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12月の中ごろに思うこと。

「気づいたら、あと半月で2022年が終わるらしい」

読んだままなのだけど、今日、改めて気づいた。
あ、あと半月弱で2022年も終わるんだな……と。

いや、ウソだ。本当は薄々気づいていた。
12月の、いわゆる師走に突入した、ということには。
でも、12月のはじめから今日に至るまで、いつの間にかタイムリープしてしまったようだ。

いつもなら、ウソでしょ? マジかよ!と、本気で思ったりするのだが、今年は何となく遠い目をしている。
無意識のうち、いつの間にか今日まで来てしまった感が否めない。
そのせいか「あと半月で、今年も終わるらしいよ(棒)」という感じなのだ。

こういう時、あと半月で2023年が始まるぜ!! ウェーーイ!! 
とならないのはなぜなんだろうか? 
世の中に、もうすぐ2023年、楽しみですね! と新年を迎えることを待ち望んでいる人はどれほどいるのだろう?
「お正月」の歌の中にしか、そんな人は存在しないのではないだろうか?
残り少ないものを惜しむのが人間のサガだからか?

そんなたくさんのクエスチョンマークを抱きながら、どうせ残りが少ないのならば、とても大切に、丁寧に、残りの2週間を暮らしていく、というのはステキなことだと思うのだけど、とりたててそういう気持ちにもならない。

年の暮れになると、人は(いや、自分は)一年を振り返り始める。
そして、どちらかと言えば、2022年にやりたかったことたちのうち、あれもこれもまだ終わってない……という焦りの方が勝ってしまい、あぁ、今年もまた、やり残したことが山積みだ、と肩を落とす。

振り返ったところで過去には戻れないし、反省したってひと晩寝れば忘れてしまうというのに。
毎年のことだけど、不思議なことに毎年同じように。
あいも変わらず、後悔先に立たずだな……と落胆しているのは、きっと私だけではないだろう。

今年やり残したことのうち、一番大きいのは、事務所の移転だ。
これに関しては、本当にもう有言不実行極まりなかった。

移転といっても、自宅内で部屋を移動するだけの引っ越しとも言えないくらいの作業なわけだけれど、これがどうにも進まない。

真冬の極寒エリアから、暖かく陽当たりの良いエリアに事務所移転を決意し、IK〇Aに車を走らせた年の瀬。
あれやこれや画策し、レイアウトを考え、導線を考えて、ラックやらカーペットやらを新調した2021年の大晦日。
あの日から、あっという間にもうすぐ1年が経とうとしている(遠い目……)。

いまだに事務所移転が終わっていないとは、どういう事なんだろうか? 
自分はこの一年、いったい何をしていたのだろう?

快適な職場環境と作業効率を求め、清水の舞台から飛び降りるかの如く、デジタル機器も購入したというのに。
そのデジタル機器たちも、なんと未だに箱の中。

かろうじて仕事にほとんど関係のないスマートウォッチは、すぐさま使い始めたけれど、パソコンはデータの移行が面倒とか、今忙しい時期だから、もうちょっとタイミングを見て……などと言い訳しつつ、先延ばしに先延ばしを重ねて今に至る、という体たらく。
大型モニタも、家具の引っ越しが済むまでは開梱したら邪魔になる、などと言い訳をして猫に倒されるのを横目で見る始末。

これにはさすがに我ながらトホホ、なのである(遠い目……)。

そして、次にやり残したこと。それは……

それを書こうとして手が止まった。
よくよく考えてみると、確かに事務所移転は不実行だったけど、ほかにやり残したことって何だ?

確かに、あそこの掃除もしたかったし、あの棚も片づけたかった。
クローゼット内の断捨離もしたかったけれど、それは「2022年にやろうとしていたこと」というわけでもなく、常々考えている(けどなかなか手が回らない)こと。

そして、今年新しくしたもの、やったことはたくさんあるかも。

狭くなった猫のケージを大きいものに変えたし、
世界情勢でずっと待たされ続けていた給湯器を新しくして、
同時にマイクロバブルのお風呂にした。
ある日突然壊れた洗濯機も入れ替えた。
シャワーヘッドもミストのやつに交換したし、
ずっとご飯は土鍋派!と拒み続けていたのに炊飯器もやってきた。
実家の母の喜寿のお祝いもしたし、義理の家族と旅行にも行った。
夫婦で旅行も行けたし、今週来週で、脱衣場の棚とキッチンの棚も設置される予定。

そう考えたら、不実行なのは一つだけじゃない?
なんか、もう、12月半ばで疲れ果ててたけれど、ちょっと元気出てきたかもしれない。

と、書き連ねてみたものの。
実はこれらは全部、家族のおかげでできたことで、自分がやったことではなかった。やっぱり不実行の原因は、自分なのだった。

そんなトホホ、な2022年に変わりはないけど、なかなか良い年だったな。
文字にして振り返っているうちに、ちょこっと元気が出てきた。

落胆した気持ちを、何かにすり替えたような気がしないでもないけれど、残りの半月で事務所の移転をなんとかして、2023年を楽しみに迎えられるようにするか……
と、遠い目から足元に転がる猫たちに視線を落とし、ようやく我に返った12月の中ごろなのだった。



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