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三者三様とは言うけれど。

エジプト、ギリシャ、スクエア……

何の話かおわかりだろうか?

文明の栄えた国の話ではないし、旅してみたい国の話でもない。
だいたいスクエア、なんて国はない。


実は、人の「足(Foot)」の形をカテゴライズした時、だいたいこの3パターンに当てはまるらしいのだ。
シューフィッティングのサイトなどを見るとそう書いてあって、自分に合う靴を探す際のガイドになるという。


なぜ、こんな呼ばれ方をするのだろう?
一つだけ毛色の違うスクエアって・・・と疑問に思い、ネットで検索してみた。
若者ではないので、TickTockやInstagramではなく、ネット検索だ。

単純にネットに落ちている情報を集めただけで、エビデンスなどはまったくないのだけれど、
おもしろかったので書きとめておく(エビデンスがないのでネタ元の記載は割愛)。

まず 「エジプト型」「ギリシャ型」 の由来。

諸説あるらしいが、多くヒットしたのが、
50年ほど前、スペインの整形外科医が、古代エジプトやギリシャの彫刻や絵画などに描かれている人の足の形を徹底的に分析・分類した、という話。

ギリシャ・ローマ時代につくられた20数体の像全部の足の指で、親指よりも人差し指が長かったため、これをギリシャ型と名づけた。

また、エジプトでつくられた30数体の像のうち約半分の足の指で、親指が一番長かったため、これをエジプト型とした。

地域性だったりするのかと思いきや、「エジプトの人」「ギリシャの人」に多い足ってことではなく、製作当時の彫刻像や絵画の足の指の形が、名前の由来ってこと。

だから、親指が長い人の先祖がエジプト人とか、人差し指が長い人は遡るとヨーロッパ系とか、そういうことではないみたい。


いくつか引っかかることがある。

まず、
そもそも徹底的に分析・分類した、のにサンプル数が60弱ってどうなのか?
古代エジプトやギリシャ・ローマ時代ってそんなに短くないんじゃない?
エジプトに至っては「約半分の足の指で、親指が一番長かった」って言うけれど、残りの半分はどうだったんだろうか?

そして、
彫刻家や画家たちは一体誰の足をモデルにしたのだろうか?
モデルが当時の奴隷だったりしたら別の地域から売られてきた人たちだった、なんてことはないのかしら?

そもそも、
スペインの整形外科の先生は、どうして足を調べようと思ったんだろう……?
(その調査をどうして、どのように使ったのか、という所にたどりつかなかったのは、自分のリサーチ不足も否めないが……)


更に検索してみると、
この先生の調査の結果を、なぜか中国やインドで深い歴史のある占いに当てはめ、足の形から性格を診断した占いがあり、
この占いはアメリカで一時ブームになったらしい。

さすがに占い好きの自分としても、
足の形で性格わかっちゃうの?!
血液型占いよりおおざっぱじゃね? と突っ込まずにはいられなかった。

どのくらいの信ぴょう性かはわからないが、日本人の70%がエジプト型、という調査もあるから、
日本人の7割が、似たような性格って、ねぇ?


それはさておき、
スペインから始まった好奇心(おそらく)からのカテゴライズが、数世紀かけて世界に広がり、
ここまで一般的になっているというのを考えたらスゴイのだけれど。

ちなみに、自分の足はエジプト型。親指が長く、順番に小指まで短くなっていく。形がよさそうに見えるが、小指は極端に短い。

まぁ、これを最後まで読んでくれた人にとっては、どーでもいいし、
だから何なんだって話なんだけど。

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