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[日記]大掃除の合間に12月の記録

今年一年は怒涛のように時が過ぎ去って行ったが、特に12月はワープでもしたかのような速さだった。それなのにほんの一週間前の今日の出来事が遠い昔のように感じる。二週間前の木曜日など先月のようにも思える。

去年の終わりに時間に関する本を読んだのだが、人間は楽しい時(時間の経過に目を向けない時)に時間を短く感じ、新しい経験が多いと時間を長く感じるらしい。年を重ねるごとに新しい経験が減って行く為、大人になると時間の進み方が速く感じるんだとか。

今月は11日の三拍子の単独ライブを皮切りに、毎週お笑いやアイドルや歌のライブに行き、聖地巡礼の名のもとに行ったことの無い場所に足を運んだ。

楽しい経験をたくさんしたのでこの約3週間を異様に早く感じ、なおかつ新しいことに触れる毎日だったのでほんの一週間前が遠い昔にも感じるのかもしれない。人間が感じる時間の感覚と言うのは不思議だ。

あっという間にやって来た年末。年末と言えば大掃除。昨日からそれに手をつけているのだが、やらなければいけないことをやっていると、つい別のことをしてサボりたくなる。

だからnoteを書き始めてしまった。

どうせ私1人しか住んでいない家だし、年内中に終わらせないといけないルールがあるわけでもない。

と言うことで大掃除はやめて今月行ったイベントの日記を書いていこうと思う。

12月11日(土)「三拍子 単独LIVE 漫密2021」

単独ライブ入り口前のお花

待ってました!の単独ライブ。期待を優に超え予想だにしない漫才を体感することが出来た。まだ余韻が残っていて、漫才で聴いたフレーズに似たものを見聞きするとすぐに思い出してしまう。今日はNHKのラジオで道路交通情報を聞いていたら単独ライブで見た漫才を思い出してしまい、とあるフレーズを聴く度に声を出して笑ってしまった。もう病気だ。

この日初めて袖を通したオリジナルグッズのパーカーとロングTシャツはこの後の旅行で何度も着ることになる。

番号順に入場できるチケットで、かなり早い方の番号を取れていたのだが「最前列だと緊張するから」というヘタレな理由で一番前には座れなかった。2部で少し勇気を出して1部より1列だけ前の席に座ったら、SNS等でよく見かける三拍子ファンの人と偶然となりの席に。

他にも会場の中や外で色んな人と会うことが出来て楽しかった。1部と2部の間に話した人たちは私を含めて全員東京以外から来ていて、この単独ライブがなければ会うことは無かったんだろうなと思うと感慨深い。

日帰りの予定だったが23時から放送の三拍子久保さんが出演する「球辞苑」をリアルタイム視聴するために宿泊。しかし、三拍子高倉さんの単独ライブ打ち上げ配信を聞いていたらしっかりと見逃してしまった。念のため録画しておいて良かった。

12月14日(火) ケープロ主催お笑いバトルライブ「S.S.ゴールドステージ」

会場の新宿FU

三拍子チルドレン(三拍子が毎週月曜日に配信しているYoutube番組『生漫DAY』の若手ネタ見せ企画「若手ネタ漫DAY」に出演した若手芸人)のきつね日和とケンナカノが出演したバトル制のライブ。今回がラストなので見に行くことに。
「もしかして三拍子以外の芸人さんなら緊張しないのでは。」と思い、試しに最前列に座って見たら全く緊張しなかった。

きつね日和の漫才は以前にも見たことがあるものだったがお腹を抱えて笑い、ケンナカノも1人で一言も発さずにやり抜くシュールで私好みなコントでおもしろかった。ボケながらちょっとはにかんでしまっているところもあって、それも笑ってしまった。

めでたくきつね日和は5連覇を果たし、ケープロが主催する豪華ライブに出演する権利を手にした。

そう言えばきつね日和はつかみでボケの松本さんがツッコミのおいなりさんの足を踏むというのがあるのだが、やっとちゃんと見ることが出来た。配信では大抵いつも隠れてしまっている。

この日はライブ前にきつね日和のファンの方と待ち合わせをし、少しだがお話をすることが出来た。お菓子まで頂き、帰りは私が乗る電車を一緒に確認してくれてとても優しい方だった。

