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ニュージーランドで2回目の妊娠・初期

1度の稽留流産(13週、9週相当)の後、2度の化学流産(5週)を経て、再度妊娠したけれど、妊娠初期が終わるまでは私も夫もどうにも喜びきれなかった今回の妊娠。

化学流産については心拍確認に至らなかったこともあり、第1子の流産のときほどの大きなショックはなかったけど、第1子の流産の心理的影響は結構あって、毎日毎日、「出血してたらどうしよう」とトイレに行くたびに思う日々が続いた。

とはいえ、今回は妊娠判明から妊娠12週のUltrasound scan(エコー)及び血液検査までの流れを書きます。

妊娠判明

今回ダメだったら自然妊娠による妊活はお休みすることを決めていた私たち夫婦。

生理予定日あたりからすでにつわりのような症状は出ていたので、検査薬で検査したらしっかり陽性。

初めの子のような喜びを分かち合う感じはなく、夫婦で様子見だよね、という少し寂しいスタート。

GP(かかりつけ医)予約

ニュージーランドで妊娠が判明した場合に悩むのが、次に何をすべきかということ。

前回はミッドワイフをそのまま探したけど、今回は前の月に相談に行ったGP(かかりつけ医)にまず行くことにした。

予約を取り、診察当日。

妊娠を告げるとCongratulation!と言ってもらい、最終生理日や検査薬での陽性だったことなどを伝えたら、血液検査の手配はしてくれたけどそれを元にまた話すという雰囲気でもなく、ミッドワイフ探してねーと言われたのでGPに行く必要はなかったかも!?と思う。

とはいえ、ミッドワイフを決めるの段階で下記のことはやってもらえる・アドバイスもらえるので、ミッドワイフを決めて会うのが待てない場合はGPに先に行くのがいいかも。
・異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性は誰にでもあるので、出血やひどい痛みがあったら救急にすぐ来ること
・ミッドワイフには毎回ちゃんと血圧計ってもらうこと
・妊娠中の食べ物のしおりのコピー
・血液検査の手配

GPとのコンサルの後に血液検査に行き、結果をどうやってもらえば聞けば良かった!と思いながらも何か悪い結果だったら教えてくれるだろうと楽観的に考えて検査終了。

ミッドワイフ探し

GPへの予約と同時進行で、ミッドワイフ探しを始めた。前回、ミッドワイフ探しであまりいい思いをしなかったので、今回は本当に良さそうなミッドワイフにしっかり当たりをつけて、2人にメールで連絡した。

1人は返信なし、もう1人はその夜に予定日付近に空きがあることを連絡くれたのでそのままお願いすることにした。

とってもスムーズ!最初の検診予約を6週目にして、ミッドワイフ探し完了。

ミッドワイフ健診1

前回の妊娠の時、ミッドワイフとの最初の診察は血液検査と最初のスキャンの結果が出揃ってから(だいたい9週目だったかな)だったけど、今回のミッドワイフはまず最初に会える時間を作ってくれて、本当の初期の時点での不安なこととか話すことができて良かったし、信頼度爆上がり。

前回の流産のこともあり、私の不安を汲み取ってくれて、最初のDating Scanはニュージーランドでは8週目以降のところも多いんだけど、6週・7週くらいでも心拍は確認できるからそれでもOKなクリニックを探して行ってごらん、とReferal(医師によるエコーリクエスト書類)を作ってくれた。

前回の流産の話になったときに、少量の出血が11週くらいからあって、膣内の感染症のテスト(Swabと尿検査)はすぐにミッドワイフの指示のもとでしたけど、12週のスキャンまで赤ちゃんが無事かどうかの確認は待たなければならなかったことを伝えたら、結構びっくりされた。私だったらまずスキャンの指示を出してたと思うし、今回の妊娠で何か異変があったらすぐに連絡してね、と言ってくれてミッドワイフ選びは本当に大事だと再認識。

次の予約は4週間後。

Dating scan(出生日診断エコー)

生理最終日及び排卵検査薬から数えて、7週2日目にあたる日に予約をした最初のUltrasound scan(エコー)。

赤ちゃんは最初の頃の成長率はだいたい同じなので現在の大きさから出産予定日を算出するというもの。

8週目からが基本だけど5週目からもできる、とホームページに記載のあったクリニックで、1リットルの水を診察の1時間前に飲んでトイレに行かずに来てね、とのことだった。膀胱をフルにしとかないと赤ちゃんが見えにくいということなんだろうな。

つわりが始まっていたので、この水の大量摂取が本当に辛くて、吐きながら飲んでを繰り返して、多分1Lくらい飲んだはず、という感じでクリニックへ。

いざ、スキャンを始めてみたら、赤ちゃんが思いの外小さくて全然見えなかった。経膣エコーに切り替えてるのでトイレ行っておいで、と言われて、あんなに苦労して飲んだ水にさようなら。

戻ってから、経膣エコーで再度赤ちゃんの確認。

なんというか、ただのいびつな円にしか見えず、私も夫も反応に困った。前回の妊娠のときはDating scanのときにすでに8週を越えていたので、少し尻尾ぽいものがあったけど赤ちゃんぽかったのに比べて、あれ?という感じ。

クリニックのドクター曰く、6週1日とのこと。元々の計算してた日から1週間も違う!

