"すき"の気持ちに理由なんてないから
昨日。
Twitterを開いたら、私の大好きなバンドの、心優しい純粋なvocalの彼が、謝っていました。
彼が引用RTしていたのは、親交のある、今活動自粛中だった手越祐也というジャニーズ事務所所属、NEWSのメンバー。
コロナ禍の緊急事態宣言中において外出し食事会に参加していたことが発覚し、活動を自粛していたが、その自粛の間に再び酒席に参加。事務所は全ての芸能活動を強制自粛させていた。
芸能人である前に、今のこの危機的状況の中を生きる”ひと”として許されない行為であった。
私自身、この報道が出たときは、かなりがっかりした。
がっかり、というのには、理由があった。
これまでも、女性関係などで活動自粛を何度かしてきたひと。「またか？」と思っても、復帰してステージに立つと、歌が抜群にうまいし、明るいキャラクターもあり、私はなかなか憎むことができなかった。
また、私のだいすきな、L'Arc-en-Cielのhydeさんと親交があること、手越さんがhydeさんを尊敬していることを知っていた。
そして。
今いちばん思う、がっかりの最大の理由は、今年とある音楽番組で観た、NEWSのパフォーマンスに感銘を受けたからだ。
”U R not alone”。
※本人たちの公式なものがないのでこちらで。
鬱病からなかなか回復しきれず苦しんでいる私、そして、数々の困難から立ち直ってきた彼らの気持ちを代弁しているかのような曲と、彼らの必死な叫びからにじみ出るアツい気持ちに、気づいたら号泣していた。私が観たのがこの映像でないことが悔しいが、NEWSが歌うからこそ響く曲だった。
こんなにひとの心を動かす力があるのに、どうしてこんなこと、、、、、、
と、手越さんの報道があったときは怒りすらおぼえた。メンバーやファンのことを考えたら、こんな曲を歌っておいてそりゃないぜ、、、、、、
先日、ネットで配信されたジャニーズの無観客LIVE中継について朝の情報番組でとりあげられていたが、そのときは、小山さん、加藤さん、増田さんの3人で、このU R not aloneを歌う姿が流れた。
この彼らの状況もまた、この曲がもつパワーが、私を惹きつけた。
ああどうか 力を貸してくれないか
昨日までの僕よ 共に乗り越えてきたじゃないか
、、、、、、自分に言い聞かすように歌うメンバーの姿に、心がぎゅっとなってしまう。
、、、、、、そんな中の、昨夜のTwitterだった。
Hydeさんをフォローしているので、どうしても状況が目に入ってしまった。
これをみて、初めて、私は手越さんの退所など諸々を知った。
そして、Twitterアカウントまで開設している。プロフィール欄の文章が明るすぎて、正直私はついていけなかったのだが、Hydeさんが前向きにこれからの彼を応援するならば、このRTの前にも2人はやりとりをしたのだろう、でも、正直、どこまで彼のしたことを知っているのだろう？ ”週刊誌なんて真実を書かない”と最近は私も思っているし、どこまでが本当のことなのかもわからない。どう思ったらいいのかな、、、、、、
、、、、、、、と、考えが至る前に、Hydeさんの次のツイートをみてしまった。
がーーーーーーーーーーーーん、、、、、、、、、、
Hydeさんが、叩かれたのか、、、、、、？
心の純粋な彼が、引用RTの言葉を反省し、謝っている、、、、、、
その事実、だいすきなひとが苦しんでいる現実は、本当に悲しかった。
私は、自分の心の刺激になってしまうので、その現実から、目を背けて寝た。
Hydeさん、ごめんね、、、、、、
そして、今朝。
Twitterを開いたら、このトレンドをがあった。
これで、何が起こったのかは把握できた。
手越さんが不在になっても、NEWSというグループは続けていくことを、残された3人は決めたようだった。
もともと、結成時9人だったメンバーが、とうとう3人になった。それでもなお、心折れずに、存続させることを決めた3人には、心からの声援を送りたい。
そして、昨日のHydeさんの引用RTによって何があったのかを、手越(NEWS)ファン、Hyde(L'Arc)ファン、そして単に手越さんを許せないひとの観点から落ち着いて探ってみた。
、、、、、、実に、様々な意見が飛んでいたのだな、、、、、、
「第二の人生楽しんで行きましょう！」
確かに、手越さんのしてきた行為、手越さんの退所報道直後の動揺するNEWSファンの思い、それを考えると、
このHydeさんの言葉に対して
「消してください」「hydeさんの見方が変わりました」「言葉を考えた方がいい」「叱ってあげた方がいい」、、、、、、仕方がない。
「うぜぇ」は、さすがにひどくて苦しいけれど、、、、、、
そして、もっと嫌だなと思ったのが、
