第5話  【ベアウルフ討伐イベント 其の5】

 せかへい 外伝15


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第5話
 【ベアウルフ討伐イベント 其の5】

 無事にベアウルフを討伐したリトライダー達はギルドへと向かう。

「いや〜、ナイス固定っす。リトライダー」

 ダズは腕をブンブン回して満足そうにしている。

「そうだろ!! これが俺の新たな技だ!!」

 リトライダーも自慢げに笑う。

 そんな中、ミエは心配そうにリトライダーの腕を見た。

「傷、大丈夫?」

 ベアウルフの攻撃をわざと受けて、ベアウルフの動きを封じた。ベアウルフの攻撃から身を守るために、ミエの魔法を使ったのだが、完全には守り切ることはできなかった。

「ん、ああ、大丈夫だ。良い魔法だった。あれがなければ腕を食いちぎられてるところだ。ありがとな」

 ベアウルフには多くの被害が出ている。それだけ強力なモンスターなのだ。今回早めに討伐できたのはでかい。

「ミエが心配するって珍しいっすね」

 ダズがそんなことを冗談のつもりで言った。

 そんなことを言われたミエは杖を振り回しながら怒る。

「はぁ!? 私だって心配することあるよ!!」

 ダズとミエが睨み合う。そうやって歩いているうちにギルドにたどり着いた。

 ギルドの前では軽装姿のガーラが待っていた。

「ガーラ師匠!?」

 三人は驚いてガーラの下に駆け寄る。

「体調は大丈夫っすか?」

「ああ、もう大丈夫だ。今回はすまなかったな」

 ガーラは一日休んだことで風邪も治ったようだ。

 ガーラはボロボロな三人を見て、

「討伐できたんだな。よくやった」

 三人のことを褒めた。あまり褒め慣れていないガーラ。そんなガーラが照れながら褒めている姿を見て、三人は笑う。

「討伐祝いでもやるか。今回は奢ってやる」

 ガーラはそう言うと、三人を連れてギルドの中にある酒場の中へと入っていく。

 三人はガーラを追いかける。

「ま、いつも師匠に奢ってもらってるんだけどな!」

「ちょ、それは言っちゃダメよ!!」

「そうっすよ。師匠が奢ってくれなくなったら、どうするんすか!」

 後ろでヒソヒソと話す三人にガーラは、

「おい聞こえてるぞ……」

 と低いトーンで言う。

「げげ!? まさか……今日は奢らないとかないですよね」

 リトライダーはビビりながら聞く。

「そんなことあるわけないだろ。ほら、早く席につけ、さっさと始めるぞ」

 こうして三人だけでの討伐クエストは無事に終わったのであった。

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 リトライダーの腕は包帯を巻いており、一応治療はしてある。その後病院にもしっかり行ってる。
 モンスターから感染病になることもあると思うから、しっかりと検査するのは大事だったりする。

 ガーラが毎回奢ってくれるのは、ガーラが奢るという行為に憧れを持っており、三人が慕ってくれるから、奢ってしまっている。
 三人はその分をなんやかんやで、武器などをプレゼントして返してる。


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