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どのように「福祉を身近に、日常に」する?

PIPPOが理想とする未来、すなわちビジョンは「福祉を身近に、日常に」。
このビジョンは賛助会員、ボランティア、ショップ、そして商品をご購入い
ただいた皆様にご賛同いただいており、ご期待を支えに活動をしています。
一方、どうやってビジョンを現実のものとするのか?PIPPOはどんな価値を
提供するのか(ミッション)、大切にする価値基準は何なのか(バリュー)

見えにくいのではないか、という声があがりました。

じゃあ、皆で考えてみようよ!とマーケティング担当の仲尾を中心に、スタッフ一同意見を持ちよりブレインストーミングを展開しました。

今回はその模様を紹介します。


山口:私は営業担当なので、まずはショップに提供できる価値を考えてみました。
PIPPOは施設に寄り添い、施設毎に異なる目的を実現できる場を提供できるなのではと思っています。ただ、施設が思う方法のみをベストとせず、例えばネット通販に求められる要件はこちらから共有し、もっと良い方法を創出していく。そうすることでPIPPOでの販売を通じて、施設や利用者の皆さんが喜びを得る場を提供できれば素敵だと考えています。

仲尾:私たちが目指す最終的な提供価値は、商品購入が増え工賃があがることが軸ですが、対象を誰におくかを変えると提供できる価値がぐるりと変わりますね!

森井:スタッフの業務によって接する人が異なるので視点も違いますね。私の立場からは、PIPPOに直接たずさわる人に提供できる価値を考えてみました。商品を購入くださった方やボランティアの方から「この方法で、自分は障がい者福祉に貢献できているのか?」とのお声を伺うことがあります。疑問を持たせてしまっていることは、私たちの思いや、皆様の取り組みの結果がどうなっているのかをわかりやすくお伝えできていないということなので、今後、改善したいです。

PIPPOを利用すれば、作り手の工賃に貢献できているし、運営に携わっていただければ、販売の助けになっています。私は、誰かの役に立つことが、その後の人生で自分自身を助け、自信になると考えています。スタッフやボランティアの方には、PIPPOでの役割に取り組むことで自信をつけていただき、ショップの方にはPIPPOと協働して工賃をあげるなど目的を達成し、実績をつかむことを自信にしていただければ嬉しいです。

山口:役割が違っても自己肯定感を得られる場にしたい。それがパッと見える場にしたい。

森井:「できることってなんだろう?」って考えると、方法も効果も多様で多くの方が「これで良いのか?」と模索していると思います。PIPPOは、商品を買うというプロセスを通して、社会的な課題である工賃の問題を解決する一助になりたいと思っています。お客様には「このやり方で私は社会貢献している」と胸をはっていただきたいし、ショップ様には「そうか、このやり方で間違っていない」と自信を持っていただけたらと思っています。それがPIPPOが提供できる価値なら嬉しいなぁと思います。

塩津:私はPIPPOは出会いの場と思っています。ECサイト担当なので、ショップの方とお客様、両方と接点があるのでそう感じたのかもしれません。お客様、利用者の方、ショップの方に分けてミッションを考えてみると整理できました。お客様には消費生活を広めること、利用者さんには広く全国から購入されることでの喜び・やりがいを提供し、より良い製品開発につなげていただくこと、ショップの皆様には製品を中心にお客様、利用者さん、様々な人のことを考える機会を提供できれば良いなと思いました。

つまり、製品を通して、誰かに想いを馳せるような場になったら良いな。PIPPOに関わるスタッフも各々出来ることが違うように、各々が出来ることを大切にしながら実現したい社会を達成するような価値観で進んでいけれ
ばと思いました。

山口:商品を扱うのはショップだけでなくPIPPOスタッフやボランティアの方もですね。

塩津:そうですね。施設の皆様やお客様だけでなく、みんなの出会いの場になれば良いな。現時点では、商品やサービスが劇的に改善するというより、互いに興味を持ち知ることができるようにするのがPIPPOのミッションだと思います。

仲尾:成長に伴ってミッションも変化していきます。それにしても「出会いの場」いいですよね。普段出会えない人たちが繋がる場になりそうですね。

小山:私はキーワードで考えてみました。お客様、ショップの皆さん、PIPPOの3者が共生しているバランスが大切だと感じています。皆が誠実、正直であることをベースとし、協力と共生をキーワードとしてあげたいです。

PIPPOは場を提供し、一緒に歩いていきましょうというスタンスであり、このバランスを崩すと進む方向がぶれてしまう。一方、募金ではなく商売なので消費者が求めるものや利便性が求められます。互いの声を聴き、実情を知り、そして考えていこうの姿勢で、みんなが仕事を出来れば良いですね。

仲尾:バランスが保てていないと続かないですものね。

小山:商品自体のメリット+背景のエピソードという、PIPPO商品ならでは他ではできないお買い物体験をしていただき、価格だけでなくカタチのないものにお金を出す納得感が得られれば。そのためには、ショップを応援したくなることを発信できればと思います。

仲尾:今思い出したのですが、以前購入された方から「リピート購入すると制作者のご負担になりますか?無理をさせてしまうと申し訳ない...」とお気遣いいただいたことがあります。購入が作り手の喜びを生んでいる、特にリピートは大きな喜びに繋がっているという事実をお客様に伝えられていない。お客様にとって素晴らしい経験になるのに...!

山口:総会でもショップの方から教えていただきましたね。お客様と制作者をつなぐ役目をPIPPOが担っているエピソード!

仲尾:お客様からのレビューを制作者さんやショップの方が見て喜んでいることを、お客様に返せていないのかも?ここ、考えていきましょう!

チェン:私もPIPPOはコミュニケーションをとることができる場所と思っています。架け橋みたいな感じもします。売買にまつわるお互いの喜びを表現できたら、PIPPOの役割がより鮮明になるのではないでしょうか。小山さんの言われた皆が正直・誠実という点も共感しましたし、加えてPIPPOは親しみやすい点もよいところだと思います。仲間、ともに協力していく関係、共に歩んでいく姿勢が素敵だと思っています。

仲尾:共に歩んでいける感じ、良いな・・。

チェン:はい、頼もしい仲間!って感じです。

齊藤:私は、お客様には「障がい者福祉と巡り合う場所;エントランスホール」のような場も提供できれば素晴らしいと思っています。障がい者福祉を知る第一歩になるような。利用者の方には社会参画の喜び、人とのつながり、商品が売れることで喜び・誇りを感じてもらいたいし、ショップの方には福祉という場でビジネスを成功させるためのパートナーとしてPIPPOが協働できれば。目の前の1つを売るだけでなく、長期的な視野で協働できる存在になれるのが理想ですね。

山口:長期的な視点でいうと、我々自身の課題として「ミッション・ビジョンの実現」と「法人としての持続」の両立があると思います。私たちにも組織を維持できる体制の構築が必要です。施設に寄り添うを実現するためには、施設の話を十分に伺える形を整える必要がある。現実には担い手がいない、時間が割けない...。ですが、そこで終わるのではなく、どうやればできるか、いつになればできるかを話し合って考えていきましょう。

森井:是非、そうしましょう!今回、視点はスタッフそれぞれでしたが、方向は見事に一致しましたね!


スタッフ全員で考えを共有することで、想いが確かにものになりました。"新"ミッション・バリュー再考結果は、こちらの記事でご報告します!

"新"ミッション・バリューのご報告

https://note.com/pippo_donation/n/n23aa2e0609c8

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