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【孤独のDIY】 DIY防音室のこと1

こんにちは、MDユウキです。

といいますか、今回MDは特に関係ありませんね笑。
ピアノを買うので防音室をDIYしたという話を数回に分けてお届けします。

第一回では、防音の方法についてどんなものがあるかを洗い出したいと思います。

わたしカバンメーカーに勤めていますが、カバンに限らずものづくり全般が好きです。
実家は先祖代々(?笑)なかなかの自作家庭で、小屋やらハンモックやら滝やらパソコンやら太陽電気やら内線電話やら、、DIYアイテムで溢れていましたので、当然のように私も我が兄弟も何かというと自作しがちなんですねー。

マンションに住んでいる

マンション住まいです。したがって、ピアノを家に導入するにあたり、相当の防音を検討しなくてはなりません

20年以上もピアノなし暮らしを我慢してきたので、今後少なくとも20年は弾きまくってやると意気込んでいる私です。さらに、基本的に老後もこのマンションでいいと思っていますので、まあ長きにわたり防音室として使用するということになりますよね。

まずはどんな選択肢があるのか?調べてみました。

※あ、ちなみにアップライトです。グランドにも使えるものもありますが一応。

ピアノを防音する方法

//ピアノ自体になにかを細工をする
・消音ユニットをつける
・ハンマーに弱音フェルト的なものをかます
・響板あたりになんか詰めるorはめる

//部屋をなんとかする
・床に防音マット的なものを敷く
・壁や天井に防音パネルを貼る
・窓を防音仕様にする
・室内用簡易防音室を買うor借りる
・部屋を防音室にリフォームする

とまあ大体こんなところかと思います。


消音ユニットをつける

これは、アコースティックピアノに「消音ユニット」というものを取り付けることで、電子ピアノに切り替え可能なピアノになる、という画期的なものです。

価格は結構ピンキリですが、まあ大体工事手数料込みで30万くらい。仕組みは、まず手元や足元のレバーを動かして電子システムに切り替える。すると鍵盤を叩いてもハンマーは弦を打つ手前で止まるようになり音が出なくなる。また鍵盤を弾くとき内部構造の鍵盤下に取り付けられた電子ボタンが押されて、消音ユニット本体に電子信号が行きヘッドフォンから音が出る。といった感じです。
例えば、フルタイム勤務してれば、夜中に弾きたい場面て結構ありますよね。消音ユニットを作動させれば弦は鳴らないので、比較的朝早くから夜遅くまで弾けます。最高ですよね!しかし、注意点もあって、弦は鳴らなくても、打鍵音や、ペダルのゴトゴト音はしっかりするようなので、その部分では他の対策と抱き合わせる必要がある。結局、消音ユニットを使わずに生音を出す時(日曜の昼間とか?)のために、他の防音設備も必要。せっかくのアコースティックピアノを弾く機会が減る。ほとんど生で弾かないとなると、生ピアノの意味がない。あまり小さな子供時代からヘッドフォンをさせると耳を悪くするらしい。耳を育てたい幼少期の時期に逆効果になる(消音ユニットはスピーカーがないのでヘッドフォンありき)というのが挙げられます。


ハンマーに弱音フェルト的なものをかます

これの仕組みは、レバーなどを操作することで、ハンマーと弦の間に専用のフェルトが挟み込まれ、鍵盤(すなわちハンマー)を叩いた時に、弦に伝わる振動を抑え小さな音になるというものです。これは種類がいくつかあります。①真ん中ペダルがあるピアノの場合。この場合は、特別なにもせずとも真ん中ペダルで弱音にすることができます。しかし、長いフェルトが全ての弦を覆うようにざっくり付いているだけなので、やったことある人だとわかると思いますが、一音だけ叩いても左右の弦にも影響して、ボワボワと不協和音が鳴りがちです。また、もちろんやらないよりはマシではありますが、音も少ししか小さくならないので、これだけですと防音対策としては不十分です。
↑のボワボワ現象を解決するために開発されたのが「ナイトーン」です。左右に影響しないよう、フェルトが1弦ごと単独で動くように切り込まれているものです。

音も音も小さくなる上、1音1音が綺麗に独立さして弾けるということで、とても良さそうな商品ですね!

ただこれ、HPのレビューの好評さと裏腹に、ピアノ販売店や調律師からはなにかと嫌われている雰囲気を感じます。問い合わせした全店舗で積極導入はありませんでしたし、むしろ消極的です。なにか裏事情が何かあるのかなあ?