12月15日(水)「漫才大行進」浅草東洋館

当たった

7月ぶりの東洋館。浅草はネットフリックスで公開中の「浅草キッド」一色だった。
開演前に東羊羹という御御籤つきの東洋館オリジナル羊羹を買った。三拍子にちなんで3個選んだら、そのうちの1個が大吉で無料招待券をもらえた。三拍子オリジナルパーカーも着ていたので完全にご利益だと思っている。
笑う門には福来る。

年末だからか2~3組に1組が時事ネタをやっていた気がする。もう記憶が忘却の彼方にあるのでうろ覚えだが鬼束ちひろ人気が高かった気がする。
三拍子も時事漫才をやっていて、滅多に生で見られない時事漫才をここでも見られてとても嬉しかった。月曜のYoutube生配信と火曜に公開された動画でも見たばかりだったが、何度見てもおもしろい。
観客の年齢層が高いためか、TwitterやRTと言った用語にさりげなく分かりやすい補足を入れていて場所にあわせて少しずつ変えているんだなぁと少し感動した。

三拍子の前は金谷ヒデユキさんで「さだまさしっぽい単語と長渕剛っぽい単語を交互に言うネタ」をやっていた。どツボにハマる人と全くハマらない人が両極端らしいが私は前者だった。いつかあのネタだけをやるライブをやってほしい。ネタが100個以上あるらしい。

最初から最後まで見ていたら中津川絃さんネタをやりたくなったねづっちさん、ねづっちさんのネタをやりたくなったBOOMERさんという謎かけの連鎖が起きていたのもおもしろかった。

4時間半いたらさすがに笑い疲れた。前回来た時に「疲れるから全部見るのはやめよう。」と思ったのに。でも予定もないのに途中から入るのも途中で出るのも悪いような気がして全部見てしまった。

公演が終わる頃には脳が溶けていた気がする。しかし楽しかった。

12月15日(水)「お笑いバトンライブ」

三拍子
きつね日和
四天王

きつね日和が所属するビクターミュージックアーツ主催のライブ。1部は若手芸人さんによるネタとトーク企画のコーナー。2部はベテラン芸人さんによるネタとトーク。
出演した若手芸人が次回のバトンライブに出演する若手芸人を推薦する(バトンをつなぐ)ということで「バトンライブ」という名が付けられていたのだが、今回で最終回だった。

音声配信アプリRadiotalkを通じて三拍子と知り合ったきつね日和。4月頃からずっと「いつか三拍子さんと同じ舞台に立ちたい。」と言っていた彼らが遂に同じライブに出演すると言うことで見に行かずにはいられなかった。

この日は若手ネタ漫DAYに出演したビクターミュージックアーツ所属の四天王もいて、生漫DAYファンにとってはたまらないライブだった。

音楽ライブをやる会場らしく、舞台がすごく高い位置にあった。今回も「一番前は緊張するから。」という理由で最初は2列目に座っていたが、ちょうど前に一個だけ席が空いていて気になったのでそちらに移動。良く見えた。

1部の若手と2部のベテランできっちり分かれていたため、三拍子ときつね日和が舞台上でやり取りをする場面は無かったが、それでもこの2組を1つのライブで見られるのは、春からの約半年間を思うと感慨深い。

三拍子は単独ライブでやった新ネタを披露。この日の朝もアーカイブで見たばかりだったが、やっぱりおもしろい。隣の子もすごく笑っていて「わかるよその気持ち。おもしろいよね。」と心の中で頷いた。
近くにすごく笑っている人がいると安心感がある。

12月16日(木)「Tokyo Sake Festival 2021」

山手線に乗りながら山手線漫才を見た

三拍子が出演する日本酒のイベント。お酒に弱いので迷っていたが、帰りの新幹線に間に合う時間だったので行くことに。
ステージの前に酒樽がずらっと並んでいた。
他に誰が出演するか全く知らない状態で行ったので同じサンミュージック事務所所属のグータンも出て来て驚いた。配信でも聞いた即興で歌を作るネタを目の前で見ることが出来て嬉しかった。
三拍子はスタンドマイクでなく、1人1つずつマイクを持って漫才をしていてすごく新鮮だった。3本の漫才をつなげてやっていて、3本目では司会の御三方からお題をもらって即興クイズ漫才。すごく楽しかった。

