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漫才コンビ『三拍子』にハマった理由(結論編)

熱しやすく冷めやすい性格の私がもう2年近く追い続けている漫才コンビ三拍子。冷めるどころか熱は常に上がり続けている。その理由は一体何なのか。
前回、知ったきっかけについて書いた。

これを書いている時点では結論は出ていなかったので、続いて「コロナ禍と配信編」を書き始め色々と思い出しながら探って行こうとしたのだが、別のものを書いているうちに結論が出た。

12月11日に行われた単独ライブに向かう新幹線の中で書いたnoteの一文。

この2年間で見た三拍子のオンライン単独ライブも生の単独ライブも全ておもしろくて楽しくて、その二言では言い表せないくらいの感情が芽生えるほどの感動や熱狂や興奮もあった。
見るたびに期待は増すのに、毎回その期待を超えてくる。

[日記]1年ぶりに三拍子の単独ライブに向かう話

これじゃん!
…と心の中で叫んだ。

冷める理由

どんなに好きなものでも冷める時は必ず来る。

好きだったバラエティー番組はいつの間にかつまらなくなり見なくなってしまった。
好きだったアニメはいつの間にか飽きて見なくなってしまった。

本当に好きだったのに気がついたら熱が冷めている。
その要因は見る側(私)と見せる側(好きなもの)両方にあるようだ。

見る側の要因としては、成長の過程や環境の変化による好み(興味関心)の遷移。

これはもう仕方がない。

成長して知るものが増え、環境が変わって見るものが増えれば好きになり得るものも増える。
今まで好きだったものよりも更に好きなものが現れれば、そちらに興味が行ってしまう。
進学や就職、結婚や育児で忙しくなり趣味に割ける時間が無くなる場合もあるだろう。そうなれば何よりも生活が優先される。

それでも好きであり続けられるものがあるとしたら奇跡に近い。
(時間が経って環境が変わり“好き”が再熱する場合もある。)

見せる側の要因としては、失望と停滞。

以前よりもつまらないものを続けて見せられてしまうと次も見たいとは思えなくなる。
代わり映えのしないものを見せられたら飽きが来る。
嫌いにはならないが関心は薄くなる。(好きの対義語は無関心らしい。)

飽きてもつまらなくても好きだと言う場合もあるかもしれない。しかし変化に乏しいものは穏やかに好きであり続けることは出来るが、熱狂することは難しい。少なくとも(熱しやすく冷めやすい性格の)私にとっては。

失望と停滞の真逆に位置するものがあれば熱は上がり続けるのだろう。

期待変化だ。


熱の理由

期待

三拍子は今年でコンビ結成20周年を迎える。私が知っているのはそのうちのたった2年だが、その2年の中で一度も期待を裏切られたことがない。
そればかりか、常に期待を上回る笑いや感動を与えてくれる。
だから見る度に期待は増してしまう。

予想通りでは飽きてしまうが、予想を超えた何かを見せつけられたら「次も見たい。」と思うのは必然。膨らむ期待と共に熱は上がり続ける。そしてその期待は決して裏切られないということも知っている。
だから安心して期待していられるし、下手な予防線を張らずに人に勧めることが出来る。

目下、最大の期待は2026年武道館単独ライブ

この期待も決して裏切られることはないだろう。

変化

そして変化。

三拍子は毎週月曜日に「生漫DAY」と言うYouTube生配信番組を行なっている。

毎週時事漫才を披露する目的で始まったこの番組は2021年12月27日に112回目を迎える。緊急事態宣言中もテレワーク形式で配信を続け、この2年間で配信を休んだのは年末年始を含めて恐らく2回しかない。

私が見始めたのは13回目からだが、毎週見ているのにも関わらず一度も飽きたことがない

変わり続けているからだ。

新コーナーが出来たり、番組の構成を変えたり、オープニングやエンディングが出来たり、映像や音質が良くなったり、回を追うごとに進化している。
モノによっては変わってしまうことでがっかりする場合もあるが、生漫DAYは良い変化しかない。
三拍子の二人のみならずスタッフさん達も含めて、よりおもしろいものを作ろうとしてくれている気持ちが伝わって来る。
ちなみにスタッフさん達は全員ボランティア。それぞれ本業を抱えているのにボランティアで配信を続けてくれているのは、三拍子に期待しているからでは…と勝手に思っている。

生漫DAYだけでなく、漫才も変化に富んでいる。それをまざまざと見せつけられたのが先日の単独ライブ『漫密2021』

新作漫才の90分間。
いつもやるあの漫才に変化を加えていつも以上に、
過去の名作漫才を今新たに手を加えてよりおもしろく進化させ、
今年やった漫才を更に磨き上げ笑いを増して、
漫才のトレンドを吸収して自分達が培った技術と掛け合わせて
毎週やってるYouTube生配信(生漫DAY)のトークに出て来たあのギャグが漫才になってひたすら楽しくて、
最後は漫才の枠に収まりきらないコンサートのような、舞台と客席が渾然一体となった初めての感覚。

三拍子 単独 LIVE「漫密2021」後の深夜に書いた日記(新作漫才の90分)

