禅が教えてくれる 美しい人をつくる「所作」の基本:桝野俊明 を読みました
美しい人…とはどんな人でしょうか?
外見だけの美しさではなく、「所作」が整っている人。
心が穏やかで、立ち振る舞いも綺麗…そんな人が美しい人として映るようになるのです。
そんな所作を整えるために、仏教の「三業」という言葉をキーワードにしていくと良いです。
①身業:身体に関する行為
②口業:言語に関する行為
③意業:意志に関する行為
①身業について
まずはこの身業について自身を見直したり、実践できるかと思います。
禅に「調身・調息・調心」という言葉があり、姿勢を正しくして呼吸を整えることで心が整う。ということです。
②口業について
次に口業についてですが、著者は「愛語で語りかける」と記しています。
普段の言葉遣いが知らず知らずのうちに汚い言葉になっていたり、愚痴や悪口を言ってしまったりしていませんか?
昨今の著名人の失言が大きな話題を呼ぶように、言葉には力があります。言葉選びは慈しみをもって慎重に…
③意業について
3つ目の意業について、著者は「先入観や一つのことに囚われずに柔軟な心を保つこと」と記しています。
柔軟な心には余裕があるかと思います。そんな「心の余裕」のために2つヒントがありました。
・眠る前に心配事はしない
⇒悩んで悶々として寝られなくなり、心も体も休まりません…
・後片付けは次の行動のための準備
⇒めんどくさい後片付けも、次の行動のための準備だと思うとなんだかやる気になりませんか?例えば、食後の食器洗いも次の食事の準備である、という感じです。
最後に、道元禅師のこんな言葉があります。
威儀即仏法 作法是宗旨(いぎそくぶっぽう さほうこれしゅうし)
全ての動作について、礼儀にかなった身のこなしをすることが、そのまま仏法である。
要するに日常生活のすべてが修行の場である。ということです。
次はどんな本を読もうかな…
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