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2023年 セレッソ大阪公式戦の成績


セレッソ大阪の2023年シーズンの公式戦が全て終了しました。
昨年に引き続き、今年も公式戦の成績を振り返っていきます。


公式戦の成績

全成績

2023年 全公式戦の成績

J1リーグ、YBCルヴァンカップ、天皇杯と合わせて公式戦43試合、18勝6分19敗と負け越してしまいました。勝率0.418、勝ち点ベースで勝ち点60、1試合平均勝ち点約1.39といずれも昨シーズンから数字を落としてしまいました。

公式戦ベースの3連勝が1回、2連勝が4回、負け無しは5試合が最長で1回。
そしてリーグ戦では2019年シーズン以来の3連敗が終盤で2回もしてしまいました。公式戦2連敗も4回。
ただ勝ち無しは最長で4試合(1分3敗)が1回、3試合勝ち無しが3回と昨シーズンよりは少ないですので、勝ったり負けたりを繰り返した証拠でしょうか…

中日数別成績

2023年 中日数別成績

今シーズンはカップ戦が早々に敗退したこともあり近年ではかなり余裕のある日程でした。昨シーズから中2日12→1、中3日18→14となっています。

傾向としては昨年に引き続き連戦の方が成績が良く、中断明けは殆ど勝てていません。
先発メンバーの平均年齢が高い割には連戦が得意というのはなかなか興味深いですね。
まあ中5日の成績も良いので、間隔が空きすぎず少なすぎずがやはり良いでしょう(笑)。

J1リーグ戦の成績

順位の推移

2023年 J1リーグ順位の推移

トップ3を目指した今シーズン、結果的に最高位は4位が2節、最低は17位、ボトムハーフも計6節とこちらも昨シーズンよりも下げてしまいました。

勝敗

2023年 J1リーグ戦勝敗

2023年シーズンのリーグ戦成績、15勝4分15敗の勝ち点49、39得点34失点、得失点差+5。
昨シーズンから勝ち12→15、負け9→15と共に増え引き分けが12→4と大幅に減りました。
失点も40→34と減りましたが得点も46→39と同様に減少しました。
連敗も昨シーズンは2連敗が1回だけでしたが今シーズンは2連敗・3連敗とも2回ありました。
3連勝と2連勝が2回ずつたのは昨シーズンと同じで負け無しが最長で4試合が1回、勝ち無しも最長4試合が1回でした。

前半戦は9勝2分6敗の勝ち点29、23得点19失点の得失点差+4で6位。
これは去年と比べて勝ち点+3で得失点ほぼ同じ。順位も同じ。
後半戦は6勝2分9敗の勝ち点20、16得点15失点の得失点差+1。
去年と比べて実は勝ち数は同じですが引き分けが7→2,負けが4→9と負けを引き分けに持って行くことが出来ませんでした。
得点が22→16ではねぇ…。失点は22→15と減らせてはいたんですけど。

対戦成績

2023年 J1リーグ対戦成績

昨シーズンと比べて大きく変わったのが良く分かるのがこの対戦成績。
昨シーズン勝ち点がイーブンだったのは2分けどうしのマリノスと京都の二チームでしたが、今年は1勝1敗のイーブンがリーグ半分の9チームに。
ダブルと被ダブルも2つずつ、1勝1分の勝ち越しと1分1敗の負け越しも2つずつと、小菊さんの「勝ったり負けたりの漢」の真骨頂(褒めてません)。

得失点

2023年 J1リーグ戦得失点

今年のJ1リーグ戦は39得点34失点の得失点差+5。
ホームでは22得点16失点の得失点差+6、アウェイが17得点18失点の得失点差-1。
アウェイでの成績が去年(23得点20失点)と比べても振るいませんでした。
無得点が12試合で昨年の10試合より増加。複数得点は13試合で昨シーズンの16試合から減少しています。
失点の方は無失点が昨年の9試合が10試合に微増。複数失点は昨シーズンの10試合から8試合と減っています。
が、今シーズンというか昨年から複数失点した試合で勝利がありません。1分7敗(昨シーズンは5分5敗)。そのうち2点差負けは3試合のみ。15敗の内12試合は1点差負けとなっています。