特定のスタイルを持たずに漫才を作り続けている三拍子。だからこそ柔軟にこちらが予想も出来ないような漫才を見せて楽しませてくれるのだと思う。

…ただ、ここまで書いておいてなんだが、三拍子には同じ漫才(動画)を何度観ても笑ってしまうし何度でも観たくなる中毒性がある

矛盾しているのは分かっているが、この世には何回見ても飽きないものもあるようだ。

「期待」と「変化」が熱が冷めない理由であり、熱が上がり続けている理由。

ではハマった最初の理由はなんだろうか。


おもしろい以外の感情

三拍子を知ってお笑いライブを見るようになってから様々な芸人さんを知った。
それまでテレビでしかお笑いを見て来なかったので、おもしろい芸人さんがこんなに大勢いるのかと驚いた。
何人もの芸人さんで何回も爆笑したのに、三拍子ほどハマる人達はいなかった。なぜだ。

昨年、同じファンの人達に三拍子のどこが好きなのか、他の芸人さんと何が違うのか聞いてみた。自分でも異常なハマり方をしている自覚があったので、他の人達から聞いてヒントを得てスッキリしようとしたのだ。

残念ながら彼らがなんて答えてくれたかは忘れたが、どれもピンと来なかったことは覚えている。人柄が良いとか人を傷つけない笑いを心がけているとか書いていたような気がするが、それらが当てはまる芸人さんは他にもいる。

人によって好みは千差万別なので同じものを好きでもどこが好きなのかは異なるのだろう。(だから自分以外の人が書いた感想を読むのは楽しい。)

他の芸人さんと三拍子と何が違うのか…を考えても素人には良く分からないし分かった気にもなりたくないので、ネタを見た時の自分の変化を比較してみた。

それで気づいたのが以下の事柄だ。

「おもしろい」だけではない感動や楽しさ、「もう一度見たい」と言う欲求がわく中毒性がある。

漫才コンビ『三拍子』にハマった理由(知ったきっかけ編)

感じ取り方も人それぞれなので、三拍子以外の芸人さんに同じようなことを感じている人もいると思う。ただ、私の場合は三拍子だけだった。


最後に

以上が現時点の私が考えた結論の一部。
他にもハマった理由、ハマり続けている理由と思われるものはあるが全て書いたらとんでもない文字数になってしまう。そのほとんどが今年の9月に放送されたNHK「あさイチ」内の「教えて推し活ライフ(推し芸人編)」で募集していたアンケートに書いたことと重複していた。

アンケートは字数制限が無かったので6000字を超えた。今3000字くらいだが、これでも最後まで読む人がいるかどうか危ういレベルだ。

しかも「どうせNHKのスタッフさんしか読まないだろう。」と言う安心感から心の内を丸出しにしてしまっている為、読み返すとなんかきつい。悪いことはひとつも書いてないし、むしろ良いことしか書いてないのだがなんかきつい。
だからアンケートの下書きは永遠にnoteの下書きに封印するし、送ったものはいつかNHKによって削除される(もうされてるかもしれない)が、最後に一つだけ書き残しておきたい。

[1番の魅力]
ハマってから1年と8ヶ月が経ちます。
かつてない異常なハマり方をしているため、「なぜ私はここまで三拍子に惹きつけられたのだろう。」と何度も考えたのですが、未だにはっきりとした理由は見つかっていません。
ただ、最近思うのが
「必ず笑わせてくれる。楽しませてくれる。」
と言う安心感が三拍子の魅力の一つだと思います。
地方在住のためライブ会場には滅多に足を運べないのですが、三拍子やネタ作り担当の高倉さんが行うオンラインイベントには全て参加しました。
緊急事態宣言中は、高倉さんが久保さんを自宅に呼んでZOOM配信の単独ライブを複数回行っていました。
その全てが本当に楽しかったんです。
おもしろくて楽しくて時間が経つのがあっという間で、見終わった後はしばらく余韻が抜けない。笑いすぎて興奮して眠れなくなることも多々ありました。
最初の頃は「すごく楽しみだけど、あまり期待しすぎてつまらなかったら…」と不安に思ったこともありましたが、すべて期待や予想を上回りました。
だから今では三拍子がオンラインイベントを開催するとなれば迷わずにチケットを購入します。絶対におもしろいに決まっているので。
また、昨年は自分でもどうしたら良いか分からないくらい落ち込む出来事があり途方にくれていましたが、そんな時でも三拍子の公式YouTubeチャンネルの動画を見たらお腹の底から笑えました。
こんな状態でも笑わせてくれるのかと驚くと同時に、笑っている間だけは嫌なことを忘れることが出来て笑いの大切さを改めて実感しました。
どんな時も絶対に笑わせてくれる、その安心と信頼感が三拍子の魅力だと思います。

これを書いた時は8月下旬で自治体が東京への往来の自粛要請をしていた為、「地方在住のためライブ会場には滅多に足を運べないのですが」などと書いているが、諸々のタガが外れた今月はなんだかんだでほぼ毎週ライブを見に行ってしまった。

生のライブはオンラインよりも中毒性がある。

毎月出来ることではないが、出来る限り見に行きたい。
絶対におもしろいに決まっているので。


M1グランプリ2021ダイジェスト時事漫才

山手線全駅を覚えられる漫才(高輪ゲートウェイ除く)

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