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コロナウイルスで売上が上がったカフェ

 全国の飲食店が泣いてる、というかもはや阿鼻叫喚な状況なわけで、ご多分に漏れず、当ぴらにやカフェも売上は・・・

 上がった。(マジか・・・)

 3月よりもどう考えても4月伸びてる。

 4月ももうすぐ終わるけど、現時点で3月の売上はとうに越えてる。

 なぜか???


 さまざまな要因・要素が重なって、そうなったのだろうけど、ひとつひとつ分析をしていきましょうか。


①テイクアウトと宅配(uber eats)がめちゃ伸びた。

 まず、テイクアウト。

 これに関しては、一概に喜べない部分もある。

 既存の店内飲食をされるお客さまがテイクアウトをするようになった。

 うちは店内飲食の客単価が750円~800円くらいを行き来してるけど、テイクアウトの客単価は1000円越えるので、結果的には売上アップに繋がってるけど、利益は下がってる。なぜなら、コーヒーの原価とお菓子の原価が圧倒的に違うから。コーヒーはかなりの儲けが出るがお菓子はそうでもない。うちのようなカフェは、やはりお店でコーヒーを飲んでもらうのが一番利益に繋がる。

 シュークリームの場合、お店でコーヒーとセットで頼む場合、たいていのお客さまはひとつの注文だが、テイクアウトだと複数個の注文になる。焼き菓子をついで買いしてくださるケースも多いので、結果、店内飲食よりも高めの金額を使ってくれる。でも利益は低い。4月は毎日シュークリームと焼き菓子作りに追われまくってヘトヘトになってる。もう一回書くけど、 やはりお店でコーヒーを飲んでもらうのが一番。しかし、これから先、お店でコーヒーを飲むという慣習がちゃんと復活するのかどうかわからない。

 シュークリームの数に関しては、4月より倍増で作ってるけど、夕方くらいに足りなくなりそうな感じでヒヤヒヤする毎日。とにかく数が読めない。焼き菓子(クッキー・フィナンシェ・ガレット・チュイールなど)は日持ちするから何も考えずにバンバン焼けばいいけど、シュークリームはその日限りのものなので、なかなか難しい・・・。

 宅配(uber eats)は全国的に伸びてるだろうから、まあ、これは伸びるのが当たり前。だがしかし、以前はあまり売れなかったコーヒーが結構売れてるため、利益が大きくなってる。

 uber eatsでうちのコーヒーを頼むと450円のコーヒー+配達料で、800円~900円くらいになってしまうので、さすがに売れなくて、だいたいはシュークリームや焼き菓子のみの注文が多かったのだが、ステイホーム言われ出してから、コーヒーの注文が入り出した。どうせ売れないからと、ブレンドコーヒーのみにしてたのだけど、注文がどんどん増えていくのでストレート豆も6種類選べるようにした。

 宅配売上がすごいのは今だけの特需だと思うけど、喫茶売上が回復するかどうかはわからんので、今はこれに注力するしかない。

 あと、チップ(uberに手数料取られず、全額お店に入る)を結構いただいてて、トータルすればン万円なるのでは? ホント有り難い。


②新規客が増えた(ほぼテイクアウトですが)

 これに関しては、立地的な要素が関係してるかと。

 当ぴらにやカフェがある春日野道は神戸の中心地・三宮と元町のひとつ隣の駅でこれといった観光地でもなく、用がなければまず来ない所。でも住んでる人の数は多い。下町の住宅地みたいな感じ。

 春日野道住みで、三宮・元町に働きに行く方が多いけど、中心部は会社もお店もロックダウン(そこまでじゃないかな?)状態で、普段は通勤・通学の通り道でしかなかった春日野道商店街をちゃんと商店街(商店がある街!)として認識しはじめた?

 休日は大阪や三宮に遊びに行ってる層が、地元に居なきゃいけない、で、地元・春日野道でぴらにやカフェを発見した?

 普段から地元相手の商売をしてる商店街なので、自粛休業してるお店もほぼ皆無(夜の居酒屋は閉めてるとこ多いけど)で、地元民が他の地域へ流出しないことも相まって、うちに関しては新規のお客さまが増えてます。


③客単価が増えた

 これは、ほんと有り難い話で、ああ、愛されてるな、と思う。

 まあ、その、気を使ってくださる常連さんが多い。

 おみやげに、とか、友達に配るから、とか、余分にお菓子を買っていただけたり。

 ただ、これは、これから経済がどうなるかわからんので、無理のない程度に気にかけていただければじゅうぶんです。


④家賃は変わらなかった 笑

 「売上協力来たで~」と先日、大家さん来店で、お、これは今流行りの家賃を減額とか免除とかをしにきたイベントかな?と思いきや、レジはカウンターのほうに置いといたほうがいいぞ、とか普段飲んでるネスカフェ(おそらくインスタントコーヒーのことだろう)とは味が違うわ!など、コーヒー飲んで小言言って帰っていった 笑

 まあ、これでいいのだ。

 こっちもいろいろ文句言う対等の関係でいたいし、もともと最初の契約時にがっつり下げてもらってるから。

 様子を見にきたのだろうね。悲壮な顔しとけばよかったかな。


⑤これからの傾向と対策

 喫茶売上が回復する見込みは半年くらいはないので、宅配とテイクアウトで売上を作るしかない。

 通販サイトを5月にオープンする予定。クッキー、フィナンシェ、ガレットなどの焼き菓子を売るつもり。

 コーヒー豆もお店で焼いているので通販できないことはないが、お菓子のみに絞ったほうがいいかなと。ドリップバッグくらいは売るかも知れないが。

 喫茶営業のコンセプトを思い切り変更するのもあり。おひとり様専用喫茶にするとか。(会話禁止とか)

 4月は売上上がったけど、5月以降は経済が沈んでいくから、ほんと生き残れるかどうかわからんね。

 カフェ運営10年目で、こんなに環境が激変する渦中にいられるのはオモロイね。

 


 

 

 

 

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