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マイホーム建築への道のり 土地やモデルハウスを見に行って勉強になったこと

2年程前に新築した我が家。土地を購入して設計事務所に依頼して木造2階建の一軒家を建ててもらいました。

土地選びやハウスメーカー選びのために、気になった土地やモデルハウスを見に行った時のあれこれ。

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◎ゴミステーションの重要性◎

不動産屋の担当者に案内され、とある分譲地を見に行った。

10区画ほどの分譲地。半分が既に成約済みで、もう半分の区画が売りに出されていた。
まだ売れてない土地を指して担当者が言った。
「こちらの土地は日当たりが良くてオススメですよ!」
「日当たりが良くて良さそうなのに、なぜ売れ残っているんですか?」
「おそらくですが、ゴミステーションに接しているからでしょうね。でも、その分、お値段を頑張る(安くする)こともできますよ!」

その土地に接したゴミステーションはとても狭く見えた。当時住んでいた4世帯アパート用よりも小さいくらいだ。

「ここの分譲地は10区画ほどですよね。ゴミステーションはこの1か所だけですか?」
「そうです」
「ダストボックスが小さすぎやしませんかね?ここに10世帯分のゴミが入りますか?」

それを聞いた担当者は困り顔でこう説明した。
「正直申しますと、敷地の関係上、どうしてもゴミステーションはこのスペースしか取れなかったんですよね…しかも隣の分譲地(現在は空地)には実はゴミステーションがないんです…。そこに家が建った時は『うちのゴミも入れてもらえませんか?』というお願いをされることもあるでしょうね…」

ご近所づきあいもあるし、「ここにウチのゴミを捨てさせて欲しい」なんて言われたら断れないだろうなぁ。

しかし、この小さなダストボックスには10世帯以上分のゴミは入らないだろう。

ダストボックスからゴミが溢れた時、ゴミの回収時刻がもしも夕方だったら夏場は虫とか臭いとか色々発生しそう。
 
当時住んでいたアパート周辺の住宅街のゴミステーションでも、ダストボックスに入りきらないゴミ袋が何袋も積まれていることがあった。
特に多いのが夏から秋にかけてだ。
庭仕事で発生した枯葉や芝生等の草木が詰まったゴミ袋が多かった。

住民が若い世代であれば、こまめにゴミステーションを掃除し、きれいな状態を保てるだろう。
近くの住宅街で、ホースをつないで水を流しながらタワシでゴシゴシとゴミステーションをきれいに掃除している人を見たことがある。

しかし、20年、30年と経って高齢者ばかりの住宅街になった時、こまめに掃除ができるだろうか?
結局はゴミステーションから最も近い家の住人が、やむにやまれず掃除をする事態になるのでは......?
 
◎土地の真ん中に井戸?◎

ある日、不動産屋の案内で、気になる売り出し中の土地を見に行った。夜に帰宅してからも気になって、その土地をグーグルストリートビューで見てみた。

すると、その土地の中央に小さな四角い囲いが設置されており、「立ち入り禁止」の看板があった。
空撮では、地面に穴が開いているようにも見える。
昼間の現地にはそのようなものは何もなかったし、案内してくれた不動産屋も何も言っていなかった。

ストリートビューには過去の映像が表示される。
どうやらその土地には井戸があったらしい。

◎外壁に貼り付く綿毛◎

売り出し中の木造2階建てのオシャレな建売住宅を見学した。内装もオシャレでガレージも付いていてとっても素敵だ。

全て見終わった後、最後に建物の周りをぐるっと回ってみた。外壁もオシャレな木製のデザインだ。

「何コレ?」

外壁の木の木目全面に、何か白いフワフワした小さな綿毛のようなものがビッシリと付いていることに気がついた。
遠目からだと気づかなかったが、近づいて外壁の木に触れながらまじまじと見ると綿毛はかなり広範囲に付着している。