三拍子の出番の後にお酒の紹介コーナーがあって、それを見ていたら、つい飲みたくなってしまった。よせばいいのに一杯だけ試飲。北海道の国士無双という日本酒でとても美味しかったのだがすぐに酔いがまわってしまった。
ちなみにおちょこ一杯より少ない。
酔いが醒めたのは帰りの新幹線に乗って一時間ほどした頃だった。

12月21日(火)「ラストアイドル4周年コンサート」

ペンライト

この夏ずっと見ていた「ラスアイサバイブ」
秋元康プロデュースのアイドルグループ『ラストアイドル』が総当たり戦で17名の選抜メンバーを決めるという生配信企画。

三拍子が長時間および長期間生配信の総合司会をつとめると言うので見始めたのだが、いつの間にかラストアイドルのファンになっていた。
アイドルのコンサートに行ったことは無かったが、どうしても生で見たくて行くことに。どういう服装で行ったら良いのかすら分からず、前日に必死にググる。
当日の朝、新幹線に乗ろうとするタイミングで三拍子がMCとして出演することを知り、三拍子パーカーに着替える。ライブ後のお見送り(※)で某メンバーがパーカーに気づいてくれてとても嬉しかった。

※メンバーたちがずらっと通路沿いに並んで、帰る客に手を振ったり声を掛けたりしてくれる。感染対策のためこちらからは発言できず、代わりに専用の用紙にメッセージを書いて見せることが出来る。

開演前の前座で、選抜メンバーのセンターを務める阿部菜々美さんがソロパフォーマンスを披露した。あまりのすごさに自然と涙が零れた。
その後もメンバーが可愛すぎて泣き、ラスアイサバイブで良く聞いた曲が始まれば泣き、先日発売された新曲でも感極まって泣き、昼の部は何かと泣いていた。グッズのタオルが大変役に立った。

夜の部は曲と曲の間の休みもほとんどなく、それなのに衣装を次々と着換え激しいダンスを披露するメンバーの迫力に感動。最後の33人全員でのパフォーマンスは痺れる程に格好良く心が震えた。
涙を流す暇もないほど迫力あるパフォーマンスが続いたが、今年でラストアイドルを卒業する水野舞菜さんへのサプライズや、三拍子の2人から送られる言葉に涙してしまった。

何かと泣いてばかりだったが、会場で販売されていたTシャツとパーカーを着てペンライトとうちわを振りながら曲を聞くのがとても楽しく盛り上がった。(昼は三拍子パーカー、夜はラストアイドルのパーカーを着た。)

本当は昼の部だけにして日帰りにするつもりだったが、夜の部も行って本当に良かった。

12月22日(水)「猿のネタまつり」

とてもかわいい

劇団さるしばい所属の俳優さんと、劇団に関わりのある芸人さんが一夜限りのユニットを組んで漫才やコントで競うライブ。
観客による投票で順位が決まり、優勝者には賞金10万円が贈られる。
三拍子の高倉さんが俳優でアイドルの甲斐優風太さんとコンビ「そふとくりーむ」を組んで漫才を披露。
出番の順番はくじ引きで決めるのだが、まさかのトップバッター。
そして圧勝。見事に優勝賞金を獲得。かっこよすぎる。

圧倒的におもしろくて一番笑った。後に三拍子公式ファンクラブサイト漫MOREにて台本が公開されたのだが、文章で読んでも笑ってしまうほどだった。

高倉さんが朝の音声配信で「演劇は舞台の内側で完結し、漫才は舞台の外側にいる観客に語りかける。」と言っていたのだが、何組かの漫才を見てその意味が分かった気がした。
甲斐さんの可愛らしい無邪気さと、それに翻弄される高倉さんが(もちろん台本があってボケとツッコミの役割をしていると分かっていても)、演劇の箱のの中の出来事ではなくて目の前で展開されている現実という感じがした。舞台と客席の間に壁がないというか、地続きというか。
1組しか見ていなかったら何も思わなかったのだろうけど、何組か見ているうちにこの事なのだろうかと思った。
そういうのも含めて面白かった。

