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不思議の油

いいラーメン屋には「この店の味」というものがある。

それは、ここの醤油ラーメンがうまいんだよぉー!とかそういうことではなくて、どのメニューにも共通した香りや味というものがあるように感じる。

恐らくベースのスープによるものなんだろうけど、不思議なのは、醤油等の清湯系と、正反対の豚骨系でも、やっぱりその店の雰囲気が出るところだ。

なにもラーメンに限った話ではなくて、例えば、食堂とか定食屋でもそういうことがある。

イメージとしては、古びているけど掃除が行き届いた、常連の多い「あの食堂」だ。

そこではカツ丼を食べても、野菜炒め定食を食べても、なんでも美味しい。家庭的だけど、家で出せる味じゃない。安心感と満足感を満たす地元の名店。

そこでも、やはり共通した「この店の味」があるんだ。

食の名探偵ぴぴぷるは、この不思議の正体はにあるんじゃないかと睨んでいる。

食堂で言えば、色々なものを炒めたり揚げたりしてきたフライパンに染み付いた油の味と風味が、食材に移っているような気がする。

ラーメン屋で言えば・・・ 香味油とか、ほら、あるじゃん。うまく言えないけど!

とにかく、きっと油だ。店の味というのはきっとそれなんだ。

こないだ近所の中華屋がつぶれて、ネットに食器やら店の椅子やらを「無料で譲ります」と流していた。

その中にフライパンがあれば、もらっておけばよかったなぁ。あれで豚キムチでもつくったら、うまかったんじゃないかな。

あー・・・関係ないけど焼き肉食いたい。


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