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第一次アルマゲドン戦争(3)フェンリス包囲

第一次アルマゲドン戦争(3)フェンリス包囲

 ハイラカン星系での惨劇の後、異端審問庁とスペース・ウルフとの間の紛争は激化の一途をたどった。それまでローガン・グリムナーの厳命によって反撃を控えていた狼たちの堪忍袋の緒が切れたのである。〈帝国〉軍どうしの艦隊戦によって、異端審問庁とグレイナイトの艦艇は何隻も破壊された。〈ホルスの大逆〉以来一万年にわたってグレイナイト第一騎士団の旗艦であった〈ヤヌスの矛〉も犠牲となり、50名以上のグレイナイトたち

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第一次アルマゲドン戦争(2)大狼の憤怒

第一次アルマゲドン戦争(2)大狼の憤怒

 総魔長アングロン率いるコーンの大軍はしりぞけられた。だが、第一次戦争の悲劇の幕はまだ閉じてはいない。

アルマゲドン封じ込め 衝突のきざしが現れたのは、渾沌との戦いが終結する数ヶ月前、異端審問庁の実行部隊が到着し、アルマゲドン防衛にあたっていたスペース・ウルフ戦団の長ローガン・グリムナーとの間で最初の会議が開かれたときであった。

 グリムナーは過去の経験から、渾沌との戦いが終わった後、異端審問

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第一次アルマゲドン戦争(1)忘れられた戦い

第一次アルマゲドン戦争(1)忘れられた戦い

 444.M41年に勃発した第一次アルマゲドン戦争は、人類帝国が〈日輪の宙域〉に位置する大人口惑星アルマゲドンを守るために戦った三回の戦争の最初のものであり、今ではほぼ全く忘れ去られている戦争である。

 なぜ忘却されたのか。それはこれが、恐るべきコーンの総魔長アングロンと、彼に率いられたワールドイーター兵団のケイオス・スペースマリーンたち、そして無数の紅蓮のディーモンの群れが、〈帝国〉の大軍勢と

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パーリア・ネクサスの戦い(3)墳墓の謎

パーリア・ネクサスの戦い(3)墳墓の謎

 〈帝国〉の大艦隊がパーリア・ネクサスの宙域に侵入してきたときから、ひそかにその動きを観察していた眼があった。下僕たちからの量子エンタングルメント通信で逐一報告を受け取り、アンチ・サイキック・フィールド下での人類の様子を熱心に研究していたのは、ほかならぬ悪名高いネクロン科学者、イルミノール・スゼラスそのひとであった。

 彼の構築したアンチ・サイキック・フィールド「反非物質空間節点床」に、人類が想

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パーリア・ネクサスの戦い(2)ドルメン・ゲートの死闘

パーリア・ネクサスの戦い(2)ドルメン・ゲートの死闘



 異端のシスター、エフラエル・スターンがマーラン大提督に具申したのは、事前のヴァンガード・マリーン部隊によって発見されていた敵の大規模転送ハブの破壊作戦であった。それは、三つの巨石(ドルメン)ゲートが一カ所に集まっている場所で、当然、ネクロンによって堅く守られていた。しかし、ここを陥落できれば、ネクロンの増援の津波を止めることができる。

 連敗の続く中で、一勝を渇望していたマーラン大提督はこ

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パーリア・ネクサスの戦い(1)凪の領域

パーリア・ネクサスの戦い(1)凪の領域

*これはPsychic Awakening: PARIAHの物語部分の内容を、ぴろきが私的にまとめたものです。詳しい記述は書籍を読んでください。

 復活した総主長グィリマンによって〈揺るがざる征戦〉が開始されると、大きく三つに分かれた〈帝国〉の大軍勢が銀河各地へと進撃した。そのうち銀河東方、〈大亀裂〉の方角に向かう第一総艦隊が最大であった。

 第一総艦隊所属の戦闘集団カリデスは、バダブとノクタ

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フレッシュテアラー戦団(2)歴史

「"死によってのみ任務は終わる"。人類の統治者たちとそいつらに仕える臆病な雄弁家どもが大好きなことわざだ。自らの罪業ゆえに、我らもまたこの手のいつわりを信じこんできた。死はすべての終わりなのだと。我らは務めの本質を誤っていた。我らは万物の秩序において死が占める座について誤解してきたのだ。狂気の崖っぷちにあって、同胞と仇敵の鮮血にまみれてようやく、我らはその考えの誤りに気づいたのだ。死によってのみ任

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フレッシュテアラー戦団(1)概略

「おまえは不和をあおり、それを糧としているのだ、セス!」
“躯を引き裂くもの”は微笑んだ。
「誤りを認めよう。つまるところおまえは我らの性分を理解しているのだな。その言葉、わが肺腑をえぐったぞ」
――サングィニウスの貴顕会議にて、ガブリエル・セス戦団長とブラッドエンジェル戦団長ダンテとの争論

出典:https://warhammer40k.fandom.com/wiki/Flesh_Tearer

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