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ミャンマーで生活して

海外生活10ヶ月が過ぎました。

一番感じたことは何ですかと問われたら

「日本の素晴らしさです」

と答えるでしょう。

日本にいると感じなかったこと。

僕は政治や経済、そして教育や国民性にも
不満だらけでしたが、それは間違っていました。

日本の医療、それは素晴らしいシステムです。
三割負担で満足のいく清潔な環境で
最新の治療が受けられる。
日本にいるとそれは「当たり前」です。
むしろ三割も負担させるなんて一割にせよ
などと文句の一つも言いたくなりますが
ここミャンマーでは治療を受けることが
できなくて死んでいく人々もいます。

マスクや一人当たり10万円や持続化給付金や
そんなものはミャンマーではありません。

まだまだこの国は貧乏で、だからこそ
僕らはJICAやJETROを通じて開発を援助し
ミャンマーの発展を願っているのです。

週に何回もの停電や水道の水は飲むことが
できないし、道路もゴミが散乱しています。
そんな中でも懸命に生きる人々の笑顔は
明るいし、希望に満ちています。

ミャンマーのリゾートホテルだけを
見ればそう言った「負の部分」は
見えませんから、旅行に来て素晴らしい
寺院に感動し、人々の笑顔に癒されることでしょう。

しかし現実、生活してみると月2万円の
月給で、あるいは日銭を稼ぐのがやっとで
食べるのにもことかく人々がまだまだたくさんいます。

「日本は素晴らしい」

というのは決してミャンマーを見下して
いるのではなく、逆に日本人が自分たちの
国を素晴らしいと思わなくなったことを
残念に思うということなのです。

生活が向上し豊かになり、賃金が上がり
(最低賃金は日額4,800チャット(約397円)が全国一律で適用される見通しになりました。
時給は600チャット(約50円)が最低賃金)
やがて20倍になる時、このミャンマーには
どんな変化が起きるでしょうか。

僕たちはグローバルと言いつつ、まだ何も世界のことを
知らない。

いかに日本が苦労して今の生活を手に入れたか、
いかに日本の日常の「当たり前」が素晴らしいことであるかを
再認識して欲しいと思うのです。
iPhoneX シュエダゴン・パゴダで撮影

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