「ジャニオタ民度低すぎ」「HYDE様を叩くなんて許せない」「嫌なら見るな」、、、、、、という、Hyde(L'Arcファン)のツイート。
だめだよ、こんなことじゃ。
まだ心の整理がついていないNEWSや手越さんのファンの言葉に対して、まともにとらえて批判したりするなんて、自分たちの民度を下げてるじゃないか、、、、、、
先日記事に書いたが、L'Arc-en-Cielファンである”ドエル”は、メンバーにとって、ドエル同士にとってよくないよ、ということを注意しあえるひとたちだ。、、、、、、そう思っていただけに、今回、自分の”推し”への思いだけを考えて、推しに噛みつこうとするひとと同じ温度で強く反論していたのが、非常に残念だ。
もちろん、Hydeさんに反論したひと、その反論したひとに反論したひとは、一部に過ぎない。でも、この一部のひとたちのヒートアップした言葉たちが、たくさんのひとの心を不快にしたのは事実だ。
自分が、手越さんのファンだとしよう。
ずっと応援してきたとしよう。
だいすきな彼が何か、よくないことをして活動できなくなり、世間からも冷ややかな目で見られているとしよう。
、、、、、、はい。今日から嫌いです。さようなら。
、、、、、、、、、できる？
誰か、自分のすきなひと、大切なひとにおきかえて考えたら、そのひとがどんなことをしようが、そう簡単に、嫌いにはなれない。
すきだからこそ、裏切られたような怒りを覚えることはあっても、
”こういうことをしたので、もう嫌いになります”
、、、、、、ということ、できないよね。
だって、
”すき”の気持ちは、正論や理屈じゃ片付けられない、無条件なものだから。
Twitterにリプライしているひとで多かったのは、「Hydeさんを叩くのは違う、お門違いだ」という意見だったが、
荒れるリプライに対して「どっちのファンも落ち着こう」「やり場のない怒りがこみあげているのもわかる」「心の整理がついていないんだ」「ここで言い合うのはやめよう、みんなだれかのファンなんだ」と、自分も”ファン”であるからこそ、今の状況に立たされているNEWSファン、手越ファンの気持ちを汲んで発言する方もおられた。
そして、嬉しかったのが、
Hydeさんの発言に対して、実際、手越ファンのひとが喜んでいたり、安心したり、「手越くんをよろしくお願いします！」と言う声も、ちゃんとあったこと。私の方が心を救われる心地すらした。
そして、謝っているHydeさんに対して、「謝らせてしまい申し訳ありませんでした、失礼をお許しください」という手越ファンまで。
よかったね、Hydeさん、、、、、、
また、
「グループを抜けたひとが先輩に”第二の人生を～”と言われたツイートをみたときの、ファンの気持ち考えてください」と、L'Arc-en-Cielに置き換えて訴えているひともいたが、
L'Arc-en-Cielにも、過去にメンバーの脱退があった。
軌道に乗り、これから、というときに。
苦しい思いを十分してきた。
Hydeさんは、関わった全てのひとの幸せを願うひと。
SNSでは分からないところで、彼をちゃんと叱ったかもしれない。し、そうじゃないかもしれない。
失敗したひとは、そのまま黙っているのでなく、また立ち上がらなければいけない。
YouTuberカジサックがよく言っている言葉だが、その通りだ。
今、味方が少ない状況の中で進もうとしている手越さんに、批判覚悟で、あえて送ったエールかもしれない。
Hydeさんは、本当に、本当に、愛であふれたひと。
それだけは、間違いない。
私自身は、手越さんを手放しでこれから応援できるか、分からない。
でも、だいすきなひとが背中を押すような人物ならば、これから何をするのか、興味をもっていきたい。
私があのとき、4人のNEWSに魅せられたのは事実。
彼らの音楽、その表現する力強い姿に、何の罪もない。
そして、これから3人で歩んでいくと決めたNEWSに、何の罪もない。
まっすぐ、進もう。
”すき”の力はすごい。
大事な力だ。
ただ、それぞれの”すき”に対して馬鹿にしたり、自分の”すき”を押し付けるようなことは、あってはならない。
誰もしあわせにならない。
そのひとが”すき”な相手も、自分のことで揉めるファンの姿なんて、みたくない。
それぞれの”すき”を、認めよう。
「何ですきなの？」って言われたって、
”すき”に、理由なんてないから。
私のすきなHydeさんが心穏やかでいられるように、英語で”ハイドランジア(hydrangea)”という、あじさいを置いておきます。
私の地域では、ようやく、色づき始めです。
今日より明日、ひとを思いやる心がアップデートできますように。
※私はL'Arc-en-Cielのファンです。NEWSファンというわけではありませんが、応援しています。
未熟ですががんばっております。治療費にあてさせていただきたいです。よろしくお願いします。