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ミニぷるの冒険

露天風呂でぼーっとしている時や、カフェでぼーっとしている時、自分が小人になる妄想をする癖がある。その時の景色をダンジョンに見立て、ミニサイズの僕は冒険していくんだ。

生垣という広大な森をさまよったり、壁の出っ張りの上を全速力で走っていったりする。
なぜかその時の僕は超人的身体能力がある設定なので、バッタもびっくりな跳躍で縦横無尽に駆けてゆく。

突然強い風が吹いたりすることもある。そんな時は、木の葉をサーフィンのようにして風にのったり、上着をマントにして一気に上空へ浮き上がったりできる。

その眼前に広がる景色といったら、まるでファンタジーだ。(実際妄想なんだけど)

いま僕はスタバでこれを書いているけど、窓の向こうには葉のない裸の木が佇んでいる。

このただの枯木が、小人になった途端ラストダンジョンばりの威厳を放つ。今日が曇りなのも加わって、魔界の王が棲む歪な城のようだ。

小さな小さな僕は、それを見上げて息をのむ。きっと、枝分かれした端々に幹部がいて、その全てを倒さないとテッペンにいる魔王にはたどり着けないんだ。

手をグッと握りしめる。
雨が降り始める前に、終わらせなくては。

・・・と、こんな感じで絵を思い浮かべて楽しんでいる。
29歳になっても、小学生の頃と同じ妄想をしているのだから呆れる・・・なんてことはなくて、こんな自分が好きだったりする。

アリエッティやアントマンは僕の脳内をハッキングして作ったんだと思う。

たぶん、産まれた時から世界妄想研究会に目をつけられてて、なにかしらのチップが埋め込まれてるんだろう。

ガリバー旅行記も作者名のとこが実はスクラッチになってて、削ったらぴぴぷるってでてくるはず。たぶん。書いた覚えはないけど。その頃精子ですらないけど。


あっ!精子になって卵巣を目指して奮闘する妄想とかどうかな?


・・・ねーか。ぽひーん。




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