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還暦同窓会 🐟 その1


高校の『 還暦同窓会 』が開催される

 卒業して、42年 ? ホントに?
 そんなに年月が経った?
 え?じゃあ、私って何歳なの?
 あっ、60 歳で 『 還暦 』だったわ。
 なぁんて、そんな感じで気持ちを上げてみた。
 そして、 『 学年の同窓会 』というイベントに、初めて参加した。

そういえば、卒業した高校は男女共学だった。

 1年生の時は、たしかに教室には男子がいた。
 2年、3年は女子クラス(じょくら)だった。
 学年では、コースが分かれていた。
 たしか、国公立大学への進学コース、私立大学のコース、
 短大・専門学校・就職のコース。
 それに基づいて、クラス編成がされていた。
 担任の先生方は、覚えている。
 でも、何組だったのか、まったく覚えていない。
 何度も、同窓会幹事の人から尋ねられたが、とうとう思い出せなかった。 

還暦同窓会に誘ってくれた友だち

 県外から参加している私と友だちは、一旦 待ち合わせて、お茶をした。
 この友だちとは、中学も同じだったけど、不思議なことに同じクラスに
 なったことがない。6年間、1度も。
 かと言って、部活で一緒だったわけでもない。
 仲良くなるきっかけが、何だったかも覚えていない。
 誰かが、仲を取り持ってくれたという記憶もない。
 それでも今、こうして繋がっている。
 不思議な縁と言うものが、世の中には存在するのね。

同窓会当日

 受付には、クラスごとに名札が並んでいた。
 クラスがわからず困っていたら、氏名を聞かれて名札を渡された。
 3年の時のクラスが書いてあった。
 それを首にかけて裏を見たら、1年と2年のクラスも書いてあった。
 調べてくれたんだね。同窓会委員さん、ありがとう。


いざ、自分のクラスへ

 受付が済んだので、とりあえず友だちと別れた。
 自分の元クラスメイトを、捜そうと思った。
 途中、クラスは違った数人の友だちと、挨拶を交わす。
 でも、女クラのメンバーが、なかなか わからない。
 困っていたら、背後から私の旧姓を呼ぶ、大きな声がした。
 振り返ると、元クラスメイトだった。
 私たちは、お互い笑顔になった。
 「 ひっさしぶりー。会いたかったのよー。」と言って、
 ウン十年ぶりの再会を喜んだ。
 そのコに、みんながいる席へ案内してもらった。
 懐かしかった。
 もう、制服ではないけれど、ちゃんと誰かって事は、わかった。



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