キックオフ時間別成績

2023年 J1リーグ戦キックオフ時間別成績

今シーズンはホームで14時キックオフが増えた影響でしょうか、昨年の8試合から12試合へと増加しています。成績は1試合平均勝ち点で1.50→1.58とまあほぼ同じ。
15時キックオフの試合は4試合が3試合に減り2勝2分から1勝2敗へと成績を落としています。
昨年は未勝利と苦手としていた16時キックオフの試合は1試合平均勝ち点が0.50から1.60へと爆上げしています。
ただナイトゲーム(18時~)の成績は昨年の1試合平均勝ち点1.64(8勝4分5敗)から1.33(5勝1分6敗)へと激減しています。
ナイトゲーム数が減ったのは平日開催が減ったためです。

曜日別成績

2023年 J1リーグ戦曜日別成績

ということで曜日別成績ですが、今シーズンは平日開催が2試合しかありませんでした。
得意だった金Jも昨年に続き今シーズンも敗戦。もう得意とは言えないか?
昨年は土曜日の方が勝率は良かったですが今シーズンは日曜日の方が良いようです。

リーグ戦ホームの成績

2023年 J1リーグ戦ホームの成績

昨年はホーム開幕から5試合勝ち無しから始まったことを思うと3試合負け無しと出だしは良かったのですが、その後は勝ったり負けたりで昨年の8試合負け無しのような圧倒的感は有りませんでした。
が、最終的には9勝1分7敗で勝ち点28と昨年の7勝5分5敗の勝ち点26よりは好成績となっています。

と言うことで…

今シーズンの成績を見てきましたが、ここからは少しド素人の感想をつらつらと…
素人の感想なので、話半分…いや半値八掛け3割引くらいの気持ちで読んでいただくと…w

シーズン前

昨年から今シーズンにかけて外国人FWは退団くらいで主力はほぼ残留。そしてそこにセレッとしては珍しく他のJ1チームで活躍した外国人選手を獲得と、まあまあやる気か?とちょっと期待して始まりました。
が、チーム指導の直前で昨年大活躍したパトリッキ選手が神戸に急遽移籍。
そのためセレッソも緊急でカピシャーバ選手を補強します。
そのカピたんことカピシャーバ選手の私の評価は…

ゴリゴリのドリブルで抜いてからのクロスでアシストを重ねましたが一方で…

結局この予想が的中し、カピシャーバ選手はリーグ戦1ゴールに終わりました。

シンジの加入

色々噂にはなっていた香川真司選手のセレッソへの復帰が2月に発表されました。
セレッソサポータ待望の復帰ですが、懸念されることが2つ。
1つ目はシンジの状態で、ここ数年はそもそも所属クラブが無い時期が合ったり、なんとかクラブに加入しても出場機会が十分に得られていなかったことで、「もうボロボロのシンジを見て悲しくなるんじゃないか?」という点。しかも長年が痛みに我慢していた箇所の手術明け…。
が、ふたを開けてみればリーグ戦34試合全出場という加入に当たっての不安を一掃する素晴らしい復活劇でした。
ただし、ボックス内で相手DFをヒョイヒョイ抜いて、最後GKまで抜いてゴールを奪うアタッカーとしてのシンジの姿はそこにはなく、ボランチやアンカーの位置で試合をコントロールする新たなシンジが見られました。
2つ目の懸念材料はシンジがプレーすることで若手の出場機会を奪ってしまうことでしたが、こちらはその通りとなってしまい、特に鈴木徳真選手の出場機会が昨年と比べると激減してしまいました。 

キヨの離脱

シーズン前のキャンプでは選手や関係者、視察したサッカー解説者などから433のシステムなど前評判が高く、期待が高まるプレシーズンでした。
が、そのプレシーズンでキヨが負傷離脱。キヨ本人からも「今回は長くなる…」との発言もあり、いきなり不安が漂うシーズンインとなりました。
シーズンが始まるとシンジの加入もあり、なんとか紆余曲折ありながらもなんとか闘っていきましたが、前評判の高かった新システムはなかなか機能せず…となってしまいました。
キヨの復帰も本人の言葉通り遅々として進まず、なんと7月12日の天皇杯の77分から今シーズン公式戦初出場。いかもその数日後には負傷による手術をしての再離脱。もう今シーズンのリーグ戦の出場も無理かも…と思われましたが、残り2試合でなんとか途中出場することが出来ました。
出場出来ればそのプレーは圧巻でしたが、勝利には結びつきませんでした。

