【撮影日誌】極小商品のブツ撮り
先日、大型商品の撮影の記事を書きましたが、その少し前に極小の商品の撮影をしていました。
その極小商品、なんとサイズは1mmより少し小さいくらい。
撮影の詳細が来たとき、正直「うわ、出た」という感想でした。
というのも、普段商品撮影のときに使っているのは、GFX50Sに「GF120mmF4 R LM OIS WR Macro」の組み合わせで、だいたいこれで賄えているのですが、このレンズは最大撮影倍率が0.5倍です。
0.5倍マクロだと、1mmのものを撮っても、画像の中でちょびっとしか写りません。
じゃあどれくらいの倍率が必要かというと、少なくとも2倍マクロは必要かなということになりました。
幸い、知り合いのカメラマンがLAOWAの「100mm F2.8 2X Ultra Macro APO」という凄まじいレンズを持っていたので、レンタルさせてもらい撮影に臨みました。
実際の撮影風景がこちらの写真。
一応ぼかしてますが、ぼかす意味あるかなってレベルです。本当に普通のレンズではまともに撮れません。
そして撮れた写真がこちら。
2個になってますが上の写真と同じ商品です。
定規を見ていただければわかりますが、かなり大きく写せていて、解像度も十分です。このレンズの実力に驚きました。
大きく写すことに関してはなんとかクリアできましたが、実際の撮影はかなり難易度の高いものとなりました。
かなり被写体に寄って撮影することになるため、被写界深度がかなり浅くなり、ピントの合う範囲がとても狭くなります。レンズ自体の絞りはF22までありますが、そこまで絞るとかなり解像感が失われるので、F16で撮影しました。
ピントの合う範囲がかなり狭い中、最短撮影距離ギリギリを攻めて撮っていたので、カメラ位置がかなりシビアで、少しアングルを調整するだけでも毎回細やかな調整が必要となりました。
それでもライティングにもこだわり、美しく撮影でき、クライアントにも満足いただける結果となりました。
おまけに、テストで撮ったPixel 6のメインカメラ部分の写真です。