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【孤独のDIY】 DIY防音室のこと2

こんにちは、DIYer ユウキです。

【孤独のDIY】DIY防音室のこと シリーズ
第一回では、考えられる防音の種類や方法をひとしきり洗い出しました。

第二回は、では実際どのスペックで防音を整えていくか?を考えてみます。

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我が家のスペック洗い出し

まずは我が家がどんな状況かまとめてみます。


・鉄筋コンクリートマンション(所有)
・部屋は上下に隣接、左右は隣接なし
★上階からは声などの音は聞こえないが、走ったり椅子を引いたりなどの振動音は頻繁に聞こえる

部屋
・外壁側窓ありの部屋
・5.5畳
・エアコンなし(付けられない)
・エアベンチレーション穴2箇所
・窓の外は通路階段。5mほど空けて隣家あり
★かなり湿気多めで、革バッグにカビがつくほど

天井
・天井は共有部分であるモルタルに直接壁紙が貼ってあり、通常の天井構造がない
・モルタル部分は穴あけ禁止
★すなわち、天井に穴が開けられない


・構造モルタルに直接ボンドで石膏ボードが貼られている仕様(GL工法?)
・壁の裏に木材などの骨組みがない
・断熱材や防音材などが入っていない
★すなわち、音が響きやすい。また壁に強度がなく、穴開けるときは逐一アンカーを打たなければいけない


・ハードウッドのフローリング
・廊下と部屋の境目に何もなく床がフラット
・ドアは内開き
★廊下と一体化しているのでフローリングを剥がしたりはできない。室内に何か敷く場合は段差ができ、内開きのためドアが開く部分は除かなくてはいけない

ご近所さん
・下階は老夫婦と日中在宅の息子さん
・上階は小さいお子さんがいる同世代のご夫婦
・窓側隣接の家屋は気さくな50代夫婦
・周りの世帯にトランペット弾きとピアノ弾きがいて昼間多少聞こえる
・挨拶程度ですがみないい人ぽい
★上下階ともやはり音には気を使いたいご家庭。特に固体音が響きやすい下階に年配者がおられるのが心配。楽器自体は比較的入れやすそう。

マンション規約
・22:00〜6:00まで楽器の使用禁止
・構造部分への穴あけ禁止
★管理人さんにピアノ設置の前例や注意点を聞いたが、挨拶すれば大丈夫なんじゃない?と適当な答えしかもらえず

ピアノ
・110cmくらいの小さなアップライトピアノ
・小さすぎて鍵盤の下に隙間がなく消音ユニットが搭載不可
・3つペダルではなく2つペダルのため弱音ペダルがない
・小さい割にパワフルで音はかなり大きい

使用頻度
・こどもと私が毎日弾く
・平日は朝7:30まで、夜は18:00以降しか家にいないので、その時間に弾く
・休日は場合によっては日中何時間も弾く

今後の展望
・私は死ぬまでほぼ毎日弾くつもり
・子は多分音大とかは目指さないのでそこそこに
・グランドへの買い替えはあるかもしれないがだいぶ先
・引越し予定はないが確定はできない

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世間のみなさまの防音具合と常識

トラブルは本当に嫌なので、これはかなり調べましたし、聞きました。

設置側は結構適当な人が多いですよね。だからなのか何なのか、ウェブ上では騒音被害者側のコメントが目立ちます。特に調べてすぐ出てくるのは「防音対策をどうこうよりマンションでピアノ自体非常識」「とにかく今うるさくて迷惑している」といったものが大変多いです。

一方で、ピアノ販売店の意見は相当緩いです。「小さいうちはそんなに弾けないから何も対策しなくてよい」「隣と隣接の壁に背面向けなければ問題ないですよ」「そんなに心配なら背面パネルだけしとけば大丈夫」なんて感じで、、差がすごい。

困ったなあ笑

設置側の配慮で多いのは、背面パネルと防振マットのみというパターン。お母様が音大目指してたり、良家の出身でピアノあたりまえの価値観を持ってたりする場合に、防音室やリフォームなどが検討されがちといった傾向がありそうです。

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我が家の方針

私としては、マンションでピアノ入れるのは20年考えたあげく仕方ないと決めたことだから、今更じゃあやめますとはならないです。その中で、どのくらい防音対策を徹底するか?ここに最初のポイントがあると思っています。

①お金を必要なだけかけて、他所に全く聞こえない防音部屋を目指す

②多少は聞こえても、我慢できない範疇を超えないような防音を目指す

私の場合は②がよいかなと思います。
うちの事情からいけば、隣接しているのは上下階のみ。窓や壁から外通路に聞こえたところで、下手さがバレるだけで(笑)被害を与えるというほどにはならないでしょう。基本は上下の配慮に全集中すればいいのではと思います。