不動産屋の担当者に聞いてみた。
「この白い綿毛のようなものは何ですか?」

「あぁ、それはですね~あっちの道路の向かいにススキ野原があるんです。そこの綿毛が飛んできて外壁にくっついてしまうんですよね〜」

綿毛は木目の小さな隙間にいちいちしっかりビッシリと入りこんでいた。
ゴシゴシこすって取るのは難しそう。高圧洗浄機だったら落ちるのだろうか....。毛抜きで1本1本抜くのは気が遠くなるなぁ。

◎ホスト風ゴリ押し営業マン◎

とある大手ハウスメーカーのモデルハウスにて。入口で営業マンにアンケートを勧められ、マンツーマンで説明の攻勢を受けた。

「もう少しお話をお聞かせいただけませんか?」
一通りモデルハウスを見終わって、帰ろうとしたら、その営業マンに呼び止められ、リビングの席を勧められた。

一緒にいた子供達が飽きて騒ぎ出してきたため、私は子供を連れて外に出て、夫だけ営業マンともう少し話すことになった。

15分もすれば戻ってくるだろう…そう思いながら外で子供達と待っていた。
しかし、それから、待てども待てども夫は戻って来なかった。

やっと戻ってきたのは小1時間を過ぎた頃だろうか。

「なーにやってんのよぉ!!待ちくたびれちゃったわよぉ!ダラダラと話してるんじゃないわよぉ!何分待ったと思ってんの!?」
「…………」

私の文句に夫は何も答えず、ただただ、焦燥しきっていた。
 
夫の話によると、リビングの席に座るなり、それまで説明してくれていた営業マンから、さらに押しの強いホスト風の営業マンにバトンタッチ。ホスト風の名刺には、そのモデルハウスを拠点とする支店の所長という肩書が書かれていた。

そのホスト風所長から、ものすごい勢いで契約を迫られたと言う。

「今月中に決めていただければお安くできます」
「私はこの会社の役員会にも出ていますから、予算は何とでもできます」

夫はそのたびにやんわりと切り返した。
「すぐには決められないですよ…。本や資料を読んだりもして検討してきているのですがね、長いこと決められなかったので…」

それを聞くやいなやホスト風所長は元気にうなづいて、切り返した。
「お客様!そういう風に本や資料を読んですごく勉強されて長い間検討を重ねてきた、そういうお客様みたいな方が必ず最後に選ぶのがウチなのですよ!!」

気の弱い人は負けて契約してしまいそうだ。

◎購入希望の土地は念入りに調査◎

インターネットやチラシ等で気になる土地を見つけては、週末に現地に行って確認する…ということが長らく日課になっていた。

そんなある日、とある土地にピンときた。

その土地の南面は、アパートの駐車場。
駐車場に停めてある車の排気ガスが気になるし、アパートの住人や隣人が気になる…が、あれこれと気にしていてもキリがない。

当時住んでいたアパートからもほど近く、今まで見た中で一番良さそうだった。

それからは毎日、仕事が終わったらその土地を見に行くのが日課になった。
どんなに仕事で遅くなって疲れても、その土地に行って、自分がその土地で家を建てているのを想像するだけで何だか気分が高揚してワクワクした。

本当はその土地にテントを張って1日中、日当たりの様子や周囲の様子を見ていたいくらいだった(現実的には難しい)。
週末には夫と2人で、その土地から駅やスーパー、学校などまで実際に歩き、周辺の様子や距離をじっくりと確認した。その土地辺り一帯の氏神様だという神社に行ってお参りもした。

インターネットのオンライン登記情報提供サービスで、該当の土地の登記簿のチェックもした。たまに抵当がついている要注意の土地があるそうなのだが、そういうことは無かった。

その土地が昔何に利用されていたのかも調べた。畑だったらしい、としか分からなかったが。
近隣の建物や臭い、ゴミステーション、地盤など、あらゆることをチェックし、風や雨が強い日には一目散に駆けつけて、排水の状態を確認した。

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