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探し続けた9ヶ月《ツインレイ物語④》

私はそのとき運命の出会いをしたとは露ほども気づいておらず、レラだけが「魂がずっと求めていた運命の人をやっと見つけた」と感じていました。

レラは、私が自分のことを知っていてライブに来たのか、どこに住んでいるのかなど何もわからなかったので、とにかくもう一度私の姿を見たいと、何とかして探し出そうとしました。

当時のレラはセッションやサポートミュージシャンとしての活動しかしておらず、ライブ回数の多い都心部で見つけられなかった場合、地方を回って私を探すことは困難な状態でした。

そのため、私と出会った後にレラはバンド活動を始め、ツアーを組んでさまざまな地方へ何度も行きました。

しかし、どこへ行っても私の姿を見つけることはできませんでした。


それもそのはず、私はレラの名前をかろうじて覚えていた程度で、まったく意識も認識もしていなかったのです。

だからレラが私の住んでいる地方に来ていることも知らなかったし、バンド活動をしていることさえ知りませんでした。

つまり、レラと私を結ぶ線は何もなかったのです。


それがつながったのが、2014年に入った9ヶ月半後でした。

2014年に入った頃、私はやっとレラのバンドが私の住んでいる地方にツアーで来ることを知りました。

それまでも何度も来ていたのに気づかなかったのは、レラにまったく興味がなかったからで、このとき気づいたのは別のミュージシャンに興味が湧いて、その人がいるバンドだったからでした。


これも偶然なのか、運命なのか、レラの想いの強さだったのか…

そのミュージシャンとレラが一緒にバンドを組んでいなければ、私は再びレラの姿を目にすることはなかったかもしれません。

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