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【映画雑記】哀愁しんでれらをみた

普通の人の普通の偏りが、いつ度を超えるか誰にもわからない。


この映画に出てくる人物ってすべてそこまでタカが外れた人がいないのが怖い。。。

主人公も、その旦那も、子供も「いるよね、こういうちょっと関わりたくない人…」の範囲の異常さなのがすごく不気味。

これが例えば光がくるみちゃんをコロしていたのが明記されていたり、

旦那が最初の筆箱がなくなった時点で校内放送をしていたり、

主人公が熱心すぎて職場をクビになるとか、

まあそういう「普通の人」から常軌を逸した行動が見えていたらもうホラーとしてある種ファンタジーになるんだけど。


絶妙な「おかしい」の組み合わせで、異常の中に入り込んでしまうことで自分の言動が「通常」に見える現象はいわば洗脳とでもいうのだろうか。

ブラック企業とかマルチの仕組みと同じなんだけど、家族である分他を見る機会があまりないから比較ができないんだよなあ。。。

私は極々個人的な嫉妬的感情で土屋太鳳さんが嫌いだったのですが(ごめんなさい)、この映画をみて好きになった。

どこで主人公がおかしくなったのかがわからないくらいに自然におかしくなっている。

旦那さん役の田中圭、なぜこんなにモラハラ男が似合うんだろう。。。

これもまた田中圭の普通の好青年さが役にハマっているのかな。

光ちゃんはすごい。

気持ちの悪い子供。それに尽きる。目が座っているような。


人間の歯車を狂わすのは人間で、渦中に入ってしまえばいつ、どこで、なんでおかしくなったのかなんてわからないしハッキリした原因はないんだろうなと思った。


一言:2ちゃんのヒトコワ話あたりが好きな人は好きそう。。。

個人的評価:☆3.5

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