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全日本卓球選手権大会の感想など

こんにちは。
全日本選手権の全日程が終了しました。男子は及川瑞希選手、女子は石川佳純選手が優勝しました。

男子は昨年上位が初戦敗退やアクシデントなどでレースから脱落し、なかなか混戦となる波乱のトーナメントだったと思います。勝ち上がるのが本当に難しい、試合の中でリスクをとりつつ自分の得意を押し付けることができた選手が残ったのかなと思っています。最終日の試合を見ていても安定プレーで勝利するような試合は見られませんでした。最後までどちらに勝利が転ぶかわからない面白い試合が多かったと思います。

女子の試合は特に最終日の試合がどれも壮絶でした。それまでは危なげなく残った選手たちが持てる力ぶつけ合った試合だったと思います。
伊藤vs早田の試合も本当に最後まで手に汗握る熱い試合でした。早田選手は昨年にも増して両ハンドの威力とスピードが増して、サーブレシーブの配球も巧みになっていたように感じました。そしてそれを上回る伊藤選手のラリー力が光った試合でした。昨年の試合の中で台の両サイドに大きく動かされて空いたバックサイドに決められるシーンが多くあったのが、今試合ではラリーで得点することが多かったと思います。早田選手のパワードライブをバックで何度もブロックし、得点にする場面がよく見られました。決勝の試合は左利き選手が3試合続いたこと(前日の長﨑選手含め)で戦術が尽きたのと、石川選手も全試合で右バック表の木原選手と試合したことで変化への対応がかみ合ったのかなと思っています。石川選手の試合運びがすごかったです。ストレート勝ちこそ少なかったもののリードしたり、競り合ったセットをしっかりとることと落とした後の戦術の切り替えが光っていました。決勝戦もvs早田で両サイドに動かす配球では打ち抜けないことがわかり、ミドルに集めて足を止めてからサイドのコースを突く攻撃や決め球の強打をミドルに打ち込むことで得点をとっていたように感じました。

男子の混戦具合とハイレベルな女子の試合で今大会は生で観ていた人はかなりおもしろかったんじゃないでしょうか。自分はとても楽しませてもらいました。全日本は水谷選手一強の雰囲気から張本選手の時代へ移ったように見えましたが、いい選手がまだまだ大勢いるようです。ベテラン勢、名門校OB、現役学生、エリートアカデミー勢どれも試合をしてみないとわからないような状況だと感じます。実力はそれぞれあるのでしょうけれど、全日本選手権の舞台では試合にかける思いや戦略、戦術の幅が必要になってくるのでしょう。自分も卓球がますます好きなりました。気が早いですが来年がまた楽しみです。

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