グランメゾン東京 ①天才と凡人
遅ればせながら、テレビドラマ『グランメゾン東京』の撮り溜めしていたものを一気に視聴しました。周りからの強烈なススメもあり、見よう見ようとは思っていたものの、ただ茫然と見ることはないんだろうなぁと思っていたもの。三連休の前日夜、ただ本当に無意識に自宅のハードディスクに残っていたものを再生。気乗りしないまま見るテレビ番組はいつも、冒頭数分で消して別のことをしてしまう私が、結果的に夜中の2時までかけて7話分をノンストップで見てしまいました。
テレビがあると時間がなくなるという理由により家から排除する人の意見もうなづけます。
この作品のどこが良かったのか、誰のどの演技が素晴らしく、ここの伏線改修が、この演出が、なんて言うことを語ることはしません。が主人公の弟子であった平子祥平。彼を演じるKis-My-Ft2の玉森裕太さんだけは是非注目していただきたい。注目せずとも目を引くものがあります。かっこいいな、俳優さんは。
そんな私がこのドラマを見て一番感じたことは”その世界でトップを取る人間の圧倒的行動量”。この物語は、木村拓哉演じる尾花夏樹が日本人シェフとしてミシュランの3つ星獲得を目指しただひたすら貪欲にフランス料理を極めていくものなのですが、もう劇中のほとんどが料理に悪戦苦闘するシェフたちの姿。毎話毎話あーでもないこーでもないと一つの料理を自分たちが納得するまでただただ愚直に求め続ける姿が描かれています。
取り憑かれたように料理に没頭している姿をみると、これがまさに天職なんだろうなあ、という気持ちになります。その道でトップをとるためには努力を努力と思わないようなレベルでここまでこなさなければならないのかと思うと、自分にここまで没頭できるものなんて27年間生きてきて一つもないだろうし、今更見つかることもないのだろうと悲しくなります。"これはドラマだから"なんて言われてしまえばその一言で済んでしまうのかもしれませんが、現実で見てもイチロー選手や本田圭佑選手のストイックな姿は有名です。
私だってもがき苦しみながらも人生の目標があって本当に少しずつ行動しているつもりではあります。でもやる気が出なくなるたびにサボってしまったり、モチベーションを保つためにいろんな工夫をしてみたり、自己啓発本を読んで奮い立たせてみたり、そんなことをしている時点でやはり世の天才たちには叶わない。そんなことを思い知らされたような気分になりました。
自分の「好き」を仕事にして生きていくことがやはり一つの目標なのですが、それにたどり着くまであとどれくらいかかるのだろうかと不安になります。 それでも少しずつコツコツと行動を積み重ねていきたいですね。
ドラマ自体は本当に面白かったので、これから人生くじけそうになった時に見返そうと思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。 あなたのちょっとした隙間時間を埋めるための一助となれていましたら幸いです。それではまたどこかで。