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理想と言われた仲良し夫婦がコロナ離婚にぶちあたって得た教訓①

*出会い*

満点スタートの恋愛だった。

社会人1年目の私。
大学卒業間際の彼。

共通の男友達に
「お前は絶対、あいつのタイプだと思うから。いいやつだから」
と紹介されて出会った。

ゴリゴリの体育会系でちょっとオラオラ、男らしい人。

泥沼のように優しく穏やかで、
でも優柔不断で頼りないような彼とばかり付き合っていた私にとっては
新人類で刺激的。

見た目は第一印象から好きだったかな。
高身長な私を見下ろしてくれる長身細マッチョな体格と
笑うと涙袋がナメクジみたいにプックリと浮かび上がる懐っこい目。

初めて会った日は、男友達含め三人で朝まで飲んだ。
バイバイしてすぐから毎日マメにメールが来るようになって、
二週間後に二人でデートをする約束をした。

初デートは江の島へ。

電車の中で待ち合わせて、初めて二人で会ったときに、
「恥ずかしくて目が見れない」と
大きな体の彼が目を伏せて笑った。
あの時にはもう好きになっていたのかもしれない。

とても寒い日で、雪もふっていた。
凍りそうなほど空気が寒いけど、
気にならないくらい心があったかくて
楽しくて、ずっと笑っていたのを覚えてる。

雪の降る中、駅まで歩く。
手が冷たかった。
手をつなぎたいけどつなげなくてもどかしくて、
でもこんな初々しい感じ今だけだよなぁ、
楽しまなきゃなぁと思ったのを覚えてる。

バイバイした後、
次に会う時まで我慢ができないと、
好きだとメールで告白してくれた。
更にその1週間後のデートでちゃんと告白してもらった。
(意外と照れ屋でチキンなとこも可愛かった笑)

出会ってから1か月。

初めて会った時からいいなと思ってはいたけど
彼があっという間に彼氏になった。
慎重派の私にとっては、この急展開も新しい経験だった。

この先には、楽しいことしか待っていない気がして
見るものすべてがキラキラ輝いて見えた。


*お付き合い*

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喧嘩もなく、すごく順調なお付き合いだった。

お互い、友達ファーストで生きてきたし、
私は冬になると週末はスノボにばかり行っていたので
最初は付き合ったもののなかなか会えない日が続いた。

それでも、時間をみては会いに来てくれたり、
行ったり、
お互いの友人にも一通り紹介しあった。

湘南の海でよく遊ぶようになったし、
あちこちデートに出かけた。

元カノとは絶対に行かなかったらしいディズニーにも
「私といけばめっちゃ楽しいから!」と口説き落として以降、
何回も行ってくれた。

週末でいける小旅行にもたくさん行ったし
夏休みを合わせて長めの旅行にもいった。

彼はスポーツ一直線で生きてきたので
初めてが私と、なことが多くて嬉しかった。

食べ物の好みもあったし、
人、友達、動物、音楽、カメラが好きなところも同じで
価値観がこんなに合う人いるのかな、
実は生き別れた兄弟なのかな?
そんな風に心配してしまうほどにパチパチとピースがはまっていった。

二人きりで会う日と、
友達含めて会う日と半々くらいで、
友情と恋愛のバランスのとれた付き合いができていたと思う。
(これは結婚した今も変わらないかな)

友達との飲み会、カラオケ、同僚とのBBQ。
楽しい時間を共有していった。

周りにも理想のカップル、そう言われて、
照れくさくもすごく嬉しかった。

誕生日や記念日にはお互いサプライズを考えた。
いつも手紙を添えて、思いも形に残していった。
時々突然来る思いのこもった長文メールがうれしくて
携帯の保護メールが溜まっていった。

気づけば彼の事が誰より
何より大好きになっていて、
私にとって最初で最後の大恋愛なんだと感じていたし、
彼もそうだと言ってくれていた。

お互い恋愛経験はそれなりにあっても恋愛第一ではなかったから、
こんなにも好きになってしまうのが怖いくらいで、
でもとにかく幸せで、
好きで、大好きだった。

唯一、不満に思っていたことは、
辞めるといっていたタバコをやめてくれない事と
厄介な女友達が一人いたこと。

でも私にも幼なじみの男友達もいたし、お互い様、で譲りあえていた。
タバコ問題はこの先もずっとお付き合いすることになる。
辞められないと本人が認めて
辞められないならいいやと思えたのはごく最近。

出会ってすぐから「結婚したい」と言ってくれていた彼。

正直、私は結婚願望があるタイプではなかった。

子どもの頃からなぜか祖母に
「あなたは結婚しないで働き続けたほうがいいタイプだ」と言われていたし、
働く事が好きで16歳から仕事をしていない期間はなかった。

受験生の時期も、睡眠時間を削ってでも気分転換にバイトに行っていた。
大学を卒業してからずっと定時が22時みたいな働き方をしていた。

社会人2年目で声をかけてもらったベンチャー企業に転職して
学生の頃からやりたかった憧れの仕事に就いて、
この先仕事で叶えたいことがたくさんあった。

周りにはまだ結婚している友人は少なかったし、
子どもも20代のうちは要らないと思っていた。

でも、何しろもっと彼と一緒にいたかった。
ずっと一緒にいたかった。
おじいちゃんおばあちゃんになっても、
ずっと手をつないで仲良く笑っていられる人だと思ってた。
彼と別れるという未来はまったく思い浮かばなかった。
二人でゆっくり過ごせる場所が欲しかった。

二人でこつこつと貯金をはじめていた。

*プロポーズ*

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沖縄の日本最南端の島で、海に沈む夕日をみて涙を流す私に
「結婚してください」
彼はそう言ってくれた。

ら、最上級に幸せだったのだけど…
素晴らしい沖縄でのサンセット、
その翌週に実家の隣の駐車場で指輪と共にプロポーズしてもらった。
※写真は当日のもの。SNSから引っ張ってきたので画像荒い。

指輪の問題か、タイミングの問題か、
沖縄ではどうにもならなかったらしい…笑
(その事実は結婚後10年以上経ってから知ることになる)

その時は正直、なんで沖縄じゃなかったのー!?と思ったけれど
今思えば不器用な彼らしい彼オリジナルの愛おしいプロポーズ。

付き合って1年と6カ月と7日のことだった。


*教訓*

・恋をするのに時間は関係ない
・プロポーズ頑張ってくれたら5年は思い出で生きれる。(がんばれ男性)
・結婚に執着がない人ほど勢いで結婚しがち

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