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独学でTOEFLのライティングを25点まで上げる方法(前編:過去の反省)

前回は2ヶ月でTOEFL100点を達成した全体概要について書きました。

https://note.com/piperita_sy/n/nd4c063d96bf3

今回からは、各セクションについてどのように得点をあげたか書いていきます!

特に力を入れたのがL20→25とW21→25なので、こちらを詳し目に紹介します。

ライティング初期能力

学校の授業でしか英語を勉強したことがなかったので、ライティングはほとんど勉強したことがありませんでした。いわゆる受験英語の「I have two reasons for this. First, ~. Second, ~. Therefore, I think ~.」みたいな形だけエッセイの真似した50〜100ワードの英文を書く経験しかありませんでした。

しかし、高校の英文法は人並み以上には理解していたので、受験生の時はほとんど文法のミスなどはありませんでした。コロケーションや語彙のレベルには意識が向かないものの、一応適切な短い英文を書く能力は勉強する前段階からある程度あったと思います。

そんな中、大学2年の2018年8月に一切対策せずに受験したTOEFLではW22、その3年後2021年9月に受験した際は21点でした。

過去にうまくいかなかった原因

テンプレートを意識しすぎた

2回目の受験をする際、youtubeなどでTOEFLライティングについて検索し他結果、多くの人がテンプレートを元に英文を書くと知りました。

テンプレートというのは大体どのテーマにも流用できる事前に覚えて書く文章のことで、これを使うことで考える手間が省けレベルの高い英文も書けるとされています。

例えば、お世話になったSOLO IELTS TOEFLというサイトではこのようなものを紹介しています。とても役に立つサイトなので、ぜひリンクをクリックして原文をお確かめください!(こちらでは一部略)

https://solo-ielts-toefl.com/ibt-writing-structure-template/

◯1段落導入
1文目: (Description of the topic.)
2文目: Personally, I believe __________.
3文目: I feel this way for (two) reasons, which I will explore in the following essay.
◯2段落:ボディ1
1文目: First of all __________.
2~4文目: 理由
5文目: My personal experience is a compelling example of this
6~7文目: 「過去の経験」又は「客観的なデータ」
◯5段落:結論
1文目: In conclusion, I am of the opinion that__________.
2文目: This is because __________, and __________.
SOLO IELTS TOEFL

こういったテンプレートはとても役に立つのですが、以下2つの点において若干の問題が生じます。

  1. 各段落を書くうえで構造を意識しすぎてしまいアイデアが浮かびにくくなる

  2. 部分的に「いい英文」になることで各文のレベルに大きな差が生まれる

1について、主張→理由→追加説明→具体例→まとめという順番を意識すると、「あ〜本当はここでこの文章追加したいけど、そうすると繋ぎ方に困るな」といった現象が多々発生しました。それを避けるため、25点を取った時はある程度ゆとりのあるテンプレートを自分で作りました。

2について、これはIELTSではホームページで注意喚起されるレベルで問題になるのですが、エッセイは一部分だけ優れた表現を書くと盗作とみなされてスコアが上がりにくいことがあるようです。TOEFLはそうじゃないかもしれませんが、この考え方自体に説得力があり、採点者側も「I have two reasons for this, which I will explore in the following essay.」みたいな万能な一文は印象が良くないだろうと思い使用を避けるようにしました。

ちなみにこの一文は当初海外のyoutubeチャンネルを見て学びました。上記のようなネガティブな効果を差し引いても、この動画はかなり有用だと思いました。この表現は4:54のとこに出てきます。

論理構造が甘い

意外と気にしていなかったのが、論理構成です。後から勉強してエッセイは論理構造ががばがばだと点にならないと知り、これまでは「まあこのぐらい理解できるだろ!」くらいの気持ちで書いていたと反省しました。

論理構造というと難しそうですが、ある程度勉強してみてTOEFLについて言えばポイントは以下の3つだと個人的に思いました。

  1. トピックセンテンスに書かれた理由が自分の立場を支持するものとして明確に適切である

  2. 2文目以降に書かれた理由がその立場を支持する意見をダブりなく説得的に示している

  3. 具体例がその理由の適切さを示す上でか不足ない役割を果たしている

頭で考えるのは簡単なのですが、これをきっちり守るのはとても難しく、僕も完璧にはできなかったです。もう少し厳密にやればあと1~2点上げられたかな?と思っています。

語彙レベルが低い

「25点程度なら語彙のレベルまで気にしないでいい」とも言いますが、それでも語彙レベルは意識してあげた方がいいです。

例えば、何かとgood, bad, importantと書いてしまっては明らかに下手に見えます。それをpositively affect, have harmful effects on, play a significant role inに置き換えるだけで一気に「それっぽい」英文が作れるのは、かなりお手頃な対策です。

特に形容詞と動詞は割と自由に使えるので、きちんと覚えてから各練習をすべきでした。

形容詞:significant, essential, central, marginal, harmful, detrimental, positive, negative…etc
動詞:state, mention, assert, claim, point out, insist, maintain…など言う系の動詞

逆に、名詞は事前に覚えて使える表現が少ないのがネックです。integrated taskで例えば宇宙ネタや生物ネタが出てきた時、space colonizationとかamphibianとか読んだらわかる程度の用語は案外パッと出て来ず、何度も同じ表現を繰り返しがちです。

次回で説明しますが、このような名詞もリスニングの際にメモしておくと表現に幅ができて得点アップにつながりそうです。

リスニングができていない(integrated task)

過去2回90点代を取ったときはLが22と20で、明らかにリスニングが課題でした。

TOEFLではスピーキングとライティングでもリスニングの能力がかなり重要で、これができないと点数が頭打ちになる仕組みになっています。

僕が101点を取った時Lは25で、自分で勉強しているときは28問中5ミスが平均でした。このくらいのレベルだと他のセクションのリスニングは8割強くらい理解でき、25点前後を取る上では十分な情報を掴むことができます。

一方、20点しかない時は28問中10個くらい間違いがあり、他のセクションも7割程度しか理解できませんでした。また、以下述べるようにintegrated taskでは聞き取った情報をできるだけ詳細に書く必要があることも知らなかったので、大体聞き取って何となく言ってそうなことを書くくらいのことしかできませんでした。

常識を理解することから始める

以上のような「失敗の原因」は、TOEFLライティングの常識(=みんな実践していること)を知らないことが大元にあったと思います。

英文を書く以前に、25点を目指す上で知識としてまず知った方がいい「常識」は4つあると気づきました。

  1. integratedは250ワード、independentは350ワード程度書く。ただし無駄な語数稼ぎはしない。

  2. integratedはほとんどの字数を音源の内容に割き、具体度は音源と同じくらいにして書く(=あえて抽象化しない)。

  3. integratedはイントロ+3ボディの4段落、independentはイントロ+2ボディ+コンクルの4段落が基本。

  4. 言い換えよりも内容の充実度に気を配る。

この「常識」は人によって若干言い方が変わります。例えばindependentの字数については300じゃ足りないことは皆さん共通してるものの、かといってある記事で書いてあるように400〜500も書けるわけありません(ボディ3つ書く能力があれば可能です)。なので350くらいが現実的でかつ得点に影響しそうなラインです。

音源に出てきた言葉の言い換えや語彙力についても無理に頑張る必要はないです。integratedのように記述内容の有無で採点基準が設けられていると明らかにわかるものについては、本文の言い方を丸写しするだけでもいいのでとりあえず書くべきと言えるでしょう。

以上がライティングについての前編です。主に反省について触れました。次回は実際にどうやって勉強したかについてまとめます。

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