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マイホーム建築への道のり 「コスト削減」のためにやったこと

2年程前に新築した我が家。土地を購入して設計事務所に依頼して木造2階建の一軒家を建ててもらいました。

予算(低予算)と戦いながらコスト削減したあれこれを書きます。

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◎設計事務所に依頼◎

家づくりをどこに依頼するか?

選択肢は色々あるけれど、大手ハウスメーカーよりも施工や設計に実際に携わる人を自社で抱えている工務店や設計事務所の方が、一から細かく検討ができそうだし、融通が利きそうだと考えた。

モデルハウスや完成見学会、家づくりセミナー、地元の建設会社や建築家等、色々な場所への訪問を重ね、最終的に家づくりを依頼したのがH設計事務所だった。

◎機能性重視のシンプルな家◎

家づくりには施主の価値観が反映される。デザイン性にこだわった家にしたい人もいれば、遊び心満載の家にしたい人もいるだろうし、様々だ(なので、あくまでも我が家の一事例として、こんな価値観の人達もいるんだなーと言う軽い感じで読んでいただきたいと思います)。

私達が重きを置いたのは、機能性重視の住み心地。
安全安心の耐震と、夏涼しく冬温かく快適に暮らせる断熱性が担保できれば、それでOK。デザインにはこだわらなかった(予算の都合で“こだわれなかった”とも言えるが…)。

そして、長く住み続けることを考えると、メンテナンスがし易い家が理想。
機能性を突き詰めて必要なものだけに絞り込むと、自ずとシンプルな家になり、掃除や修繕等のメンテナンスはし易くなるのではと考えた。

なので、家の外観はシンプルに真四角な総2階。凸凹が無ければ表面積が少なくて済むので、建材費の削減になる。屋根もシンプルで、雨漏り等のリスクも少ない切妻に。

◎必要ないものは省く◎

当たり前のことだけど、「本当に必要なのか?」をあらためて考えて、必要なさそうなものは省いた。

我が家が省いたものをざっと挙げると、、、和室、廊下、洗面所のドア、部屋の壁(必要な時が来たら仕切る)、勝手口、クローゼット(部屋にもなる小さめスペースをファミリークローゼットスペースとした)、シャッター雨戸(これは台風の時に、付ければ良かったと後悔)、トイレの窓、トイレ内の手洗い場とタオル掛け(トイレの隣が洗面所なので要らないと判断)、キャットウォーク(当初希望していたが予算の都合で泣く泣く無しに)、地鎮祭、上棟式、断熱等性能等級4以上とか耐震等級2以上とかを証明する申請、建物登記(自分たちで実施)、、、

断熱重視なので、勝手口やトイレの窓等、なるべく断熱性が下がってしまうものは無くした。トイレ内の手洗い場が無いだけで、掃除メンテナンスしなければならない場所が減る。

トイレのタオル掛けなんて、数千円の減額にしかならないのだが、とにかく「チリ積もヤマとな」(塵も積もれば山となる)で、色々と省かないと予算オーバーなってしまうという実情もあった。

新しい家に住んで2年が経つが、今のところ付けとけば良かったと後悔しているのは、1階リビングに面した大きい窓のシャッター雨戸だけ。ただ、そう思うのも年に数回の台風の時だけだ。

間取りを検討するにあたっては、間取りソフト「マイホームデザイナー」で、自分達の要望を全て盛り込んだ間取り図を作ってみた。

H設計事務所との打ち合わせの際、この作成した間取り図を渡した。

それを見た設計士のIさんは言った。
「間取りはこれを基本にしましょう!展開図や矩計図などの設計図は作らなくてもいいですか?これらを作ると手間とお金がかかっちゃうので」

「エッ?そういう色々な図面って作らなくても大丈夫なんですか!?」

「現場で調整しながら進めていくことが多々あるため、それらの図面は作ってもあまり意味がないんですよねー」

誤解が無いように加筆すると、キッチンや階段の図面、電気配線図など、現場の大工さんや工事屋さん達に対しての詳細な指示書や、建築確認申請に必要な書類等はIさんはキチンと作っているし、Iさん方式のやり方がたまたまそうなだけであって、それらの図面は本当は必要なのかもしれない。

ただ、私達に見せるためだけのいわばPRのような書類はわざわざ作らない、というのがIさんのスタンスだ。もちろん、カレンダー等のノベルティは一切無い。

色々省いてコスト削減した分を、私達が重視する安心の住み心地に直結する耐震や断熱等の機能性向上に充ててもらった。

断熱はウレタンフォームで(本当はセルロースファイバーにしたかったがこれも予算の都合で断念)、窓はトリプルガラス、キッチンはステンレス製のまあまあ高いもの、床は無垢etc...このように、コストをかけたいところ、かけなくても良いところについて細かく希望に対応してくれる設計事務所にお願いしてよかったと思った。

◎模型を方眼紙で作る◎

間取りが決まったところで、夫は家の模型を作った。

模型…と言っても、よくテレビとかで見る建築家の事務所に飾られているような白くてしっかりした素敵な模型ではなく、文具屋さんで買ってきた工作用の方眼ボール紙で間取りを仕切ったペラペラの簡易なものだ。

1階と2階両方の間取りを組み立て、上下に重ねると何となく光の入り具合などは分かるようになっている。

Iさんとの打ち合わせでは意外にもこの方眼ボール紙ペラペラ模型が役に立ち、模型を中心にサクサクと話が進んだ。

◎施主支給◎

Iさんには随分と色々な要望を聴いていただいた。施主支給もその一つで、色々なものを自分達で調達した。

照明、カーテン、シューズボックス、クローゼットルーム(といってもただの部屋)や納戸のスチールラック、キッチン背面収納、洗面収納、エアコン、ポスト、表札、等々

出来るだけ出費を抑えるために、私達は店の店舗で実物を確認して、ネット通販と価格を比較し、安い方で購入する、というリアル店舗泣かせの客と化した。

例えば、エアコンは家の近くの電器店が最安値だったが、照明やカーテン、収納類等、結果的にほとんどネット通販で揃えることになった。

テレビアンテナ設置工事も、ネットで見つけた工事業者(個人)に直接依頼した。電器店等の店頭を通して依頼するよりも、「実際にアンテナを設置工事してくれる人」に直接頼んだ方が、話が早いし安価だ。何か変更等が発生した時も直接話ができるのでスムーズだと思った。


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