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ワクワク探しの旅に出る。

ワクワクしてますかー?

なんだか宗教のようだけれど、あなたは日々ワクワクしているだろうか? 
そういう私は、ここ数日ワクワクについて考えている。

もう五十に手が届くお年頃になった今になって、
ワクワクを探すことになるとは考えてもみなかった。

いや、ウソだ。年齢は関係ない。
だって、若い頃から、
おばちゃんになってもワクワクし続けたい
というのが私の信念だったのだから。

なのになぜ過去形かというと、
最近ワクワクすることを忘れかけていることに気づいてしまったから。

10代以来、悩むことにだけは一丁前で
「何か楽しいことないかな」と
常にワクワクすることに想いを馳せていた私。

まるで、いつか白馬に乗った王子さまが迎えにやってくるかのように、
誰かがもたらしてくれるであろうワクワクを
まだ来ない、まだ来ないと心待ちにしていた。

いや、もしかしたら王子さまは実はめっちゃ近くにいて、
私が花を摘もうと屈んでいる間に
小川を飛び越え森を駆け抜けて行ってしまったのかもしれない。

仮に、王子さまと運良く出会っていたとしても
知らんぷりして通り過ぎて行ってしまったかもしれない。

王子さまとのご縁は運とタイミングと
運命を切り開く自らの力がなければ結ばれないのと同じで、
ワクワクとはふとしたタイミングを逃さずに
自らの手で創り出さなければ手に入れられないということに気づいた時は、
輝かしい10代はとうに終わっていた。

地元に戻った私は、
控えめに言っても燻っていた。
どうせ田舎だから刺激的なものにはなかなか出会えないという
呪いを自分にかけていた。

だから、どこにいたとしても、きっとワクワクではなく
フワフワしていたと思う。
フラフラしたとも言える。

何かトクベツにやりたいことがあるわけでもなく、
仕事もそこそこ楽しくて
「まぁこんなもんか」な日々を送っていた20代。
そこにワクワクはなかったけれど、それなりに過ごしていた。

今思えば、日々に妥協していた。
だから、たまに心の奥から
「なんだかなぁ。こんなはずじゃなかったんだけど……」
というため息まじりの囁きが聞こえてきても
無視を決め込んでいた。

ただ、幸いなことに
「まぁこんなもんか」と「なんだかなあ」の間を
行ったり来たりしながら、
30代になってようやく、没頭できるものに出会った。

毎日そのことを考えるとワクワクが止まらなくて
どんどんのめり込んで行った。
学べば学ぶほど面白くて、奥が深い。
どう考えても、その道を極められるわけでもない世界なのに
とにかくそのことに夢中になった。

そのこと、とは大人から始めた趣味のクラシックバレエ。
通算10年ほど続けたものの、いろいろあって
今は長らくお休みしている。
大人って大変だ。
だけど、いずれは復帰したいとは思っている。

その時の気持ちを今、こうやって改めて書いてみて思った。

まるで恋だ。
私はクラシックバレエという習いごとに恋をしていた。
難しい相手ほど燃え上がるなんて、まさにそれ。
そうか、ワクワクって恋に似ているのか。

今、ワクワクすることを忘れかけているのなら、
恋に似た気持ちを思い出せばいいのかも。

断っておくが、今の暮らしには十分満足している。
これは本当だ。
でも、恋にも似たその気持ちを思い出すことができれば
日々の暮らしは、もっともっと色づくに違いない。
なんて欲張りな私。

というわけで、久しぶりにワクワクを探す旅に出ることにした。

今さら恋を探しに行くのとは違う。
俗にいう、出会いを求めて旅に出るのではなく
私の中のワクワクを思い出す旅に出るのだ。

果たして、バレエへの思いに似た
恋のような気持ちに巡り合うことはできるのだろうか。
乞うご期待。



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