③それらを解決する策として、販売店で弱音フェルトをナイトーン風に切ってもらうというのも裏技的にあります。(後述します)


響板あたりになんか詰めるorはめる

昔ながらの防音(弱音)方法ですが、非常に効果的ではあるようです。こちらもいくつかパターンがあって、まずは家で余っている毛布を詰め込むという1番お金がかからない方法。ただこれだと湿気が溜まりやすく、カビや歪みなどピアノ本体への負担が大きいようです。使い物にならなくなるのは本末転倒ですよね。なので背面用の防音パネルというものが売っています。

これは通販などで買える市販品のほか、ピアノ販売店オリジナルや防音屋さんのオリジナルなど多種販売されています。


床に防音マット的なものを敷く

ピアノというのは弦を叩いて音を出す楽器ですが、演奏中に音が出ているのは弦からだけではありませんマンションの場合は、鍵盤を叩く時の打鍵音やペダリングでも、振動が床を伝って他の部屋(特に下階)へご迷惑をかけることになります。むしろこのドンドン!という、空気を通さない直接的な固体伝導としての振動の方が生活上のストレスになるということも聞きますので、床は防音に加え防振の対策もしなくてはなりません。こちらもいろんなタイプが考えられまして、まずは専用のタイルカーペット という選択肢があります。

こちらや、
普通のタイルカーペット

こういったのを利用する方法。これらは防振の役割をするゴム板と、吸音の役割をするパイルが初めから合わさっているものです。もともと設置場所がフローリングの場合などは特に部屋全体の防音にもなり、防音防振効果が期待できます。
他に、ピアノの真下だけ強化するものもあります。

こういったものも、いろんなメーカーや販売店から多種発売されています。


壁や天井に防音パネルを貼る

ピアノの背面にパネルを貼る方法だと、自分に聴こえてくる音も小さくなってしまうので、ピアノの本来の魅力を発揮できなくなってしまいます。またピアノ本体の音を小さくしても多少小さくなるだけで、マンションによってはまだまだ他のお部屋に聞こえてしまいますので、補完するものが必要になります。そこで、壁や天井という部屋そのものに防音パネルを貼る方法があります。

こういったものが色々と売っています。賃貸でも何とか設置できるようなものも売っていました。とてもよい。しかし高いですね〜!壁一面だと本当に高いので、一部だけに節約する人もいます。また壁や天井にこのような吸音パネルを付けると、壁に反射して聴こえてくるピアノの響きが変わるので、その辺りも検討が必要です。販売店の試弾室などでは、音響調節のために設置したりもしているものです。


窓を防音仕様にする

壁に防音しても、窓がある場合は、窓から音が外に漏れてしまいます。そこで、内窓を取り付けるという方法があります。

こちらはサイズを指定して作ってもらったものを自分で取り付けるというのも可能ですが、内装屋さんに設置をお願いするのが一般的のようです。この他に、防音カーテンや

1番遮音するのは多分これ

があります。
内窓はかなり高い。防音カーテンは安めだけど効果をあまり感じないというレビューが多い。窓用のボードは面倒だから結局閉じっぱなしになりそうで窓がもったいないかな、という感じです。



室内用簡易防音室を買うor借りる

防音絶対!という意味では、ベストを探ればもちろんこういった部屋丸ごと防音仕様にするということになってきます。これは高いですよ〜。評価が高そうなのはヤマハの防音室。

色んなメーカーから出ていますし、そのほか、部屋に合わせて特注する方法もあるようです。

ヤマハのではなかったとは思いますが、「高いお金を出して設置したのに床の防振が甘くて下階に響いてしまっている」という話もあるようです。ただそういうのはおそらくマンションのスペックとの相性とかもありそうなので、防音室のせいだけではないかもしれませんね。

高いので、レンタルもできます。
まあそれなりの期間使うならレンタルも高いので、あくまで一時的に使いたい人向けですが。

防音はばっちりだと思いますが、欠点としては部屋が圧迫されすぎること。あと景観は望めないので、インテリア的にどうなのとか、狭いマンションでどうしていいやら...?静かな田舎の一軒家(意外と都会よりトラブルになります)だとこういうのすごくいいかもですね!



部屋を防音室にリフォームする

最終的にはこれに限る!リフォームなので本当に高いですよ、ちゃんとやろうと思えば予算は300万とか、、。50万くらいからやってくれるとこもあるみたいですが、ピアノ防音の専門知識がある業者に頼まないと、お金がかかった上に効果がなかったなんてことはよくあるようですので、リスキーではあります。


選ぶのがしんどい!

うちはマンションの状況と、部屋、ピアノの状況では、どれを選ぶのが適しているか?効果の程は?レビューは?どんな音をどのレベルまで軽減させるか?常識的ではどのくらいで良いされるのか?私はどうしたいのか?予算は?見た目は?音は?永続性は?、、、、、などなど。複合的に考えることがたくさん!!!

適当に安く見繕って、効果があろうがなかろうが一応防音してま〜す、とのんきに構えていられる性格ではないので(そういう性格になりたくはあるが笑)、仕方がないので、一生懸命調べることから始めました。

ちなみにうちは賃貸ではないので一応好きにできる。(一応!です。詳しくは後述で)

〜つづく〜









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