成長が止まってしまってるんじゃないかと不安になったけど、心拍もあるし、ただ排卵がずれただけだと思う、みたいに言われて診察終了。

NZで最初のスキャンで8週目以降を進められる理由は、経腹エコーが一般的だからで、8週未満だと小さすぎて見えないんだろうなぁ。経膣エコーはない施設もあるのかもしれない。

そして、赤ちゃんの週数が1週間ずれていたので、妊娠検査薬で陽性が出た時点ではわずか3週ちょいだったということも判明。そんな早くに陽性って出るんだね。

つわり

生理予定日(赤ちゃんの大きさから逆算して3週目)辺りから気持ち悪い感じが続き、4週目に入ると症状が本格的に出てきた。

主な症状は、空腹時にえずいてしまい、何も食べないと胃液を吐いてしまうこともあるような食べづわりと、頭痛、倦怠感。空腹時だけでなく、何かを食べて消化の終わりかけも、吐き気を催しやすく、前回の妊娠よりも結構毎日のように吐いていた。

基本的には食べないと気持ち悪くなるので、一日5食くらい食べては吐いて、それでも食べていたので体重はどんどん増えてしまって、つわりのピークを過ぎた頃には+4kg。

つわりのピークは10週くらいで、頭痛・倦怠感は落ち着き、それ以降は食べづわりだけが少し残り、これは実は17週まで続いた。

食べられないものは基本的になかったけど、甘いものはあまり食べたくない気分だったのと、水がとにかくダメで、水分はたくさん取った方がいいのに水を飲むとマーライオン状態になってしまって、結構大変だった。味のないものがだめらしく、ノンカフェインのお茶系も結構ダメだった。フルーツジュースや牛乳は大丈夫だったので、この時期は水分補給のため、牛乳の消費が早かった。

はちみつとりんご酢もしくはレモンを水で割ったものも水分補給のためによく飲んでいた。夫も姉もまずそう、、、と言っていたけど、酸っぱいものが食べたくなる妊娠中にはちょうど良かった。

ミッドワイフ健診2・心音確認

最初のUltrasound scan(エコー)で6週1日と診断されたので、次のスキャンは12週で6週間後。

その間、つわりはあるものの、赤ちゃんが無事に育っているのかわからないのが本当に不安だった。前回は心拍確認後、割とすぐに赤ちゃんは成長を止めてしまったので、同じことが起こっているんじゃないかという気持ちはいつも消えなかった。

2回目のミッドワイフ との検診は10週と1日目。

つわりの程度について話したり、出血やおりものに変化はないかなど話をし、血圧を測った後に、少し早いから上手くいかないかもしれないけど、、、と言いつつミッドワイフ が心音確認を試してみようと提案してくれた。

横になり、心音計を当てて探し当てること数秒、心音が聴こえた!

この時期の赤ちゃんの心拍は最高180/分ということらしいけど、うちの子は161だった。

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ちゃんと赤ちゃんが育っていることを確認できて、その場で泣いてしまった。ミッドワイフが写真や録音したかったらしてもいいのよ、って声をかけてくれたのでビデオと撮ってそこから静止画を保存したのが上の写真。

フィリピン人の同僚が、赤ちゃんの心音を「世界で一番幸せな音」と言っていたけど、本当に聞いた瞬間に幸せになれるのは不思議。

夫婦揃ってコロナ感染

妊娠11週目に入って、夫がコロナ陽性となった。一緒に寝食共にしていたのでもちろん私もかかっているだろうな、と思いつつ、わかった瞬間から寝室やトイレを分け、食事の時間をずらして過ごすようにした。

とはいえ夫の陽性判明から翌日には私にも喉の痛みが出始め、2日後の朝にとうとう私も陽性に。

夫は熱が39度近くまで上がり喉が焼けるように痛い、言っていて心配だったけど、私は驚くほど症状がマイルドだった。

ただ、心配ではあったので飲んでもいい薬はミッドワイフ に確認し、パラセタモル(カロナール、アセトアミノフェン、パナドールも呼び方が違うだけ?)なら飲んでもいいと言われていたので、37.7度熱が出て時点で通常の半分の量を摂取したら熱がストンと下がり、翌日には平日に戻った。後は喉の痛みだけで済んだので、妊娠中は免疫力落ちてるから気をつけるように言われていたけど、普段の自分の免疫力の強さに感謝。

とはいえ、赤ちゃんに何かあったかなどは知りようがないので、回復後すぐに元々予定していたスキャンがあったのは、ラッキーだった。そうでなかったら、結構不安な時間を過ごすことになったと思う。

12週 Ultrasound scan と血液検査

ニュージーランドでは、12週のスキャンと血液検査を合わせて、First trimester screening(MSS1)と呼ぶ。スキャンで赤ちゃんの成長の確認をするのと同時に染色体異常児によく見られる首の後ろのむくみ(NT)を確認する。血液検査では血液中の妊娠に関するホルモン(PAPP-AとHCG)を計測し、主な染色体異常(13トリソミー、18トリソミー、21トリソミー)や性染色体関連の病気などを持っている可能性を予測する。おそらく日本語では母体血清マーカー検査コンバインド検査がそれに当たるのではないかと思う。

※母体結成マーカー検査ではなくコンバインド検査でした

このUltrasoundでは最初のDating scanとは違い、かなり念入りに赤ちゃんの身体のパーツや臓器などを見てもらう。足、腕、心臓、胃、膀胱など。そして首の後ろのNTの測定も問題なく、必要な物を全て持ってるわよ、と言ってもらった。成長具合も、12週2日目に行ったのだけど、大きさ的には12週0日〜1日くらいで問題なし。

スキャンの後、血液検査にそのまま向かい、結果は翌週ミッドワイフから問題がなければテキスト、問題がある場合は電話で連絡をすると伝えられていた。

そして翌週13週に入った頃、ミッドワイフからテキストで時間があるときに電話がしたいと連絡があり、受け取った結果は言葉にならないほど、良くないものだった。

妊娠中期編へ続きます。


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