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オタクの想いは行動となり世界を救う予定である。

おはようごじます。

最近は早朝に焙煎をしているので朝がすこぶる早い。

もともと朝方の体質なので、早起きはそんなに苦ではありませんけど寒さはダメなんだなと暖かくなるのを願ってやまない最近です。

早朝に焙煎をするのはそれだけに専念したいからで
もともと修行してた頃も3時起きとか。お師匠がそのタイプだったんでそれを引き継いでか、その時間の焙煎はやはり落ち着きます。

出勤して多肉ちゃんにおはようして、釜に火を入れる。

修行して2012年にこのパイオニアコーヒーを引き継いだワケですが、焙煎方法は日々変わっていっています。

勿論、基本的な方針というか軸的な味、考え方のベースはそのままありますが
豆によって焙煎プロセスは違うワケで、どの部分を引き出すか、とか何を重視するかとか
そのためにどういう工程が望ましいか、釜はどういう状態になっていると目指す味が出せるのか
足し算引き算、たまに掛け算割り算をしながら組み立てて
それを忠実に反映できるようにやっています。

コーヒー生産国では思いがけない精製方法や栽培方法、品質管理等に挑戦し、素晴らしいコーヒー豆が生産されています。味やフレーバーは本当に多岐にわたる。
その好奇心や探求心と、焙煎を追及する心が近いものだったらいいなと思う。

そんな、釜を暖める時間はひたすら焙煎したコーヒー豆のテイスティング。

焙煎直後は正確な答え合わせができないため、早くても翌日以降。

味はいいけどフレーバーが弱いとかその逆だとか
これはいらないとか
この部分はもっと引き出せないかとか
この日の気温と風はこんな感じだったからダンパーはどうだとか
温度上昇のプロセスはどうだとか
記録のノートとコーヒーとをになめっこ。

同じ豆で色々やってみたりするもんだから、テイスティングするのもなかなか大変です。

焙煎開始するころにはお腹がたっぷんで、焙煎中にトイレにいきたくなったりでなかなか忙しいw

委託の焙煎もしているので、サンプルがある時は比べてどうだこうだとかもやるので頭がこんがらがったりもしますw

きっと今はこんな状態で、でもこの先にまた何かの気付きは絶対あって
そうしてらまた今は思いつかない検証をしていくのかなと思っています。

焙煎がこうなんで、抽出やブレンド作りもこんな感じ。
社長でなく研究員みたいな感じでいいんじゃないでしょうか私w

あ、で、何を書こうと思ったかというと
エチオピア グジ・ベガ がそろそろ終わります。
↑完売しました

少量しか取らなかったため焼き足りず、新しいエチオピアを焼きました。


その紹介で
エチオピア METAD グジ アラカ農園 G1 Natural

生産地:エチオピア オロミア州グジ・ハンベラ地区
標 高:1900~2250m品 種:エチオピア在来種
精製方法:ナチュラル

じつはこのMETAD社のエチオピアはずーーーーーっと気になっていましてしかもお値段も良いのでずっと躊躇っていたのです。

が、実際焙煎してみてお値段の感じに納得。

気になっていた理由は、浅野さんという日本人がエチオピアと日本の案内人となっているからなんです。

METAD社で農園の管理と指導をし、年に数ヶ月かは収穫期から滞在し、品質管理に従事。そして収穫されたコーヒー豆を持ち日本に戻り、日本のロースターに自らの足で回る。

何年か前に新聞で浅野さんの存在を知りました。

そしてこんな田舎で小さくやっているパイオニアにもメールが届いて仰天wとはいえ、なかなか手を出せないまま今に至ってましたがようやく、です。


METAD社はアメリカのIntelligentsia CofeeやBLUE BOTTLE COFFEE、2006年度ワールドバリスタコンテスト優勝者がオーナーのデンマークTHE COFFEE COLLECTIVEなど、世界の名店が扱っている、知る人ぞ知るエチオピアを代表するコーヒー農園です。

また、アメリカのGOOD FOOD AWADS 2018という、権威あるフード賞のコーヒー部門で1 5の授賞社のうち6社がMETAD社のシングルオリジンでエントリーしているというほど、コーヒー豆の品質は高く、世界中のロースターから信頼されているため近年では在庫の取り合いになっているようです。

エチオピアの市民やコーヒー農家の社会的利益となるプログラムを提供すること、常に透明性のある事業を行うことで、エチオピアの経済界や政府関係、財界と共にエチオピア国内の経済発展に貢献しています。
収穫、加工、輸送の全工程で超ハイレベルな品質基準を適用し、最高級コーヒーのみを提供しています。

5400人の農民の支援、800人の小学生の支援などに積極的に関わり、地域社会を中心とする事業モデル、バリューチェーン全体に働きかける努力を推進しています。

エチオピアのみならず、他の生産国でも1キロの収穫されたコーヒーチェリーがたった20円くらいにしかならない、という話を聞いたことがあります。

この仕事に従事し始めた頃から我々ができることは何だろう?と今もなお心の中に刻まれていて
大きなことをする力はない、ならば日々コツコツと続けにコーヒーの価値を上げる努力をしていこう
と考えているワケですが

浅野さんはそのエチオピアの貧困の話を聞いて、自分がエチオピアに飛んじゃうってバイタリティー。

だから、私の中で念願の憧れのMETADなんです。

長くなりましたが、肝心のコーヒーですが

エチオピアのNATURALというと、発酵した香りが浮かぶ方も多いと思いますが
「本当にナチュラル?」と思っちゃうほどクリーンカップです。

口に含むと巨峰のようなジューシーさ、余韻はリンゴの芯に近い部分のような甘さでしょうか
赤ワインさも感じますね

風味やコク、ボディ、様々な視点をとってもエチオピアのトップクラスなコーヒーに間違いありませんよ。

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