きっしょい話

男性作家の描く話は、そこまでストーリーに重要じゃなさそうな濃いSEX描写がありがちって奴。
アレは「忘れられない身体(SEX)をした女性」がいるって事なんじゃないかと思ってる。
SEXなんて余程下手とか上手いとかなきゃ、そこまで変わらなくて、その時好きな相手とするSEXが一番気持ち良いでしょう?と思うかも知れない。
全然違う。全くの別物。
僕は過去に学生時代、妻は一度も身体を許してくれなかったと発言したけれど、あれは嘘。
一度だけ、酔った勢いで…僕は酒に強くてそんなに酔ってなかったけれど、妻はホステスなのに酒に弱くてかなり酔ってた。
たかだか二十歳かそこらの僕は、元々妻の事が好きだったけれど、そのたった一回で、二度目を求める余り、危うく借金を作るところだった(幸い妻は良心的なホステスだったので、僕が借金をする程は搾り取られずに済んだ)
その後、何度か別の女性と恋愛したり、結婚したり、適当に遊んでみたりもしたけれど、妻以上の人はいなかった。
一回だけの魔法(記憶の美化)だったんじゃない?と思うかも知れないけれど、僕は10年以上ソレを忘れる事が出来なかった。
そしてついに二度目のチャンスが巡って来た。
ただその時僕は、もう良い大人で、自分でも「勝手に期待し過ぎて勝手にガッカリするのも失礼だ。実際すごいテクニックとかだった訳じゃなくて、酔っ払ってタガが外れてイチャイチャしただけだし」と少し冷静な気持ちで挑んだ。
けれどやっぱり凄かった。
僕が精神的に大人になった分、大人になった妻は僕をその気にさせるのが上手かった。大人の余裕、自制心を吹き飛ばす。
なんかよく分かんないけれど、妻はすごい。元々ない僕の語彙力が2歳になる位しゅごかった。
多分そう言う女性とのSEXを描きたくて、つい書いてしまう男性作家が多いんだと思う。村上春樹とか。

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