しかし注意点として、壁から上下に響くことがあることがありますので、その辺りの配慮も必要だという感じです。

また、朝と夕方も弾くことを考えると、その時間帯での迷惑じゃない音量というのも考える必要がありそうです。

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予算

全然ありませんね!!爆
あるお金は全てピアノ本体に突っ込みたいです。そもそも足りてないんですから。でもまあ仕方がないので、できるだけ安く!時間と労働力(私のみ)ならあるのだから!ということで。ここからはDIYがどこまで可能かといったところも踏まえて検討していきます。

とりあえず、リフォームで300万のことは忘れて(笑)。手っ取り早く贅沢に防音室セットを購入した場合、大体100万とします。
島村楽器で防音パネルと防振マットという最低限セットだと、YAMAHAナンバーチューン60,000円+遮音マット15,000円で計75,000円。ただこれだけではマンションの構造上絶対に不十分(天井がモルタルなので直で響いてしまう)だと思うので、部屋防音をプラスして。

材料費30万以内で、上下に対してほぼ防音リフォーム風を目指すことにしました。

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リフォームってどうやるの?

まず、本当はリフォームしたいので、業者ならどんなリフォームをするのか?というのを調べました。なるべくそれに近い形で、作り込みたいなと思います。

そこで参考にしたのが、防音職人さん。防音専門店業者さんで、リフォーム屋さんなどから防音設計を依頼されているようなところです。※私が見ていたのはウェブサイトですが、noteにもアカウントができてましたね!

ほかにも、さまざまな防音リフォームの事例を見ながら、材料や防音の考え方を確認し、我が家で出来ること、できないことを踏まえつつ、材料費も計算しつつ、設計していきました。

防音の考え方の基本は、吸音、遮音、制振だとか。低い音と高い音どちらも抑えたいなら材料の硬さを複数重ねるとか、固体振動音か空気振動音かで必要な材料が違うなど、とっても参考になりました。特に防音職人さんは、価格を抑えることと無駄な資材を使わないことなど、DIYerにとって有益なことを教えてくれて大変参考になりました。

ご自宅で実験されている様子などをアップされています。防音DIYされる方は必ず役立つと思います↓

またDIY内装施工という意味では、骨組みの木材の使い方や強度の問題を勉強する必要がありますが、大工さんやDIYで小屋を使っている人やリフォーム会社さんのsnsやブログを参考にしました。

ちなみに、うちの場合は穴なしで天井を造作しなくてはいけなかったので強度面の参考になるものを探していましたが、これは意外と難儀しました。皆さん施工のこと詳しく写真で載せたりはあまりしませんもんね、、。

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仕様を決める

まず仕様を決めていきます。どこの部分にどんな防音をしていくのか。まとめると、下のようになりました。

天井と床
上下を徹底するということは、天井と床の対策は必須。我が家の天井は穴あけ禁止のため厄介で出来ることは限られているので出来ることをする。床は、上階の足跡がよく聞こえることから、固体音対策を徹底した方が良さそう。防振を中心になるべく徹底する


迷うところ。壁を伝って上下に音が伝わるという話をよく聞くので、うちは断熱材も入っていないから何かしたい。しかし、我が家の作りでは壁でつながった別世帯の部屋がないことから優先順位が低いこと、また材料費だけでも10万はするので、簡単にはトライできない


部屋が暗くなるのが嫌なので、やるなら内窓だけど、見た目がいまひとつ。内装は拘っていきたいので、、悩みましたが、とりあえず現状維持で、ピアノ入れてから音漏れを確認する。

ピアノ本体
本当は部屋防音のみでピアノ自体は本来の音を楽しみたいところではあるけど、ピアノ入れ初めに騒音でトラブルになっちゃうと、あとどんな対策してもこじれそうだし、壁への施行が金額的に今すぐは困難そうなので代わりに、少なくとも初めは対策をしておくことにする。部屋の施工と違って、ピアノ本体への対策はやめるの簡単だし。

と、こんなところに落ち着きました。

基本はフルDIYで。材料は専門材は防音職人さんから、そのほか木材など一般的な材料は近所のコーナンproで用意することにします。設計にあたり、防音職人さんに構造上の相談に乗っていただきました。(本当に助かりました!もうちょっとお金があれば有料コンサルお願いしたかった、、)また、ピアノ本体に関しては購入した販売店の調律師さん(この方もなかなかのDIYerでものすごく協力してくれた)にアドバイスいただきました。

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さて、仕様が決まりましたので、あとは詳しく設計して、材料購入、施工、、となります。

長くなりましたので今回はこの辺で!

〜つづく〜



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