ルヴァンカップと天皇杯

ルヴァンカップの結果が今シーズンの行く末を暗示してたような…(後付け結果論)
ルヴァンカップは久々?のグループステージ敗退。1勝2分3敗、得点はたったの2得点では…(失点は数えたくないw
「ルヴァン組」といわれるサブメンの奮起こそチームの強さの源ですが、今シーズンはそこが上手く行きませんでした。当初目指した433システムが上手く行かない影響がこちらにも有ったのかどうか…

天皇杯については…VARがあればファールはエリアの外だったんじゃないか?と言いたいですが、まぁこちらがもらったPKもアレでしたのでね。
試合自体はシンジやジンヒョンが居ないとビルドアップが上手く行かないのことが露呈してしまったのかなと。その後の得点力不足を暗示させる内容でしたね(後付け結果論)。

442と433

システムがどうこう語れるほど詳しくもないので恐縮ですがw
小菊さんがほんとうにやりたいのは433なのか?小菊さんといえばアグレッシブなハイプレスな守備からの攻撃、「良い守備から良い攻撃」だと思うんですが、433でそれができたのか?と言われると、あまりできなかったような気がします。
昨シーズンのハードワークベースの442はシーズン終盤で終了間際の失点が増えたことで何か変える必要があったのか。
昨年のアウェイ広島戦で5バックでの閉店ガラガラに失敗して、その後5バックを諦めてしまったと監督のインタビューかなんかで読みましたが、今シーズンは何度か試みて上手く行くようにもなったのでそれを続けても良かったのでは無いでしょうか。

シーズン終盤は433に回帰しましたが、結局シンジとキヨを活かすには442のハイプレス型ではなく433のポゼッション型だという判断でしょうか?
実際セレサポが待ち望んだキヨ・シンジの共演、計50分+ATのみでしたが、確かに「ワクワク」感は有りました。(本当はここにもう一人の選手も見たかったわけですが…)

「引き分けは要らない」

選手が試合後のインタビューで語った言葉ですが、確かにその姿勢は素晴らしいと思いますが、「勝ち点1が大事」なのも事実な訳で、結局そこが今シーズン勝ち点が伸びなかった要因の一つではないでしょうか?
対戦成績の所でも触れましたが、対戦成績1勝1敗が9チームはさすがに「勝ったり負けたり」過ぎではないでしょうか?
昨シーズンはダブルが4つ、1勝1分が5つ、2分が2つで1勝1敗はありませんでした。

特にアウェイ戦で同点で迎えた終盤に勝ちに行って前掛かりなのをひっくり返されての失点が4試合。(ホームでは1試合)

第2節のアウェイ福岡戦の89分
第3節のアウェイ浦和戦の82分
第10節のホーム広島戦の90+3分
第20節のアウェイ鳥栖戦の90+3分
第34節のアウェイ新潟戦の87分

アウェイの勝ち点1は悪くないとドローに持ち込めていれば勝ち点+4、ホームの広島戦も5バックにして守り切れていれば+5。
勝ち点54~53で十分5位には入れた所でした。
半分の2試合がドローでも勝ち点51は昨シーズンと同じ勝ち点でした。

因みに終盤まで同点で最後に勝ち越せたのはアウェイガンバ戦、負けてたのをドローに持ち込めたのはアウェイ柏戦のみです。

怪我人

今シーズンは例年になく主力が怪我で長期離脱、そしてFWに怪我人が続出してハードワークが身上の小菊サッカーを全うすることが出来なかったのも今シーズンも終盤の失速の原因になったと思います。
ここは体調管理、練習方法などを見直さないと来シーズンも繰り返す危険性があるのでは無いでしょうか?

と言うことで…

長々ととりとめなく書いてきましたが、何が言いたいかというと…

絶対残留2024!


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