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クレオパトラは美女だったのか?

数年前、当時高校生だった息子から尋ねられたことがある。

「お母さん、クレオパトラって世界1の美女だったって本当だろうか?」

答えは当然「知らん。」でしかない。
そりゃあそうだ。見たことないのだから。
ただ「世界三大美女の1人」と言うくらいだから、そうなんだろうな、と漠然と思うだけで。

しかしせっかく息子が質問してくれたので、自分なりに真剣に考えてみた。
遠い昔の遠い国の女王様の顔など知りようもないことなのだが、勝手に推測してみるのも面白い。
もちろん、美人の基準値と言うのは国や時代で違うという事が前提ではあるのだが、それを言ってたら「考えって人それぞれだよね。」で議論が終わってしまうことと同じだ。
なのでここでは「現代人が見ても一般的に美人と認知する外見である」とする。
(とか言うほどたいした見解ではない)

なんでも「クレオパトラの鼻の高さで歴史が変わった」と言われるほどの魅惑的な顔立ちであったと後世に伝えられているので、とても彫りの深い顔だったようだ。

しかし、それも事実かどうかなど確かめようがないのだ。

ふと思った。

よくよく考えたらクレオパトラって女王だよね。
だからみんなそう言うしかなかったんじゃないだろうか?と。

だって、もしブスでも本当のこと言ったら『無礼者!』て殺されるかもしれないし。
出世したけりゃみんな
『クレオパトラ様が世界一美人です!』くらい平気で言うと思うのだ。
後世に残す史料にもそう書くんじゃなかろうか。

もし女王から
『ねぇ、私どぉ?綺麗?正直に言って』 
とか言われて
『あー、まぁ中の下くらいっすね』
とか絶対言えないよね?

そこは当然
『クレオパトラ様マジ最高っす!自分、こんな綺麗な女性見たことないっす!』
くらいは言うんじゃないかしら。

んでクレオパトラも嬉しくなっちゃって、

『えー、ほんと?他の女と比べてどお?』
とか毎日家来達に訊いちゃったりしてさ。

『いやマジで他の女とか比べ物にならないっす!クレオパトラ様が最高のサファイアなら、他の女はみんなピラミッドの間に挟まる砂利っすよ!』
とか言っていたかもしれん。
そんでもって自分の肖像画とか描かせてる時にも

『綺麗に描いてね♡』
『元々綺麗ですから!クレオパトラ様の鼻の高さはマジで国の歴史変わるレベルっすよ!』

とか言いながらオーバーに高い鼻に描いたりしてさ。
しかも当時の「美の基準値」をみんなでよってたかってクレオパトラの顔に合わせたかもしれない。
『どんな顔が美人?』
『そらもうクレオパトラ様に近ければ近いほど美人っすよ!』
みたいな流れになったのかもしれぬ。

うん、なんかそんな気がする。
息子にそのまま話した。

「あくまで私の仮説なんだけど…」

「お母さん!すげえー!その説かなり有力じゃね?!いや絶対そんな気してきたわ!さすが本出してるだけあるわ!まじ尊敬だわ!」

と、いつ以来かの尊敬してますをいただいた。
こんな思いつきの妄想話で尊敬されるのもアレだが、まぁ良き。

実際世界三大美女に小野小町が入ってるのは日本だけ説もあるし、現代は誰も確かめようのないことである。

実際の顔を知らん人よりも知ってる人で考えた方がはるかにおもろいので、「私的三大美女」をそれぞれ考えて遊ぶのも良いかもしれない。

その場合、私的にはきっと「母、姉、私」だな。(事実は置いといて)

みなさんにとっての三大美女は誰かしら?

母と妻と愛人、なんてのが浮かんでも、人には言わない方がいいけどね。

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