「やりたい!」
1年か2年前、「地方の子供たちに向けてサイエンスショーをやりたい!」そんなことを口にした気がする。
そう初めて思ったのは、大学4年生の春休み。オーストラリアでサイエンスサーカスという教育プログラムの存在を知ってからだ。大学院生がサイエンスコミュニケーションの実践の場としてオーストラリア全土をトラックで回り、子供たちにサイエンスショーをしていく。そんなサーカス団に憧れを抱いた。
「やればいいじゃん!」
そう、わかっている。やればいいのだ。でもショーなんかやったことがない。
なんかやってみたいと思ってもがく中、舞い込んできた島でのプラネタリウム上映プロジェクト。ドーム型の空間にサイエンスを表現してみたいという話をしていたら、タイミングよくその話をいただいた。
島に伝わる民話や星座名を調べプログラムを作成し、そのナレーションを島の子供たちが担当する。島オリジナルのプラネタリウムを一緒に作っていく。子供たちはその制作過程で自然や文化について学ぶ。それを島の人に向けて上映することで、島の文化を伝承していく。
サイエンスショーではないけれど、やりたかったことの本質は同じ。
「やりたい!」と口にしていれば、今すぐにはできなくとも、できない自分に悩み苦しんだとしても、いつかどこかで何らかの形で実現できる。
「やりたい!」って言いすぎて、自分の頭と体が追い付かないときもあるけれど、「やりたい!」という意思を大切に。
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