークショップが期間中会場内で複数同時に行われているのである。100名前後いたであろう参加者は、大きく以下の3つのグループに分けられた。

1)すでにファシリテーターとして活動している人 
2)現在ファシリテーションを学んでいる・学びたい人
3)初心者・自己成長のためにコンステレーションに参加したい人

申込時にスタッフの人に相談して、わたしは2)として登録されることになった。午前中とランチ後のワークショップは全体プログラムで、その後、グループ別のワークショップへ参加。最後の夕方~夜のワークショップは、興味のあるプログラムを各自選んで参加する形。学生に戻ったような感覚で、しかも自分が興味のある分野に毎日どっぷりつかって参加できるという充実した時間だった、1週間では足りなかったくらいに。

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画像:時間割と配られたネームタグ。朝食もランチも夕食もすべて参加費に含まれていて、会場となった施設の中のCanteen(食堂)で食べることができた。

毎日異なるコンステレーターによる数多くのコンステレーションを体験できる機会であったことが、わたしにとってこのイベントに「コンステレーションを学ぶ」という目的において参加した最大の価値だったと思える。ファミリーコンステレーションという一つのフィールドの中で、コンステレーターのお国柄や専門性、すなわち個性というのが当然あって、すべてのコンステレーターのファシリテーションは異なっていて、そのすべてのコンステレーターたちから毎瞬学べることがあり、そうやって数多くのファシリテーションに触れることで、わたし自身のファシリテーションに対する「趣向」もよりクリアに見ることができた機会になった。

このIntensive参加中、これまで書いていたコンステレーションの学びと並行して、わたしの一個人のプロセスとして非常に貴重な体験をした。この体験は、とあるコンステレーションの代理人として体験したことだったが、実際に文章化するには、約半年という歳月を必要とした。そうしてようやく、twitterにこま切れにつぶやく形でまとめたものが、以下の文章である。説明的言葉足らずな箇所が多々あるかとは思うが、興味のある方はぜひ読んでみてほしい。

実はつい最近、このコンステレーションで体験したことをごく自然な形でわたしの父に話せる機会があったのだ。父は、言葉少なめにただわたしの話を聴いてくれていたのだが、父の顔の表情から、きっと何か父に伝わるものがあったのだろうなあと感じられる時間だった。

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画像:UKからきたゲストコンステレーターのワークショップ。自分のキャリアへの希望や目標とその進行度合いを見ていくエクササイズ。すごく面白かったからいつかシェアしたい!

そうこうしてあっという間に1週間が過ぎ、わたしにとって初めてのConstellation Intensiveは終わった。また来年も戻ってきたい!と強く思ったのだった。そして、togetterまとめの最後にも書いたけれど、いつかこのIntensiveを日本で開催したい。すでにそんな話もし始めているけれど、その前に2021年にまずマレーシアで開催予定があるとのこと。近いし絶対参加しようと思う。興味ある方、一緒に行きませんかー!!

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画像:アジアからの参加チーム!From Hong Kong, Malaysia and Japan みなさんなかなかのコンステレーションオタクでした(笑)。

滞在後半の一週間は、現地の友人JJの家に1週間居候して、懐かしい人たちと再会したりJJ家族と毎日を楽しく過ごす時間。

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画像:激懐かしい再会その1。語学学校時代(まだ21歳とか!)に出会った、韓国から来ていたLiam。22年ぶりの再会。彼はその後大学院まで卒業して、今ではオーストラリア国籍に。当時のガールフレンドと結婚して、しっかりこの地に根を下ろした人。ものすごい努力家。いつも妹のように扱ってくれて、心配してくれて嬉しい。facebookがなければ再会できていなかったたと思う。

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画像:懐かしい再会その2。オーストラリアのママ・Christine。ポーランドからオーストラリアに子供の頃移民して英語を習得した体験を持つ人で、当時英語をまだほとんど話せなかったわたしの語学学校の宿題に夜な夜なつきあって教えてくれた。いつかまた絶対会いに来なくては、と思っていたので再会できて思わず号泣してしまうくらい、会いたかった人。今年は結果2度も会えて本当にうれしかった。わたしにとってもう一人のお母さん。

初めてオーストラリア大陸に降り立ったのは、1989年・高校1年の夏休みだった。学校が主催する姉妹校との提携ホームステイプログラムに参加したからだ。あれからちょうど今年で30年経つ。30年というと、どうしても「土星の周期」を思い起こすのは、明らかにザビエ効果だろう。この30年という節目で再びこうしてあの土地に行けたという事実は、30年前の当時、ただ学校プログラムの行き先がオーストラリアだったという「単なる偶然」ではないという、ある種の「仮説」をわたしにもたらすことになった。もちろんこの「仮説」がこの先検証される可能性は極めて低いけれど、一方で、この家に生まれて、残念ながら直接会うことが叶わなかったけれど確実にDNAを引き継がせてもらった父方の祖父とオーストラリアの繋がりが、この2019年になって初めて明らかになったということが、家族にそしてわたしにもたらしたものは目に見えないレベルで非常に大きいと確信しているのだ。

今日まで生きてきた自分と自分を取り巻くすべてを祝福しよう、そんな思いで名付けた「祝福旅2019」(Special Thanks to Youko Hamada さん!)そのしょっぱなのシドニーへの旅は、わたしの40代後半に突入したこれからの人生をどのように過ごすかについて、大きな影響を与えた旅となりました。

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