12月23日(木)RYO TAKAKURA主催「ホワイトビキニクリスマス」

8組中4組がプロの芸人さん、2組がRadiotalkのトーカーさん、1組がプロのミュージシャン

RYO TAKAKURAという名義でアーティストとしても活動している高倉さん主催の音楽と笑いのライブ。下北沢のろくでもない夜というライブハウスで開催された。
9月頃には「脳RYO祭」というタイトルで同様のライブが開催され、その時はまだ東京に行きにくい状況だったので音声配信アプリRadiotalkの無料配信で聴いていた。 

なんとなくライブハウスのイベントというのは社交的な人達が集まるイメージがあって敬遠していた。会話がとてつもなく苦手なので人と話さなければならない場面は極力避けたい。

だから今回も本当は配信で聴くつもりだったのだが、「新曲披露」の4文字を見て衝動的に予約をしてしまった。気がついたら親指が動いていた。勢いって怖いね。後ろの方の隅っこで大人しく聞いていようと思った。

当日。会場は想像以上に小さく、しかも前にステージ、後ろにもミニステージみたいなのがあって「後ろの方の隅っこ」が存在しなかった。前後どっちにも演者が現れる。逃げ場がない。
仕方がないのでメインステージ近くの端の方に立った。
ミニステージの方ではRYO TAKAKURAさんと司会の2人が既にトークを始めていた。(音声配信アプリRadiotalkで同時生配信も行っていた。)

会場ではRYO TAKAKURAさんお手製の豚汁も販売されており、開演前にいただいた。クリスマスイブイブ立ち豚汁である。
2種類の味噌をブレンドし、ミニトマトとニンニクが入っているお手製豚汁はとても美味しかった。煮込む前に具材を炒めるのがコツらしい。
とても美味しくいただいたのだが食べている最中にトークで笑ってしまい、勘弁してくれと思った。笑いをこらえながら食べるのが大変だった。

食べ終わってしばらくすると開演。

先程「後ろの方の隅っこで大人しく聞いていようと思った。」と書いたが無理な話だった。

全身で楽しんでしまった。

出演者がバラエティーに富んでいて可愛さも笑いも書道も熱狂も興奮も変態もそこにあった。
ラップの響きに全身が突き動かされたり、漫才でのけぞるくらい笑ったり、弾き語りの熱さに心が燃えたり、「大人しく聞く」など到底無理だった。
ステージと客席が渾然一体となる。様々な境界が溶けて行く感覚がした。

何よりも1番テンションが上がったのはRYO TAKAKURAさんの「ファミレス漫才ソング」とにかく楽しい漫才であり歌。
アイドルのコンサートのようなこの漫才を11日の単独ライブで見て、「ペンライトを振ってコールをしたい。」と強く思った。
その願いがまさか12日後に叶うとは。ありがとうサンタさん。
単独ライブの配信アーカイブを見て何度も練習し暗記した甲斐もあり、マスクの下で口パクコールをすることも出来た。感染対策の為に声は出せなかったが、いつか出来るようになったら更に楽しいだろう。
これ以外の曲も全て盛り上がり、会場は熱狂の渦に包まれた。

あまりにも楽しい3時間を過ごしてしまった為、この日はなかなか寝付くことが出来なかった。


以上が私が12月に行ったライブやイベントの日記。

当初の予定では三拍子の単独ライブとラストアイドル4周年コンサートの昼の部だけ行くつもりだった。配信で楽しめるものは配信で楽しもうと思っていた。
気が付いたらこうなっていた。

「タガが外れた」としか言いようがない。

去年の12月は三拍子の単独ライブに行って、それだけで満足していたのに。いつからこんなに強欲になったのか。
お金や仕事やコロナを理由に行かないという選択をして、後で「見に行けば良かった。」と悔しい思いをする経験を今年は何度もして来たので、もう自制するのが嫌になってしまったのだろう。

だがどれも行ってよかった。全てこの冬のかけがえのない思い出だ。
年に一度くらいこういう月があってもいい。

ただ一つだけ弊害がある。
配信で三拍子の漫才を見る時の「これ生で見たかった。」と言う想いが以前よりも強くなってしまった。時間が経てばまた元に戻るだろうが、しばらくはこの状態が続きそうだ。

…都内のそこそこの給料で休みも取りやすくて仕事帰りにお笑いライブにスッと行けてしまうような立地の企業、雇ってくれ。




お金をください。