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広くて浅い「好き」へのコンプレックス

POOLOに入って1ヶ月間、自分の興味関心、好きなことを深掘った。
自分を見つめ、いろんな人と話してわかったことを、今日は綴ろうと思う。

好きなことに自信がない

わたしは好奇心旺盛だ。
いろんなことに興味がある。いろんな人と好きなことの共通点を見つけられる。
でも、誰よりもいちばん好きかというと、自信がない。
自分よりももっと詳しい人や、好きの熱量が高い人がいると思ってしまう。

わたしはオタクが大好きだ。好きなことを熱く語る人が大好きだ。
好きなものを語るときのキラキラした目を、微笑ましく、羨ましく感じる。
多くの人は、自分の中に確固たる「好き」を持っている気がして、だから、ちょっとだけコンプレックスに思ってしまうのだ。
自分の広くて浅い「好き」の感情を。

好きな曲やアーティストがわからない

たとえば、わたしには特定の好きな曲やアーティストがないのだと、最近気がついた。
音楽が好きじゃないわけではない。むしろ大好きなのだけれど。my favoriteがわからない。

そこで、今まで好きになった曲について考えてみた。
考察するとわたしは、なにかのドラマや映画で使われた曲ライブに連れて行ってもらったアーティストが好きなのだと気がついた。

音楽を聴いたときに、情景が一緒に思い浮かぶ。
あのときの感動が、興奮が、よみがえる。

たとえばライブに行くと、そのアーティストの人柄が垣間見える。
TVやイヤホンの向こう側にいた人が、同じ空気を吸って、わたしたちに語りかけ、歌いかけてくれる。
あの一体感を思い出したいから、そのアーティストの曲を聴く。

たとえばとある曲のイントロを聴くと、ドラマや映画のあの場面が脳裏に浮かぶ。
物語のかけらを拾い集めたくて、主題歌を聴く。

たとえば幼い頃は、アニメのサントラが好きだった。
自分もアニメの登場人物になれる気がするから、サントラを聴く。

ストーリーに惹かれる

最近はまっているもので言うと、アートや民藝。
そのきっかけは、現実に起きたことを元にした原田マハ先生の小説だった。
小説の中に出てきたことに興味を持ち、現実世界で追体験してみたら、どんどんはまってしまったのだ。

作品を見ると、歴史や物語を思い出す。
今ここにこの作品があり、わたしの目に写り触れられているのは、あの登場人物が関わっているかもしれないことに、ロマンを感じる。
小説に出てきた主人公のような作り手に思いを馳せる。

つまりわたしは、そのもの自体というよりも、その裏にある物語に心を動かされているのだろう。
(結果触れていくうちに、そのもの自体も好きになってくるのだが。)

だからわたしには、特定の「好き」がなく、一途になりきれない。いろんな物語や思い出があるから、一番なんて決められない。
薄っぺらい感じがしてコンプレックスに感じることもあったけれど、理由を考えたら、なんだか自分らしいなと思えた。

「好き」に自信を持てる自分に

他人と比べることなく、自分の「好き」という感情に自信を持ちたい。
いろんな「好き」を聞きたい。知りたい。学びたい。
そしてみんなが好きなことを「好き」と自由に言える、没頭できる、そんな世界にしたい。

そんなことを思った1ヶ月だった。
まずは自分の「好き」を、自信を持って発信することから始めよう。


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