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#2 原因不明の不安や落ち込みへの対処
朝、ベッドから身体を起こして最初に思うこと「だるい。やる気出ない。なんだか落ち込む」……私にはそんな日があります。
今回は、失敗やトラブルなどがないのに何故か気分の落ち込みがあるときの対処法について書いていきます。
私が実際に「あれ、今日はちょっと落ち込むな/不安だな」と思ったときに行う対処プロセスは以下の通りです。
【対処プロセス】
1:気づく
2:原因を探る
3:対処する
4:次回に備える
それでは、一つずつ見ていきましょう。
1:気づく
人は案外自分の不調に気づきません。まずは自分の中に起こっている不快感を自覚しましょう。初めから「不安」として意識できることもあれば、「怠さ」や「胃の不快感」など身体的な不調として漠然と感じることもあります。
「気づき」が早ければ早いほどその後の時間を有効活用できるので、自分の状態をモニタリングする癖をつけておくとよいでしょう。
「自分には、原因がわからなくても落ち込むことがあるのだ」ということを知っておくだけでも気づきの感度が高まります。
2:原因を探る
明確な失敗やトラブルがなくとも、気分の落ち込みには何かしらの原因があることがほとんどです。ただ、普通にしていたら見逃してしまうこともあるので、予め原因になりうるものをリストアップし、機械的にチェックすることができようにしておくと便利です。
私の場合は以下のような原因が考えられます。
・悪天候(低気圧)
・寝不足(睡眠時間が7時間以下)
・前日の飲酒
・体調不良(風邪,便秘,生理etc……)
・小さなストレスの積み重ね
他にもあるかとは思いますが、私の場合は大体上記5つのどれかに当てはまります。実際に活用する際にはそれぞれオリジナルのリストを作ってみてください。
3:対処
さあ、原因が特定できたのなら、あとはズバッと解決してしまいましょう……といきたいところですが、自分の力でどうにもできないこと(例えば悪天候)を相手にどうすればよいのでしょう。
私は『諦めが肝心』と心得ています。
裏を返せば、原因を探り当てたら半分勝ったも同然です。自分ではどうにもならないものと戦っても無駄ですから、「こんな日もあるか」「今日はほどほどにやろう」と力を抜いて構えることができます。悪天候や睡眠不足などは一過性のものですから、今をやり過ごせばよいのです。
そうして自分の落ち込みを仕方ないと諦めて受け入れることで、驚くほど心が軽くなります。
間違っても、自分を責めたり、無理に頑張ってはいけません。負のスパイラルに陥ってしまいます。
「中長期的にみれば、今は自分を休めることが最も効率的なやり方なのだ」と自分に理解させましょう。
4:次回に備える
気づきのパターン、気分の落ち込み/不安の原因となること、諦めに至るまでの思考経路など、自分の傾向を知っておくことで、次に落ち込み/不安がやってきたときにもっと対処が上手になります。
私なんかは、天気予報で明日が雨だと知ると、先回りして「明日は落ち込むかもしれないからそれを見越したスケジュールを組んでおこう」と余裕をもって動くことができるようになりました。
以上が私の対処プロセスです。
最後に、全体を通して最も大切なことは「セルフモニタリングをする」ということです。自分の身体や心の声に耳を傾けてください。
身体も心も思い通りには動いてくれないものですが、必ずメッセージを発信しています。あとは身体と心の主人たる自我が、ちゃんと彼らの主張をキャッチしてやればよいのです。
自分の感情や身体感覚に気づくには慣れが必要です。なんだかピンと来ないという人は、まずは客観的な指標をチェックしてみましょう。天候なら「雨が降っている」「気圧は○○hPa」など、睡眠不足なら「睡眠時間○時間」などです。どの条件のときに気分の落ち込みがあるのか、まずは知るところから始めてみましょう。
私はこの方法でかなり人生が楽になりましたよ。皆さんもどうぞ、自分なりにアレンジしてこのプロセスを活用してみてください。
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