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[日記]孤独の冷やし中華

梅雨が明けて約1週間。快晴。最高気温30度超え。今日はオリンピック開会式。東京の空にはブルーインパルスが飛んだらしい。

そうだ、こんな日は冷やし中華を食べよう。

バスから降りて目当てのラーメン屋に向かう。バス停からビルまでは上からの日差しと下からの照り返しで酷く眩しく暑かったが、建物の中はエアコンが効いていて涼しい。

エスカレーターで店の前まで行く。まだそんなに混んでいない。入り口前のメニューを確認する。

「いや無いんかい。」

冷やし中華、始まって無かった。
全ての中華料理屋、ラーメン屋が冷やし中華を始めていると言う誤算。
余談だが、先日近場のラーメン屋でざるラーメンを頼んだら生温い麺と温かい漬け汁が出て来た。「ざる蕎麦」に慣れ切ってしまったが故の誤算。美味しかったので許した。自分を。

ならばと踵を返し、同じビル内の中華料理屋に行く。こちらも混んではいない。入り口前でメニューを確認。

冷やし中華始めてました。

基本的な具材に胡麻ダレ、上には丸まったエビ。
悪くない。しかし問題は値段だ。

1,100円(税別)

悪くはない。しかし千円は超えたくない。
今日はもっと庶民的なものが食べたい。
あと千円超えるならホテルの冷やし中華が食べたい。毎年食べに行こうと思って忘れる、殻付きのエビが乗っていてトマトスープでガラスの器に入っているアレ。

仕方なくビルを後にする。

近場のラーメン屋まで歩く。信号を待つ時間が長く感じる。日差しめ。紫外線め。しかし生き物は太陽が無ければ生きてはいけない。
太陽に近づきすぎても生きてはいけない。バランスが難しい。

なるべく木陰を選んで店の前までたどり着く。扉や窓ガラスにベタベタと貼り付けられているメニューのチラシを見る。冷やし中華は……あった。

「冷やしレモンそば」

違う、そうじゃない。
美味しそうだけど。レモン好きだけど。クエン酸取りたいけど。
細縮れ麺の上に輪切りレモンが何枚も重なってオシャレだけど。映えるけど。
今は違うんだ。
今は食堂で見るようなスタンダードな冷やし中華が食べたいんだ。

歩みを進める。ほんの数メートル先に古びたラーメン屋を発見。ここならば…。

店先にメニューも貼り紙もない。

横目で確認してすぐに前を向く。もうすぐ12時になってしまう。混む前に店を決めたい。
確かこの先に比較的新しいラーメン屋があったはずだ。あった。店先の張り紙を確認。

「冷やし中華 870円」

これだ。
キュウリに錦糸卵、クラゲにワカメ、そして細く切った焼豚。赤い紅生姜と黄色いカラシが彩りを添える。醤油ダレ。THE 冷やし中華。

迷わず店に入り手指を消毒。
余談だが、行きつけの美容院に行く度に「シュッシュ消毒してくださいね。」と言われて言い方可愛いなと思っていたが、それが「手指消毒」だったことに3回目にして気がついた。三拍子の漫才動画を見るまでテユビショウドクって読んでたから。

推してて良かった三拍子

閑話休題。

カウンターで冷やし中華を注文。しばし待つ。混んでたので結構待つ。来る。

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これこれ〜。

冷やし中華うんめ〜。

こう言う店で飲む水冷たくてうんめ〜。

焼豚がとてもうまい。

紅生姜とカラシで味変たのしい〜。

ごちそうさまでした。

※このnoteは途中から
ぽ〜くちょっぷYouTubeチャンネル番外編「孤独のチェーン」のパロディでお送りしました。







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