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「本物」に接する意義:ジャクソン・ブラウン公演に思う事。

ジャクソン・ブラウン、本日が2023年の日本最終公演でした。今回彼のライブを観て強く感じた事を書きます。
2020年のフジ・ロックが中止になり、彼の出演が消えてしまったのが本当に残念です。彼はまだ全然現役のアーティストだと思うので、次に来てくれた時は、若い人が彼のライブを体験してくれる事を本当に望みます。

私が若い人に望むのは、同じ聞くなら「本物」を聞いてほしいという事です。

10回ジャンクな物を聞くならば、1回「本物」を体験する方が有意義だと私は思います。勿論ジャンクの面白さもありますし、否定はしません。

私は幼少の頃、親(クラシックの教師です)から受けた音楽教育には非常に嫌な思い出が多いのですが、一つだけ感謝している事があります。

それは幼い頃に世界一流のクラシック演奏家達の演奏会に沢山連れて行ってくれた事です。
その事には全くお金を惜しまないで連れて行ってくれました。そして演奏会が終わったら、色んな話をしました。また、家でもしょちゅう一流の彼らの演奏が良く流れていました。

この体験は今になって凄く「効いてるな」と感じる事があります。やっぱり鑑賞する側にも「鑑賞する力」ってのは必要です。これは別にクラシック音楽に限りません。
あと、イメージする力。私は親と音楽の話しをする時、「この部分はどういうイメージがするか?」という様な話も一杯しました。あと聴くポイント。
当時は親の言う事が良く分からなかった部分も沢山ありました。しかし、今頃になって、ああ、昔言われた事はこういう事だったのか、と理解する事も多い。

やっぱり鑑賞する側にも「鑑賞する力」ってのは必要です。受け取る側にもちゃんとアンテナ立ってないと、きちんと受け取れないことはあるんです。

感性は一朝一夕で身につくものではありません。それはやはり良い物を沢山見る事で養われると思います。というか、それが一番近道だと思います。

ジャクソン・ブラウンは現在残っている数少ない「本物」のアーティストです。

人としての器、人格、やって来た事への自信がジャクソンを今の彼として、確たる存在にしています。それは静かな迫力となって我々に語りかけてきます。これが「説得力」の正体です。

別に彼の政治的な活動に賛同できるとか出来ないとかはどうでもいい。言葉を正しく理解できているかどうかも、もはや些細な事であって関係ない。彼の確固たる生き様はそのままストレートに音になっている。だからあれだけの説得力がある。

そういう「本物」を見て体験してください。本当に。特に若い頃に接する事は大きな財産になります。結局その方があなたの未来の為にも一番良い方法だと、私は思います。

最後に。私の愛するトム・ペティはジャクソンを「カリフォルニアの王様」と言って慕っていました。そして彼は2017年の来日の時、オープニングでトムへの追悼として「The Waiting」を演奏してくれました。
トムのファンの1人として、改めてお礼を言いたいと思います。
本当にありがとう。

(私の愛するアルバム「I’m Alive」には、ハートブレイカーズからスコット・サーストン、ベンモント・テンチ、マイク・キャンベルが参加しています。スコットはドン・ウォズとジャクソンと共に共同プロデューサーです。)

いやー、しかしこの動画のトップのコメント、”Jackson Browne is a blessing to humanity.”(ジャクソン・ブラウンは人類に祝福を与える存在だ。)

素晴らしい賛辞ですけども、これは私も感じます。別に人種とか関係なく、同じことは感じるんですよね。


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